Yellow Roof 's Museum
2024/10/20
矢指川(帷子川支流) (下川井町)
相鉄バス旭営業所の脇に流れているのが帷子川支流の矢指川で、矢指町に源流がある。
保土ヶ谷バイパス (矢指町)
左は保土ヶ谷バイパス、右のフェンスの下には矢指川が流れている。
矢指川 (矢指町)
矢指川の岸辺にびっしり咲いているのはミゾソバである。
ミゾソバ (矢指町)
ミゾソバはタデ科で、タデ科の花被は萼と花弁に明瞭な形態的変化がない。ネット上では花弁ではなく萼と記述している人もいるが、タデ科の花弁は退化して萼が残ったとするのはまだ仮説である。今のところ総じて「花」か「花被」としておいた方が無難だろう。
田園風景 (矢指町)
矢指町は821平方メートルの小さな町で、人口は88人で丁目設定もない(2023年)。ただ、聖マリアンナ医科大学付属病院を筆頭に種々の事業所があるので平日の昼間人口は2000人は超えるだろう。
カラスザンショウ (矢指町)
カラスザンショウの若木。どういうわけか花が咲く夏季には行き合わないが、猛暑が続くと撮影どころではない。横浜市環境科学研究所によれば、今年7月から8月の市内の平均気温は29.2℃で観測開始以来最高とのことである。
シャモ (矢指町)
矢指市民の森と隣接する草地にシャモが放し飼いになっていた。
放し飼いのシャモ① (矢指町)
柵らしきものはなく、小さな建屋と林道と木々に囲まれているだけである。
矢指市民の森 (矢指市民の森)
小学校から家まで、よくこんな道を回り道して帰ったものだ。半世紀ほど前の横浜は舗装路と土道が半々ほどで、街灯もあまりない。泥道や砂利道があり、月明かりや星明かりで照らされる帰り道があり、冬の朝には霜柱を踏む音がした。雨の日の水溜りにはアメンボがいて、誰かが掛けた板切れやトタンの上を歩いたものだ。
矢指市民の森 (矢指市民の森)
この日は2人組が2組、単独行1人、ジョガー2人、いずれも「お花畑」周辺で見かけたきりで、森の中では誰にも行き合わなかった。
チヂミザサの種 (矢指市民の森)
ズボンや靴下に付着するひっつき虫と言われる植物の実は様々あるが、細かい鈎状の繊毛で付くヌスビトハギも厄介だが、紫色の毛の粘液で付く細かなチヂミザサの実は指先にもまとわりついて除去しにくい。しかし、この時期の林道では避けられないほど無数に生えている。
太陽の広場 (矢指市民の森)
写真を撮り初めた頃は2枚に1枚ほど載せていたが、このところは5枚に1枚以下である。スマホやデジカメはほとんどボケットの中で、撮りたい時に手が伸びる。
キクザキリュウキンカ (矢指市民の森)
擬木のベンチの隙間に生えているのはキクザキリュウキンカである。ヒメリュウキンカよりキクザキリュウキンカは倍ほどあり、それ以外にはほぼ差がないとする所見やヒメリュキンカは2倍体、キクザキリュウキンカは4倍体という所見もあり、今のところ定説はなさそうなので取り敢えずキクザキリュウキンカで統一しておく。
太陽の広場のヒノキ (矢指市民の森)
広場を囲むヒノキは日本の固有種で、福島県以南から九州まで分布している。ヒノキの花粉は花粉症の原因になるが、花粉の少ないヒノキが既に開発されている。ヒノキの少花粉品種は雄花をほぼ付けないそうである。もっとも、後日見直すとサワラもかなりある。
ウバユリの実 (矢指市民の森)
ウバユリの実の一つは、誰かが採取したようである。熟して弾けるまで残っているだろうか。
ウバユリ (矢指市民の森)
根本に残るウバユリの葉。他のユリの葉とは形状も葉脈の走り方もまったく違う。
ノハラアザミのホソヒラタアブ (矢指市民の森)
ノハラアザミの総苞の棘は鋭く立っており、つまむと指に刺さる。しかし、ノアザミの棘は寝ているので刺さりはしない。ただ、粘液があってベタつくそうである。
トキリマメの実 (矢指市民の森)
虫食いの葉が多く、他種の葉と入り混じっているが、トキリマメに特徴的な葉の形状は確認できる。
水田 (矢指市民の森)
この辺りには都市計画法の横浜市風致地区条例により開発の制限がされている地域があり、川井・矢指風致地区もその一つである。
案内図 (矢指市民の森)
矢指市民の森と追分市民の森の境が「お花畑」や水田があるところで、矢指川の源流が流れている。2日連続で来たが、歩いたのは1時間ずつぐらいで、全体の2割程度のものである。
案内図 (矢指市民の森)
トイレ (矢指市民の森)
水道 (矢指市民の森)
トイレの側には炊事場がありキャンプが出来そうな広場もあるが、蛇口のハンドルは全て取り外されている。
東方面を望む (矢指市民の森)
矢指町と下川井町、中央右側の丘には今宿南町のゴルフ練習場のネットが見える。川井矢指風致地区は旭区から瀬谷区に及ぶ503haの地域で、帷子川上流と矢指川流域を含む。
放し飼いのシャモ② (矢指町)
シャモの放し飼いは初めて見た。1時間半ほど公園内を歩いた後にも寄ってみると、まだ地面を啄いて虫を探している。どこかに鳥小屋があるのだろうが、見つからない。
シャモ (矢指町)
周囲に養鶏場はないので飼い鳥だろう。近づくと離れていくが、撮影しているだけの相手を警戒する様子もない。
シャモ (矢指町)
シャモ(軍鶏)は1941年に天然記念物に指定されているが、特別天然記念物ではないので飼ったり食用にすることには問題はない。ニワトリではシャモの他、烏骨鶏や比内鶏など16種が天然記念物に指定されている。
下川井庚申塔・石仏群 (下川井町)
青面金剛石仏は享保15年(1730年)建立とある。
庚申地蔵尊 (下川井町)
旭区の庚申塔や石仏は古いものでは1600年代から建立されている。これは1707年建立のもの。
狩りをするダイサギ (横浜市旭区帷子川)
これほど長時間川の中を歩き回って餌を漁っているダイサギを見るのは初めてである。
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