Yellow Roof 's Museum
2025/02/11
こども自然公園大池エリア施設改良工事 (横浜市旭区大池公園)
9ヶ月振りに来た大池公園は改良工事中で、入口の大池周辺が立入禁止になっていた。横浜市みどり環境局の北部公園緑地事務所が発注者で、施工は南区六ツ川に本社のある誠和緑化(営業所は都筑区)である。北部公園緑地事務所の管理区域は「鶴見、神奈川、保土ケ谷、旭、港北、緑、青葉、都筑」で、主業務は「大規模な公園など各土木事務所で管理する公園以外の管理、市民の森等の管理」となっている。大池公園(こども自然公園)は区内では2番目に広い大規模な公園なので旭土木事務所の管轄のはずだが、隣の敷地にある北部公園緑地事務所が管理した方が合理的なのだろう。
こども自然公園大池エリア施設改良工事 (横浜市旭区大池公園)
主な工事内容はアスファルト舗装工・給水設備工とある。飲料水や手洗い用の上水道の配管を舗装路の下に通すのは、公園でも都市内でも一般的な設置方法で、景観の保全と共に維持管理もしやすい。もっとも、あまりに様々なインフラ設備を舗装路下に過密化させてしまうと管理が複雑化して、八潮市の事故のようなことも起こりうる。
大池公園 (横浜市旭区大池公園)
この日は飛び石連休の最終日で花見や行楽シーズンに次ぐ人出だった。この頃目立ってきたのはポップアップテントの数で、これは地面に穴を空けないので許可要らずである。1人用から家族用まで大きさは様々で、日差しや寒さをしのいだり、昼寝や授乳時などの目隠しにもなる。ただ、テントやレジャーシートは少なくとも梅の花よりは遥かに目立ち、梅の香より持ち込まれる食べ物の匂いの方が強く、虫や鳥といった小動物が寄ってくる。木製か擬木のテーブルやベンチ、樹木の色に塗られた照明、古民家のような景観に馴染む施設とは対極である。
大池公園の梅園 (横浜市旭区大池公園)
この日は数十台の一眼レフと擦れ違った。スマホの普及によってカメラの出荷台数は減り続けてはいるが、それでもフィルムカメラ時代の2倍の市場規模らしい。最大の違いは光学ズーム倍率で、現在のところスマホの光学ズーム倍率は10倍止まりである。
大池公園の梅園 (横浜市旭区大池公園)
「梅の花茶屋」の幟があちこちに立っているのは、22日に一日限定の甘味処を設置するどろんこクラブの告知である。NPO法人こども自然公園どろんこクラブの手作り食品は園内で収穫された穀物や野菜を使ったもので、常設の売店で見かけたパンや和菓子を何度か口にしたことがある。
大池公園の梅園 (横浜市旭区大池公園)
昨年、新年早々に咲いていた紅梅は今年も既に咲いていた。満海のウメの前には一眼レフを構える人々がおり、遠巻きに花見客がいて、子供の嬌声が響いている。自分はさらに遠く反対側の斜面から人々を画角から外して、茶色に塗られた照明灯と紅梅を望遠レンズで切り取ってシャッターを切る。
ウメの花(八重寒紅) (横浜市旭区大池公園)
梅園から離れた丘の斜面にも点々とウメが植えられており、栽培種名のプレートが付いている。樹冠にしか花を付けない木もあるが、ウメは幹に近く養分が行き渡りやすいところから枝先へと次々に花を咲かせる。葉に先んじるウメの花は遠くからも目立ち、香りで鳥や虫を引き寄せる。ウメは虫媒花だが、小さな花は風雨によく耐え、風媒花としても受粉する。
キンクロハジロ (横浜市旭区大池公園)
