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Yellow Roof 's Museum
アライグマ 食肉目アライグマ科 Procyon lotor
長屋門公園のアライグマ (横浜市瀬谷区長屋門公園) 2023/10/22
野生化したアライグマを見たのは初めてである。胴長30センチほどの若い個体で、始終クルルっと鳴いているのでそれが通常運転のようだ。威嚇では低く唸り声を出したりシャッとかシャーと鳴くそうである。警戒心は低いようで、あまりに近づくと木陰に隠れたり木に登ろうとするが、2メートルほど離れていれば地面に鼻を近づけて餌探しに没頭しだす。
アライグマ (横浜市瀬谷区長屋門公園) 2023/10/22
アライグマは夜行性だが、午後3時を少し回った林の中には斜陽が射し込んでいて決して暗いとは言えない。和名の由来は諸説あるが、洗い物をするような動作をすることから来ている。しかし、気性が荒いのでアライグマと思う人もいるほど、時に攻撃的になることがある。
アライグマ (横浜市瀬谷区長屋門公園) 2023/10/22
近づいてきたアライグマと正対した。こちらは遊歩道上にいて数メートル先には並行する車道が見える。餌をくれるかどうか測っているのか、こちらが餌探しの途上にいるだけなのか、こちらは撮影の意図があるだけで可愛がるつもりも邪魔するつもりもない。そうと判ったかどうかは定かではないが、その後は時々こちらを見るだけで逃げたり警戒したりする様子もなく、ずっと近くで餌探しを続けていた。
アライグマ (横浜市瀬谷区長屋門公園) 2023/10/22
アライグマは雑食性で、時には猫を襲って食べることもある。1977年のアニメ『あらいぐまラスカル』の影響でペットとして北アメリカから輸入されたが、手に負えず捨てられたり、懐かず脱走したりしたものが野生化したと見られている。原作でも1年で育てて野生に返す。なお、アニメのラスカルの顔はレッサーパンダの顔に寄せて可愛げがあるように表現したそうである。
アライグマ (横浜市瀬谷区長屋門公園) 2023/10/22
横浜市内のアライグマの生息数は着実に増加しており、毎年行われる
【こども「いきいき」生き物調査】では、市立小学校340校の5年生29,003人が参加した21/9/1~22/8/31の1年間に、アライグマ1002頭、タヌキ2329頭、ハクビシン1234頭が確認されている。このアライグマは5~6メートルの狭い範囲で丹念に餌探しを続けていて、10分程でこちらの方が見飽きてその場を後にした。
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