Yellow Roof 's Museum
黄色い屋根の博物館
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2025/02/22


都岡地区恵みの里 (横浜市旭区今宿南町)
農業離れの背景には、労働に見合わない収益性を中心とした多角的な要因が存在している。昨年度から始まった「恵みの里」は、市民と"農"とのふれあいを通じて、地域ぐるみで農業と農地を守り、農のあるまちづくりを進めるための横浜市の農業振興施策である。【都岡地区恵みの里とは】に示された中心地区とは離れているが、周辺の「路地畑や水田」もその対象に含まれる。


ビロードクサフジ (横浜市旭区今宿南町)
「空中窒素固定中!」という啓発ポスターは農業の価値に対する社会的な認知度を高め、従事者のモチベーション向上にも繋がる一歩だろう。ヘアリーベッチ(hairy vetch)はビロードクサフジを指し、マメ科の緑肥作物として多様な効果を持つ。「①根粒菌による空中窒素の固定/②畑の排水性の改善/③保水性向上、透水性の改善/④砕土率の向上/⑤土中微生物の増加/⑥畑土の流出・飛散防止/⑦雑草の抑制」


ビロードクサフジ (横浜市旭区今宿南町)
ビロードクサフジは多毛で、類似するクサフジやナヨクサフジと区別できる。ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア原産で、牧草や緑肥に用いられてきた帰化植物である。


ビロードクサフジ (横浜市旭区今宿南町)
レンゲもマメ科の緑肥作物であるが、ヘアリーベッチとは耐寒性、生育期間、被覆力、土壌適応性、利用方法、景観などに違いがある。ヘアリーベッチは寒冷地や痩せた土地での栽培に適し、一方、レンゲは温暖な気候を好み、その花は観光資源としても価値がある。


ジンチョウゲの蕾 (横浜市旭区今宿南町)
ジンチョウゲは中国原産で、関東近辺には自生地が確認されていない。その自生地は九州や四国の温暖な地域に限られており、このジンチョウゲも人家の垣根のものである。


ジンチョウゲの蕾 (横浜市旭区今宿南町)
ジンチョウゲの花期は長くても1か月程度で、大抵は2週間ほどである。


ジンチョウゲの蕾 (横浜市旭区今宿南町)
ジンチョウゲにはほぼ種ができず、発芽率も極めて低いため、挿し木や取り木(圧条法)を用いて植樹される。


アオサギカワウカルガモ (横浜市旭区帷子川)
歩きながら、この距離から坂道に二人の女性がいることが判るのは、人を見慣れているからである。川面にアオサギやカワウ、カルガモがいることに気づくには、同様に経験を積み重ねていくしかない。どこに注意を向けるかは人それぞれの嗜好の違いもあり、この距離から車種の違いを判別できる人もいるだろう。


アオサギカワウカルガモ (横浜市旭区帷子川)
実際には、少なくともカルガモは泳いでいて動きがあるため、写真よりも判りやすい。しかし、30倍に拡大しても写真ではこの程度の認識しかできない。判断は知識だけではなく能力も関わる問題である。能力を維持し、向上させなければ、知識も次第に薄れて自分では使えなくなっていく。検索すれば、AIを使えば、そして自分以外に正しさを求めるといったことが常態になると、自分自身で考える力や判断する力が衰え、次第に主体性を失っていく。その結果、知識や情報に依存するばかりで、洞察や創造性を発揮する機会まで失われていくことになる。


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