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Yellow Roof 's Museum
2025/04/19
アザレアの花のクロオオアリ (帷子川遊歩道)
樹高が低いアゼリアにはクロオオアリもやってくる。蜜腺があるのだろう。この白花は雄蕊が6本で、花弁に変化する途中の短い雄蕊も見られ、雌蕊が雄蕊よりも低い。
帷子川の蛇籠 (横浜市旭区帷子川)
帷子川捷水路トンネルを境に上流と中流に分けているが、これは中流に沈めてある蛇籠(ロックユニット)である。蛇籠は整形しやすく中の岩も流されにくいので、川床の洗掘防止や水流の制御に用いられる。もちろん、様々な生物の住処ともなる。ただ、ここは治水のため10センチ深くする計画があるので、いずれは撤去されるだろう。
アオギリの若葉 (帷子川遊歩道)
アオギリが何故遊歩道沿いで野生化しているのかは不明だが、この近くには成木が何本もあり、写真のように幼木も育っている。市内には街路樹として植えられている場所もあるので、鳥が果実を啄んだのだろう。
サンシュユの花後 (横浜市旭区鎧の渡し緑道)
サンシュユは花後に葉を成長させて、花の次は果実に栄養を送り込んでいく。
ユーカリ (横浜市旭区鎧の渡し緑道)
人の背丈ほどのマルバユーカリの一種、ユーカリ・グニー。厚めの葉に赤い覆輪がある。
トサミズキの花後 (横浜市旭区鎧の渡し緑道)
トサミズキの花後には、基部に5枚の萼と2本の雌蕊が残る。
帷子川(鶴ヶ峰白根地区)改修工事(その2) (横浜市旭区帷子川)
帷子川と二俣川との合流地点まで重機類を導くためのスロープは完成しているが、右岸に並べた土留めの鋼矢板は残っており、川の勾配の粗面構造の上には蛇籠が積まれたままである。川岸近くは水流を保つために深くしてあるはずだが、鋼矢板と蛇籠を退けただけでは中洲が残ることになる。おそらく次の改修工事で川の中心部を掘り進めるのだろう。
帷子川 (横浜市旭区帷子川)
帷子川捷水路トンネルの出口にはセイヨウキヅタのカーテンがある。
ヤエベニシダレの若い果実 (帷子川遊歩道)
ヤエベニシダレの若い実に、2つの果実がくっついた双子果を見つけた。花柄には花が一つのはずで、雌蕊も1つのはずである。ヤエベニシダレは他の八重桜と比較して雌蕊や雄蕊の変異が少ないので、子房に何らかの異常が起きたと思われる。種子が1つかどうかは、手が届かないので確認できない。
スズランの花 (横浜市旭区今川町)
スズランはこの辺りでは自生していない。自生地は北海道や中部以北の高原である。ただ例外的に、昭和45年に阿蘇市でも自生が見つかっている。
セイヨウタンポポの花と果実 (横浜市旭区今川町)
写真中央は帯化(綴化、石化)したセイヨウタンポポで、日本各地で見つかっている。土壌にリン酸トリスが含まれていると過剰反応する特殊なセイヨウタンポポがあるらしい。これは愛知教育大学の渡辺先生の「カナリアタンポポ説」で、2003年にテレビ朝日で放送されている。
カンザンの花 (帷子川遊歩道)
帷子川沿いのカンザン並木はそう古いものではなく、遊歩道の整備とともに2008年前頃に植栽されたものである。
カンザンの葉 (帷子川遊歩道)
カンザンの苞葉には葉のような形状もあるが、写真のように棘を持った針状のものもある。そして、苞葉の棘の先には赤い点に見える蜜腺がある。これはアリを呼び寄せて、花や実、若葉を発育段階で害虫から守る一助とするためだろう。
セリバヒエンソウの花 (帷子川遊歩道)
シラホシムグラなどと共に、草地に今まで見たことがない薄紫色の花が咲いている。植物を五感で把握していれば、初めて見たかどうかは即座に判る。しかし、言葉を使った途端に現実から離れて正誤が生じ、植物を勉強しなければ判らないものに変えてしまう。
セリバヒエンソウの花 (帷子川遊歩道)
花柄に沿って毛の生えた針状の苞葉らしきが3本以上付いている。中央の花からは下に曲がった雄蕊と葯が何本か溢れて見える。専門用語を知らないと、植物は勉強しないと判らないものになる。
セリバヒエンソウの花 (帷子川遊歩道)
蕾と並ぶと、花の外側は萼が紫色に変化したもののようである。中央からラッパのような突き出たものが花弁だろう。萼は基礎構造なので5枚という数も変わらない。花弁は広告塔なので、戦略によって柔軟に形を変え数を変える。長い距も元々は花弁である。
セリバヒエンソウの花 (帷子川遊歩道)
花の外側に5枚の薄紫色に花弁化した萼があり、中央からはやはり薄紫色で縁が白い花弁がある。それは癒合して突き出ている。
セリバヒエンソウの花 (帷子川遊歩道)
葉は3裂した2回羽状複葉で、茎には稜がある。
ウシハコベの花 (帷子川遊歩道)
ウシハコベは双子葉植物で、花弁の基数は5枚。しかし、花弁が2裂しているので10枚に見える。萼片は5枚である。
ニワトコの花 (帷子川遊歩道)
ニワトコの花は、5枚の花弁、5本の雄蕊、中央に紫色の雌蕊がある。既に子房が膨らみ始めた若い果実もある。
チューリップの花 (横浜市旭区今宿東町)