この辺りではキンクロハジロは冬鳥で、海辺にもいる潜水採餌カモである。水面採餌ガモのカルガモよりは流線型で羽根も身体に密着していて物理的に潜りやすい体型ではある。キンクロハジロのオスは、目が金、上部が黒、翼の帯が白なので金黒羽白の名がある。頭部の紫色は羽毛の微細な造りで光の反射や干渉で生じる構造色なので光の角度や量によって色が変わって見える。なお、メスは同じ金色の目を持つが、身体が全体に黒っぽいのは適応であり、繁殖期に捕食動物に狙われにくい保護色である。例外はあるものの、あらゆる動物に見られる。
万騎が原中学校 (横浜市旭区万騎が原)
大池公園を出ると静かな通りに足が向く。小さな頃から歩くのは欲求のようなもので健康を意識してのことではない。食事や睡眠と同じように一定量を満たさなければ不全に陥る。電車でもバスでも座らず、歩く途中も腰を下ろさず、よほどの悪天候でない限り歩く。撮影は歩く延長線で始めたことで、帰ってから映像に言葉を当てる。思索もまた行き着く先が知れない道のようなものである。
万騎が原中学校 (横浜市旭区万騎が原)
屋上の施設にバスケットゴールが見える。遠目では体育館が大きく、公共のスポーツ施設に見えた。ちなみに、この画像だけからもGoogleレンズで万騎が原中学校と特定できる。リンク先はたいてい不動産物件の紹介ページで、付近の公共施設として写真が載る。
案内図 (横浜市旭区南本宿町)
南本宿公園の道標を見つけて、Googleマップでそこそこの大きさを確かめて足を向けた。後で調べると49,790㎡の面積は旭区では5番目に大きい公園(市民の森を除く)である。
分区画 (横浜市旭区南本宿町)
南本宿公園は1989年4月に開園した。この分区画は指定管理区域だが、その他は旭土木事務所が管理している。指定管理区域というのは言わば賃貸契約の菜園で、原則4月から翌3月までの1年契約となっている。指定管理者は横浜植木株式会社で、ここには大小39区画ある。
レストハウス (横浜市旭区南本宿町)
この公園にもトイレ付のレストハウスがあり、整地された多目的広場もある。
レストハウス (横浜市旭区南本宿町)
大池公園よりは小さいレストハウスだが、同じようなホールに折りたたみ椅子やテーブル、ホワイトボードがある。
南本宿公園 (横浜市旭区南本宿町)
多目的広場で遊んでいる少年たちやベンチで寛いでいる人々を除けば、園内を散策する人はごく少ない。
南本宿公園 (横浜市旭区南本宿町)
通り過ぎた途端に記憶は片端から色褪せ始める。自分の瞼がカメラのシャッターだったらとよく夢想したものだ。しかし、携帯でいつでもいくらでも写真が撮れるようになってからも、長らく自分はほとんど撮らなかった。たぶんカメラが常時携帯するものではなかった時代の呪縛だろう。憶えるより撮るという行動は若い人たちから古い世代へと広まったが、技術に依存すれば写真以外の情報が失われて現実感が希薄になる。記憶力も培われない。
南本宿公園 (横浜市旭区南本宿町)
今はフィルムでもデジタルでもオートモードでシャッターを押せばでメーカー推奨の写真が撮れる。もっとも実用本位のため美化の必要はなく、後処理の加工に当たる設定は使わない。後でいくらでもできるということもある。カメラ任せで最も出来を左右するのは光量で、つまりは天気次第ということになる。
南本宿公園 (横浜市旭区南本宿町)
大池公園を出てからスマホしか使っていないが、森の中でも冬の晴天下で十分な光量がある。
南本宿公園 (横浜市旭区南本宿町)
この日は西半分を通り抜けただけだが、人が少ないという理由で、大池公園よりは南本宿公園に足が向かうようになるかもしれない。
二俣川 (横浜市旭区二俣川)
左の民家の一階に「いづみや」の看板がある。以前は二俣川駅南口の二宮書店の前にあった泉屋古屋酒店である。再開発で二宮書店は閉店したが、住宅地の自宅を改造したのだろうか、酒屋は続けていたようである。
Yellow Roof 's Museum