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Yellow Roof 's Museum
黄色い屋根の博物館
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湯河原梅園


湯河原梅園 (湯河原梅園) 2016/02/27
人生の初めの変化は、正の方向、つまり急速な成長として顕れる。自らの変化を最も自覚する時期は、環境の変化を最も敏感に察知する。予測不能に変化する世界で生き残るために、栄養を摂取し続け、変化に対抗できる身体を造り上げていく。大人になるということは、ある意味、変化に対して鈍感になっていくことでもある。


湯河原梅園 (湯河原梅園) 2016/02/27
成長速度がなだらかになり、頂点に達する頃には、変化に応じて動いたり、変化させることにも慣れてくる。周囲の変化が日常として認識されると、習慣的行動を採るようになる。現実は変化し続けているが、先入観や固定観念といった変わらない幻想が増え続けていく。その幻想を支えるのは、人の場合、主として言葉である。


湯河原梅園 (湯河原梅園) 2016/02/27
人の変化は、やがては負の方向、つまり老化へと向かっていく。変化が老化に転じると、自分が取り残されることによって、周囲の変化が見えるようになる。そうなってきた時、人は変わることに別の意味を与えざるを得ない。否定したところで変化が止まらない以上、変わることそのものを捉え直す視点が必要となる。


湯河原梅園 (湯河原梅園) 2016/02/27
変化と向き合う時に、「恐れ」を感じて立ち止まることがある。負の感情は、現実を見ないように仕向け、思考と行動を凍りつかせる。必要なことは感情ではなく、変化を見定める感覚であり、臨機応変に対処する能力である。「恐れ」は変化の拒絶反応であり、先入観や固定観念は、変化に鈍感にさせ、現実から離れさせてしまう。


湯河原梅園の池 (湯河原梅園) 2016/02/27
発達した情報網は、自ら現実を確かめずに済ますための便利な道具ともなる。身の回りのことよりも、検索窓の中やニュースで流れてくる情報こそが真実と思い込めば、手放すことが考えられなくなってしまう。日常を退屈に感じたり、変わらないと思うのは、安定した生活の代償に、自らの能力が失われていくためかもしれない。


湯河原梅園 (湯河原梅園) 2016/02/27
好奇心が衰え、変化を厭うようになると、自分に要らないものは見もせずに拒んだり、何もやらないうちに出来ないと決めるようになる。日頃から注意を向けず、関心が薄いことは、意識からも排除されて、記憶にも残りにくい。こうした得手不得手や好き嫌いは、自ら定めた先入観であり、変化に対するフィルターの役割を果たす。


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