Yellow Roof 's Museum
アミガサユリ (バイモ) *栽 ユリ目ユリ科 Fritillaria thunbergii
アミガサユリの蕾 (横浜市旭区今宿南町) 2025/03/08
いつも同じところにアミガサユリが生えてくる。アミガサユリは地上部が枯れても地下の球根(鱗茎)が生き残り、次の年に再び目を出す多年草である。
アミガサユリの蕾 (横浜市旭区今宿南町) 2025/03/08
蕾は最初は上向きで膨らんでいくが、花を開く前には頭を垂れる。下向きの花はアゲハチョウのようにホバリングしながら長い口吻で蜜を吸う昆虫類を引き寄せる。
アミガサユリの花 (横浜市旭区今宿南町) 2025/03/20
アミガサユリは蔓性植物ではないが、細い葉の先を他の植物に巻き付けて、草むらから花を覗かせていることがある。競争相手が多いと種子の散布にも不都合が出るからだろう。自分の興味は構造や仕組み、変化といったもので、通勤や用事、近所の散歩ついでの路上観察が自分には都合がいい。
アミガサユリの花 (横浜市旭区今宿南町) 2025/03/20
アミガサユリの葉は細く、葉先が巻いている。他の植物を手探りで掴んで背伸びしていけば、それだけ日の光を多く浴びることができる。
アミガサユリの花 (横浜市旭区今宿南町) 2025/03/20
ユリ科の花はたいてい6枚の花弁で、アミガサユリの花弁は内側3枚、外側3枚である。
アミガサユリの花 (横浜市旭区今宿南町) 2025/03/20
そもそも外側の花弁3枚は萼から変化したもので、ユリ科のような単子葉植物の花は、3を基本とした構造(三数性)を持っている。花弁3枚に対して萼3枚、その萼が花弁に変異して6枚の花弁となった。そうして捉えたほうが前後二層の花の構造や見た目に萼がないことも理解できる。
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