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ヒメイタビ バラ目クワ科 Ficus thunbergii


ヒメイタビ (横浜市旭区鶴ヶ峰公園) 2025/03/02
類似画像検索ではオオイタビが首位に挙がったが、オオイタビとヒメイタビの葉はそっくりで、特に幼葉の段階では区別がつきにくい。植物の同定には時間的・空間的な特徴の総合判断が不可欠である。AIの間違え方は人と似ている。


ヒメイタビ (横浜市旭区鶴ヶ峰公園) 2025/03/02
最も単純な識別方法は、葉に光沢が無く山に膨らむのがヒメイタビ、葉に光沢があって中央で谷に折れるのがオオイタビというものである。


ヒメイタビ (横浜市旭区鶴ヶ峰公園) 2025/03/02
ヒメイタビの蔓には脚がある。地上茎から生じた不定根(気根)の一種で、これを付着根と呼ぶ。粘着性物質を分泌する付着根もあるが、ヒメイタビの付着根は物理的な接着である。岩石や樹皮に食い込むように広がり、さらに微細な毛状構造がフックとなる。


ヒメイタビ (横浜市旭区鶴ヶ峰公園) 2025/03/02
ヒメイタビは常緑の蔓性木本で、クワ科イチジク属である。雌雄異株で、2~3センチの球状の果嚢を付ける。イヌビワ(イタビ)と同様、イチジク属には共生関係の寄生バチ(イチジクコバチ類)が付き物で、ヒメイタビにもそうした観察の記録がある。環境によっては雌雄同株に化けることもあるらしい。


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