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Yellow Roof 's Museum
黄色い屋根の博物館
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2024/10/19


追分市民の森道標 (追分市民の森)
1994年に開園した追分市民の森は、帷子川支流の矢指川源流域にある。聖マリアンナ病院の敷地に隣接しており、相鉄三ツ境駅からは北へ1.4kmほどのところである。


追分市民の森案内 (追分市民の森)
「市民の森は、市内の樹林を守り育てるとともに、市民の皆さんの憩いの場としてご利用いただくため、山林所有者のご好意により、市が土地をお借りし開放しているものです。/市民の森の散策路や広場の清掃・草刈りなどは、地元の方々でつくられた「市民の森愛護会」が行っています。/利用者の皆さんもきれいな市民の森になるようにご協力をお願いします。利用時間は日の出から日の入りまでです。/問合せ先:tel 045-353-1166 横浜市北部公園緑地事務所」


追分市民の森 (追分市民の森)
散策路は土道の林道で、街灯の類はない。土曜日だったが、自分の他に見かけた人は7~8人だった。


追分市民の森 (追分市民の森)
ところどころに広場があり、擬木のベンチやテーブルが設置されている。


シラカシに付けられたリボン (追分市民の森)
木の幹や枝にしばしばリボンが付いている。このリボンには「②R6 1/25 半枯れ 151cm」とある。


シラヤマギク (追分市民の森)
1メートルほどの草丈のシラヤマギク(白山菊)。上の葉と下の葉の形状が異なり、下の方の葉ほど基部がえぐれてハート型になっている。


シラヤマギク (追分市民の森)
シラヤマギクの花は、ノコンギクやヨメナと同じように舌状花と筒状花で構成されている。自分が見つけたのは纏まって生えた数株だけである。


シラヤマギク (追分市民の森)
直径2センチ足らずの小さな花は、白い舌状花がまばらで、中心が筒状花になっている。右側の花は花冠が閉じた状態で、左の花は花冠が開いて、黄色い花粉がついた雄蕊が露出している。周囲にあって頭が白く先が2つに割れるのが雌蕊である。


コマユミ (追分市民の森)
名札はそう多くはないが、最初に見かけた名札のお陰で、コマユミに初めて気づいた。


コマユミの果実 (追分市民の森)
コマユミ(小檀)は低木で、この木は3メートル程度である。なお、枝に翼がないニシキギをコマユミと呼び分けているだけで、両者を同じ種とする説もある。


コマユミの果実 (追分市民の森)
コマユミはニシキギと葉や実や枝ぶりもそっくりで、「ヤマニシキギ」という別名もある。しかし、コバマユミ、コバノコマユミ、ホソバコマユミ、 ソガイコマユミとマユミにちなんだ別名の方が多い。


ヤマコウバシ (追分市民の森)
コマユミのすぐ隣にヤマコウバシ(山香ばし)の名札がある。


ヤマコウバシの果実 (追分市民の森)
ヤマコウバシはクスノキ科クロモジ属の4メートルほどの木で、クスノキそっくりの果実がまばらについている。


ヤマコウバシの果実 (追分市民の森)
山香ばしの名があったので、葉を少しちぎって香りを確かめてみたが、それほど香ばしいと思うほどではなかった。もしかすると新緑の頃の方が薫るのかもしれない。微かに感じられるのは、干し芋を炙った時のような煙の匂いである。


森づくりの取組 (追分市民の森)
「森づくりの取組/横浜に残る樹林地の多くは、昔から人が手を入れることによって維持されてきた森です。/現在、追分市民の森と矢指市民の森では、市民の森愛護会と横浜市との協働により、安全で生き物豊かな森づくりに取り組んでいます。」


谷戸のスギ林 (追分市民の森)
管理の目標と方法、生態系への効果が簡略に示されてある。追分市民の森もまた横浜の谷戸の1つで、谷戸は本来谷状の地形を意味するが、人里にあれば里山になり人と自然との関わり合いで作られた景観となる。かつて生活上必要な物資を手に入れるための里山は、自然公園となっても人の安全と自然の景観を維持するためには管理が必要になる。


コスモス畑について (追分市民の森)
「今年のコスモスは猛暑などの影響でうまく育てることができなかった」と書かれた掲示は入口でも見た。この日の最高気温は28℃で、コスモスの発芽や開花の適温は20℃前後とされている。調べてみると、昨年ここには1万本のコスモスが咲いており、横浜の花の名所の1つのようである。


お花畑 (追分市民の森)
「お花畑」を挟んで、左が追分市民の森、右が矢指市民の森である。


ミゾソバの花 (矢指市民の森)
帷子川の支流である矢指川の源流が「お花畑」の脇を流れており、メダカらしき魚がおり、岸辺にはシロバナミゾソバが群生している。シロバナミゾソバとミゾソバは別種としている人もいれば、同種としている人もいる。実際、やや桃色がかった花もある。


ミゾソバの花 (矢指市民の森)
別名のウシノヒタイの名称は葉の形から来ている。


ミゾソバの花 (矢指市民の森)
ミゾソバは飢饉の際の救荒食だった。軽くアク抜きすれば若芽や若葉、花も食べられるそうだが、シュウ酸が含まれているので食べ過ぎれば腹痛になる可能性がある。


ミゾソバの花 (矢指市民の森)


シャクチリソバの花 (矢指市民の森)
こちらは花粉が赤いシャクチリソバで、ミゾソバの群落と隣り合わせに生えている。


ヤマハッカの花 (矢指市民の森)
ヤマハッカは葉がハッカに似ているために付いた名で、ハッカと同じように葉柄に翼がある。ただ、花が違う。ハッカの匂いもないそうだが、手の届かない土手の中ほどに生えている。


