Yellow Roof 's Museum
2025/03/13
ヒトツバマメの花と蕾 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
雨上がりの朝、雨粒がヒトツバマメに捕まっている。見えるものは天候によっても変わるので、雨や雪、少々風が強いぐらいなら歩く。ただ、豪雨と暴風の組み合わせでは、何がどこからどう飛んでくるか見当もつかないので保身に走る。
ヒトツバマメの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
雄蕊や雌蕊が見えないかと探しても、旗弁と翼弁の隙間は狭く、下には竜骨弁(舟弁)の蓋がある。
ヒトツバマメの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
このヒトツバマメの蔓は左巻きである。蔓の巻く方向は枝先の方から見て判断する。これはどの国でも同じだが、欧米では時計回り(Clockwise)と反時計回り(Counterclockwise)といった表現が多く、中国やその影響下の国々では左旋が反時計回り、右旋が時計回りとなっている。日本では牧野富太郎の時代を通して長らく左巻きは時計回りのことだった。しかし、近年は、sinistrorse(左巻き)は反時計回り、dextrorse(右巻き)は時計回りという国際植物学会の定義に合わせて変更されてきている。
ヒトツバマメの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
ヒトツバマメの中央に覗くピンク色の小さな突起が雄蕊の塊だろう。そう思ったが、夕方になって確かめると二枚貝のように閉じた竜骨弁の端だった。雄蕊と雌蕊はその中である。日中だけ開くのだろうか。
ユキヤナギの花と掲示物 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
川崎市の幸区役所道路公園センターは、横浜市における旭土木事務所と似たような役割である。ただ、道路公園センターは川崎市の各区役所の所属機関であり、こうした掲示物にもその特徴が顕れる。土木事務所を技術屋の司令塔とすれば、道路公園センターは区民の相談窓口としての役割も大きい。
ユキヤナギの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
ソメイヨシノの開花よりユキヤナギの開花を先に見るのは、環境条件が整った個体から咲いていくからである。一方、ソメイヨシノはクローンの同一個体で、同じ地域内では気温の上昇(特に積算温度)に応じて同期するように開花する。クローンだから開花は揃う。しかし、それは遺伝的多様性が乏しいことを意味している。
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