Yellow Roof 's Museum
アイ (タデアイ、アイタデ) *栽 ナデシコ目タデ科 Persicaria tinctoria
アイの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2023/09/29
イヌタデの白い花の変種かとも思ったのだが、それにしては大きいので写真を撮った。よくよく調べてみると、どうやらこれがアイ(タデアイ)らしい。手前の傷んでいる葉が藍色に変色しており、これが何よりの証拠かもしれない。
アイの蕾 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2023/09/29
アイには白いものもあるが、イヌタデのような赤いものもある。古くからの栽培種なので種類も多い。大きめのイヌタデと勘違いした写真を探してみたが、いつでも撮れると思っていたからか15枚しかない。イヌタデとの見た目の違いは、茎が太くやや草丈が高く葉が丸みを帯びていることだが、それは相対的違いなので自分も長らく気づくこともなかった。決定的な違いは葉を千切って出る汁が青変することだが、それはまだ試していない。
アイの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2023/10/04
葉を採取して紙に樹液を擦りつけてみると、緑色に仄かに藍色が交じった青緑色になった。葉の1、2枚ではそんなものかもしれない。タデアイは個体によって藍色成分の多少があり、実際に染料を作る場合には発色の強い葉を集めて水に漬けて長期間発酵させるそうである。イヌタデとの交雑種も存在するようだが、アイの葉はイヌタデの葉よりは大きく幅広で、縮れる傾向がある。
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