ヤマハッカの花 (矢指市民の森)
ヤマハッカは北海道から九州の山野に分布している。この写真では確認しづらいが、よく似たイヌヤマハッカは花の上唇に線状に斑点が並んでいない。


ヤクシソウの花 (矢指市民の森)
ヤクシソウはオニタビラコ属で、花はオニタビラコとそっくりだが、茎や葉に細かな毛がない。


ヤクシソウの花 (矢指市民の森)
ヤクシソウの花は咲き終えると下向き加減になるのも特徴の一つである。薬師草の名の由来は、葉の形が薬師如来の光背に似ているからとか、腫れ物の外用薬として使われていたからといった説がある。


ヤクシソウの花 (矢指市民の森)
キク科の花の特徴として、舌状花の1つ1つに雄蕊1本と雌蕊1本がセットで付く。雌蕊は長く伸びて先が2本に別れており、雄蕊は下に付く。


ヒヨドリバナの花 (矢指市民の森)
ヒヨドリバナは花の最盛期は過ぎており、種についた綿毛も薄汚れている。


ヒヨドリバナの花 (矢指市民の森)


矢指市民の森案内 (矢指市民の森)
矢指市民の森は横浜市旭区矢指町にあり、開園は1991年である。他の市民の森と同様に、土地所有者と横浜市の間で10年以上の契約が結ばれて日中のみ市民に開放されている。遊歩道の整備は市が請け負い、指定地の開発は不可となるが、持ち主には緑地育成奨励金が出て固定資産税などの免税措置が受けられる。


ノハラアザミの花 (矢指市民の森)
国立科学博物館植物研究部には国内に161種のアザミのデータがある。市内で特定されている一般的なアザミは、春から夏にノアザミ、秋にノハラアザミというところだが、町ではアメリカオニアザミばかり見かける。


キノコ (矢指市民の森)
サイトに上げていない写真はこれまでに3万5千枚を越えている。様々な理由や事情があって載せないのだが、そもそも撮るのを避けているものもある。キノコ類もその1つである。


キノコ (矢指市民の森)
同じようなキノコがたくさん生えていたから撮ってみたものの、大まかな分類すらできないと「キノコ」の写真が増えていくばかりである。


キノコ (矢指市民の森)


キノコ (矢指市民の森)


キノコ (矢指市民の森)


キノコ (矢指市民の森)


ヤクシソウの蕾 (矢指市民の森)
ヤクシソウの花を薬師像の蓮の花に見立てたのかもしれないが、蕾と葉の組み合わせの方が薬師らしく見える。


ヤクシソウの蕾 (矢指市民の森)


ノハラアザミの花 (矢指市民の森)
二俣川の大池公園で撮った写真は単にアザミとしたが、同じものである。


ウバユリの果実 (矢指市民の森)
上川井市民の森で2022年に森づくりボランティア体験会が開かれた際、ウバユリが確認されている。


ウバユリの果実 (矢指市民の森)
ウバユリの果実は5センチほどだが、葉のない1メートル弱の太い茎の先についた若い実は、暗い林の中では拳ほどに見える。


ウバユリの果実 (矢指市民の森)
ウバユリの果実の中には翼のある薄い種子がぎっしり敷き詰められており、熟せば実が弾け、強風によって遠くまで散布される。


ガマズミの果実 (矢指市民の森)
さいわいふるさと公園のガマズミは今年は結実しなかった。気候によっては結実しない場合もあり、また、自家不和合性種なので近くに別の株がないのかもしれない。


ガマズミの果実 (矢指市民の森)
このガマズミは林の暗がりにあるせいか、あまり実がついていない。


ガマズミの果実 (矢指市民の森)


ガマズミの果実 (矢指市民の森)


チヂミザサシマヘビ (矢指市民の森)
撮った時にはまったく気づかなかったが、チヂミザサを連続して撮った4枚のうち2枚に、シマヘビが写っていた。植物に注意を向けていると虫や動物には気づきにくくなり、逆もまたしかりである。


チヂミザサシマヘビ (矢指市民の森)
左上隅の草陰にシマヘビの頭部があるらしい。くっきりした鱗と背の2本の黒い縞は判るものの、気づいていないのでピントは手前にある。9秒間に4枚、1枚目と4枚目にヘビが写っており、他の2枚は自分の足元を写している。


カントウヨメナの花 (矢指市民の森)


カントウヨメナの花 (矢指市民の森)


矢指市民の森 (矢指市民の森)
市民の森は日中にしか立ち入ることができず、火気厳禁で、ピクニックはできても料理をしたり泊まったりといったキャンプは原則的にできない。


中原街道 (下川井町)
矢指市民の森から中原街道へと出た。車道の両側にはクズの大群落がある。


クズクビボソハムシ (下川井町)
クズクビボソハムシは群れで纏まって行動するらしく、1つの葉に何十匹と集中しているが、クズの大群落の中で見かけたのは離れ離れの3枚の葉だけである。


クズクビボソハムシ (下川井町)


ツチイナゴ (下川井町)
ツチイナゴは何回か撮っているが、スマホを10センチほど近づけてもゆっくり動いて姿勢を変えるぐらいである。最初に写真を撮った時には飛んできたから気付いたが、その後は葉から葉へと跳ねるのは見ても、翅を広げたところすら見ていない。


カワウコサギ (横浜市旭区帷子川)


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