Yellow Roof 's Museum
ウバユリ ユリ目ユリ科 Cardiocrinum cordatum
ウバユリの実 (矢指市民の森) 2024/10/19
上川井市民の森で2022年に森づくりボランティア体験会が開かれた際、ウバユリが確認されている。
ウバユリの実 (矢指市民の森) 2024/10/19
ウバユリの実は5センチほどだが、葉のない1メートル弱の太い茎の先についた若い実は、暗い林の中では拳ほどに見える。
ウバユリの実 (矢指市民の森) 2024/10/19
ウバユリの実の中には翼のある薄い種子がぎっしり敷き詰められており、熟せば実が弾け、強風によって遠くまで散布される。
ウバユリの実 (矢指市民の森) 2024/10/20
ウバユリの実の一つは、誰かが採取したようである。熟して弾けるまで残っているだろうか。
ウバユリ (矢指市民の森) 2024/10/20
根本に残るウバユリの葉。他のユリの葉とは形状も葉脈の走り方もまったく違う。
ウバユリの実 (矢指市民の森) 2024/12/29
2ヶ月ぶりに見つけたウバユリの実は弾けていた。最初に3本見つけて2日連続で写真を撮ったものの、その後は見つけられなくなっていた。風媒花の種子が目立つ必要はなく、たぶん枯れ枝や枯葉に埋もれていたのだろう。ウバユリは多年草の中でも一回繁殖型多年草と言われ、数年から10年の間に一度だけ花を咲かせて実を付けると枯死してしまう。
ウバユリの実 (矢指市民の森) 2024/12/29
改めて測ってみると、実は高さ5センチ、弾けているので幅も4~5センチほどある。
ウバユリの実 (矢指市民の森) 2024/12/29
3裂した果実の中には翼のついた種子がぎっしり詰まっている。
ウバユリの実 (矢指市民の森) 2024/12/29
ウバユリ(姥百合、乳母百合)の名の由来には諸説あり、花が咲くと葉(歯)がなくなるから姥というのが牧野富太郎も書いた最も有力な説ではある。葉より先に花が咲く桜を姥桜というのも同じような洒落である。しかし、何百もの種子が並ぶ乳母車を抱えて老いていく乳母百合の方が相応しい気がする。
ウバユリの実 (矢指市民の森) 2024/12/29
1センチほどのギターのピック状の角が丸い三角形の翼の中央に黒い握り飯様の種子がある。
ウバユリの実 (矢指市民の森) 2024/12/29
割れた果実は網状の繊維で籠のように繋がっており、400~500個前後の種子が詰まっている。種子は籠の上の方から順次風で吹き飛ばされ、風待ちの種子は減っていく。
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