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Yellow Roof 's Museum
黄色い屋根の博物館
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2024/12/29


イワガネソウ (矢指市民の森)
イワガネソウと一度特定してしまうと不思議なほど目につくようになるが、識っていくのはこれからのことである。けれども相変わらず、シダや雑草といった名前で判ったように片付けてきていた自分もいて、どれほど知ったかぶりに甘えてきたことだろうか。やりもせずに出来ない理由ばかり並べてきたことか。気付けば大して何も解りもせず何もしないまま、いつの間にか年の瀬となり、人生も終盤を迎えている。


ウバユリの果実 (矢指市民の森)
2ヶ月ぶりに見つけたウバユリの果実は弾けていた。最初に3本見つけて2日連続で写真を撮ったものの、その後は見つけられなくなっていた。風媒花の種子が目立つ必要はなく、たぶん枯れ枝や枯葉に埋もれていたのだろう。ウバユリは多年草の中でも一回繁殖型多年草と言われ、数年から10年の間に一度だけ花を咲かせて実を付けると枯死してしまう。


ウバユリの果実 (矢指市民の森)
改めて測ってみると、実は高さ5センチ、弾けているので幅も4~5センチほどある。


ウバユリの果実 (矢指市民の森)
3裂した果実の中には翼のついた種子がぎっしり詰まっている。


ウバユリの果実 (矢指市民の森)
ウバユリ(姥百合、乳母百合)の名の由来には諸説あり、花が咲くと葉(歯)がなくなるから姥というのが牧野富太郎も書いた最も有力な説ではある。葉より先に花が咲く桜を姥桜というのも同じような洒落である。しかし、何百もの種子が並ぶ乳母車を抱えて老いていく乳母百合の方が相応しい気がする。


ウバユリの果実 (矢指市民の森)
1センチほどのギターのピック状の角が丸い三角形の翼の中央に黒い握り飯様の種子がある。


ウバユリの果実 (矢指市民の森)
割れた果実は網状の繊維で籠のように繋がっており、400~500個前後の種子が詰まっている。種子は籠の上の方から順次風で吹き飛ばされ、風待ちの種子は減っていく。


カヤ場の説明板 (追分市民の森)
茅場では草丈や密度に変化を付けて維持することで、多様な生物環境を作り出すことができる。「茅」はイネ科の総称も意味するが、特に茅葺き屋根に用いるようなチガヤやススキ、ヨシ、オギといった細長い葉と茎を持ち、乾燥しても油分があって水を弾く性質がある植物を指す。同じイネ科でもイネやムギなどは油分がないので水を吸い、乾燥させたものは茅ではなく「藁(わら)」と呼ばれ、藁莚や飼料として用いられる。


茅場のオギ (追分市民の森)
茅場の説明板から後ろには草丈2~2.5メートルの枯れ草がある。これは株立ちしていないので説明にもあるオギだろう。


茅場のオギ (追分市民の森)


茅場のオギ (矢指市民の森)


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