チューリップは花弁化した萼が3枚と花弁が3枚。6本の雄蕊と1本の柱頭が3裂した雌蕊がある。もっとも、花壇のチューリップは花後は摘まれるので果実は見たことがない。
カンザンの花弁 (帷子川遊歩道)
八重咲きのカンザンの並木道は散りゆく花弁で敷き詰められ、木漏れ日が白いまだら模様のように見える。
オオデマリのサンゴジュハムシの幼虫 (帷子川遊歩道)
ここのオオデマリ群落は、花の時期に葉が食われてぼろぼろになる。写真中央右寄りに、サンゴジュハムシの幼虫が写っている。撮った時に気づかなかったのでピントは合っていないが、特徴的な模様は判る。
オオデマリの花 (帷子川遊歩道)
サンゴジュハムシの幼虫はオオデマリの開花期に孵り、葉を食べて成長すると蛹となる。成虫は5月~11月あたりまで葉を食べ続けるものの、7月~8月は夏眠する。これは、サンゴジュハムシがインターバルをとって、オオデマリに回復の余地を与えていることにもなる。そのため、オオデマリは死滅すること無く毎年花を咲かせることができる。
ムラサキケマンの花 (帷子川遊歩道)
ムラサキケマンの葉は、2~3回羽状に細裂して発達する。そこに花が不規則に散りばめられれば、上から見て複雑な華鬘の意匠を連想しても不思議はない。
ニワトコの花 (帷子川遊歩道)
花が付く枝の小葉は少なく、5~7枚。葉のみの枝は5枚~13枚以上になる。
カンザンのウロコアシナガグモ (帷子川遊歩道)
ウロコアシナガグモがカンザンの葉の上で獲物を待ち構えている。網を張ることもあるらしい。
ツツジの花 (帷子川遊歩道)
ツツジの雄蕊は10本が基数で、八重咲き品種は雄蕊が花弁化するため雄蕊の数が減る。
カンザンの白花 (帷子川遊歩道)
カンザンには白色が強い品種もある。
ヒメオドリコソウの花 (帷子川遊歩道)
ヒメオドリコソウの花は、笠をかぶった踊り子のように見える。
ヒメオドリコソウの花 (帷子川遊歩道)
ヒメオドリコソウは葉の付け根に数個ずつ花を付ける。上の花弁(上唇)のすぐ内側に4本の雄蕊があるのはシソ科に共通の特徴である。雌蕊はさらにその奥にあって見えない。
カラミザクラの若い果実 (横浜市旭区今宿南町)
写真を撮ろうとすると、ムクドリの群れが飛び立って青い実が降ってきた。一昨年はカラミザクラの熟した実を採ることができたが、昨年はムクドリにほとんど食われ、今年は既に青い実が木の下にたくさん落ちている状態である。青い実には齧られた様子はない。風雨や生理落果の影響などもあるとは思うが、鳥たちが枝に発着する時や昆虫を探す時に蹴散らされるケースの方が多いのかもしれない。
アヤメの花とオオミドリボウキの花と蕾 (横浜市旭区今宿南町)
オオミドリボウキは常緑とされているが、関東近辺では冬には葉を落とし、蕾を付け始める春には、花の形成にエネルギーが注がれる。
アミガサユリの果実 (横浜市旭区今宿南町)
アミガサユリの蒴果は、他のユリと異なり、花の状態の時から6つの区画に分かれている。
アミガサユリの果実 (横浜市旭区今宿南町)
上が花被が脱落した直後の状態で、他のユリ類が通常3つの心皮が合着した蒴果になるのとは異なり、アミガサユリの場合は、花の時から3つの心皮がさらに2つに分かれた蒴果である。
アミガサユリの果実 (横浜市旭区今宿南町)
アミガサユリの花は下向きだが、花後の蒴果は上向きになり、6室に分かれたまま大きくなっていく。
ハルジオンの花 (横浜市旭区今宿南町)
ハルジオンは舌状花が針のように細かく、茎が中空という特徴がある。同じキク科ムカシヨモギ属のヒメジョオンの方は舌状花が太く、茎も中空ではない。ただ、両者は季節が違う。ハルジオンは霜害で凍結しにくい形で適応してきたのかも知れない。
オオアマナの花 (横浜市旭区今宿南町)
オオアマナは鱗茎で増えて群生する。
マルバヤナギの花 (横浜市旭区帷子川)
ヤナギが帷子川の土手に生えるものかどうか。適した生育環境が水辺や湿地といった情報があれば、まずは確からしいということになる。
マルバヤナギの花 (横浜市旭区帷子川)
どんな種類のヤナギなのか、そもそもヤナギなのかどうか。確認するためには、葉や花といった特徴を見つけなければならない。たまたま花が咲いていれば、それは重要な手掛かりになる。
マルバヤナギの花 (横浜市旭区帷子川)
ヤナギにしては葉が細長くなく丸みを帯びていた。長く伸びた花柱の先端に花粉が付いた無数の雄蕊、それに丸い苞葉が何枚も枝との付け根にあり、苞葉は赤みを帯びた黄色で、やはり円形に近い。
マルバヤナギの花 (横浜市旭区帷子川)
黄緑色の花は、葉がついた枝とは別の花枝あるいは若葉が発達していない枝かもしれない。花柱は葉よりも長く黄色く、全体に若いレモンの果実のように明るく鮮烈に見える。マルバヤナギではなかろうか。
トウジュロの蕾 (帷子川遊歩道)
トウジュロに大きな蕾が出来ていた。
トウジュロの蕾 (帷子川遊歩道)
中には花序があるので、正確には蕾でなく花序の蕾ということになる。
イモカタバミの花 (帷子川遊歩道)
イモカタバミの花は夕方には花弁を閉じて萎んだようになる。
Yellow Roof 's Museum