Yellow Roof 's Museum
2025/03/09
送電鉄塔 (横浜市旭区中希望ヶ丘)
鉄塔を見上げて次々に疑問を浮かべていたのは遠い昔のことである。大人になれば、ほぼ疑問は解決されないまま忘れてしまい、見上げることもなくなる。調べれば判るから見もしない。そんなふうになるとは思いもしなかった。もっとも、大人になっても近づけないものはある。
送電鉄塔 (横浜市旭区中希望ヶ丘)
送電線ではなく送電鉄塔に垂直方向についている複数の碍子は、懸垂碍子である。送電線と鉄塔を遠ざけて支持し、絶縁や雷対策の役割を果たす。送電線に下がる両端に丸い重りが付いた棒のようなものは振り子ダンパーで、振動を抑えて金属疲労や騒音を低減する。
送電鉄塔 (横浜市旭区中希望ヶ丘)
懸垂碍子も電圧と無関係ではない。例えば66kVの鉄塔では数個だが、500kVを超える超高圧線では数十個が鎖状につながれる。一つ一つが絶縁距離を確保して雷からの過電圧が鉄塔に流れるのを阻み、円盤の形状は雨水による汚損を分散する。
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