Yellow Roof 's Museum
2025/03/08
基地局 (横浜市旭区今宿南町)
速く歩くほど、注意力は足元や前方の安全確認に奪われ、視界もぶれるので細部が見えにくくなり、認知処理の難度も上がる。時速4キロでの識別力を100とすれば、時速10キロ以上では30~40に下がるそうである。これは「トンネル視(Tunnel Vision)」と呼ばれる現象で、自分の観察は、まず歩く速度を落とすことから始まったようなものである。
基地局 (横浜市旭区今宿南町)
15.4 倍ズーム。同じ距離を移動するとして、徒歩と自転車では捉えられるものは5倍から10倍違ってくる。遠い基地局のアンテナを見つけたとしても、徒歩では3枚撮るぐらい何でもないが、自転車ではカメラに手を伸ばそうと思うだろうか。小鳥や昆虫なら、走る自転車から逃げる姿を目で追うしかない。
基地局 (横浜市旭区今宿南町)
60 倍ズーム。屋外用のマルチアンテナは複数の周波数帯域に対応している。携帯のみではなく、公共安全通信やブロードキャスト、衛星通信の中継など、様々に利用されている。それだけに機密性も高く、公開情報が限定されていることもある。
アミガサユリの蕾 (横浜市旭区今宿南町)
いつも同じところにアミガサユリが生えてくる。アミガサユリは地上部が枯れても地下の球根(鱗茎)が生き残り、次の年に再び目を出す多年草である。
アミガサユリの蕾 (横浜市旭区今宿南町)
蕾は最初は上向きで膨らんでいくが、花を開く前には頭を垂れる。下向きの花はアゲハチョウのようにホバリングしながら長い口吻で蜜を吸う昆虫類を引き寄せる。
鳥の巣 (横浜市旭区今宿南町)
何の巣かということより、まず自分が鳥の巣に気づくことから自分の辞書の編纂が始まる。映画化された三浦しをんの『舟を編む』は辞書を作る話だが、自分が撮った写真とそれに添える文章は、辞書作りのための用例採集カードのようなものである。
鳥の巣 (横浜市旭区今宿南町)
何で作られているか。どういう場所にどう作られているか。そもそもどうして巣と判るのか。冬の落葉樹になら見つけることができても、常緑樹では見つけにくい。春になれば落葉樹も葉で覆われて、この巣も見えなくなるだろう。しかし、長く太い枯れ枝を集めて葉の間を掻き分けながら巣を編むよりも、冬に巣作りしておいた方が容易ではなかろうか。誰かから教えられてしまうと、そこまでの思索には至らない。
照明灯 (横浜市旭区今宿南町)
先日「緑政局」のラベルに着目して以来、照明灯のデザインにも目が向くようになった。これは団地の給水塔の囲いの中に一本だけあるもので、光感知センサーは付いているだろうが、厚い雲に覆われた日で、午前10時になるというのにLED電球が点いたままである。
照明灯 (横浜市旭区今宿南町)
立方体の4面のそれぞれに銀色の細い棒が9本、水平に付いていて、斜め下から見ると菱形の格子模様に見える。たぶん岩崎電気のHIDポールライト 角形(枠付) HIDランプ110W~400Wで生産終了品である。
ジンチョウゲの花と蕾 (横浜市旭区今宿南町)
ジンチョウゲの蕾は紫やピンク系統のものを多く見かけるが、蕾も花も黄色い品種はたまに見る。花弁は4枚で十字に開く。雌雄異株の樹木だが、日本のジンチョウゲはほとんど雄株らしく、その赤い実を自分はまだ見ない。
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