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アオサギ ペリカン目サギ科アオサギ属 Ardea cinerea


帷子川のアオサギとコサギ (横浜市旭区帷子川) 2016/12/09
この写真は母親がデジカメで撮ったもので、実家から歩いて数分の帷子川上流域である。


帷子川のアオサギとコサギ (横浜市旭区帷子川) 2016/12/09
アオサギとコサギがいるのは清来寺の近くの岩塊で、背景には枯れたヨシやシャクチリソバの群落がある。自分が所有する中では、これが帷子川が写る最も古い写真である。


帷子川のアオサギとコサギ (横浜市旭区帷子川) 2016/12/09
サギ類は生物多様性の証左として都市部では受け入れられているが、これが田んぼや畑となると踏み荒らして餌を探すので農作物被害を引き起こす害鳥となる。これを「踏害」と言う。


朝のアオサギ (大田区大和大橋) 2022/07/14
そこの川で初めて白いツルを見たと話してきた人は通勤7年目である。そもそも川ではなく運河で、海だということも分かっていない。ツルではなくシラサギかアオサギだろうと言っても、自分にはツルでいいと言う。その通りかもしれない。鳥に名札など付いていない。名前など誰かが勝手に付けたものだ。


夕方の雨の中のアオサギ (大田区大和大橋) 2022/07/14
雨の帰り道に朝見かけたアオサギがまだ同じ場所に立っている。岩場は潮に呑まれており作り物かと疑ったが、時々首を動かした。


翌朝の雨の中のアオサギ (大田区大和大橋) 2022/07/15
翌朝もまた同じところにアオサギがいた。写真で確認しても立っている場所はほぼ変わっていない。おそらく餌場から動かず待ち伏せしているのだろう。獲ったか獲らなかったのか、この日の夕方には姿を消していた。


アオサギの羽根干しとハシブトガラス (大田区平和の森公園) 2022/08/01
カルガモの親子が止まり木にいたのを見つけて近寄っていくと、3人が熱心に写真を撮っていた。しかし、撮っていたのはカルガモではなくアオサギの方だった。


アオサギの羽根干しとハシブトガラス (大田区平和の森公園) 2022/08/01
ひょうたん池の向こう岸に1メートルほどの真っ白い奇怪な物体があった。羽根を広げたアオサギだと認識するまでに何秒か要したのは、石膏の彫像のように見えたからだ。アオサギは陽射しの中で太陽に向かって立っており、羽根を干しているように見える。この写真はまだ鳥らしく見えるが、最初に気づいた時は【20年間で初めて見たという奇妙なアオサギの姿】で紹介された姿勢で鳥に見えなかった。喉を大きく震わせて聞いたこともない声も上げていた。


とまり木のアオサギ (大田区平和の森公園) 2022/08/02
朝も夕方も依然として同じ姿勢でアオサギがいることがある。喉のたるみを見るとペリカン目だというのも何となく頷ける。喉を震わせるのはどうやら通常運転らしい。カルガモも50~60センチあるのでこのアオサギは1メートルはある。大人しそうだが、飼うのは大変だろう。通勤中にそんなことを考えたりもするが、そもそもこの公園は運河を埋めて造られたもので、この池には浄化槽があちこちにあり濾過器とポンプで水を循環させている。


ヒメガマとアオサギ (大田区平和の森公園) 2022/08/04
カルガモもアオサギも淡水に限らず海水の京浜運河でも見るが、カエルやカメ、ハスやガマは淡水でなければ生きられない。しかし、元々この公園は海水運河である。


アオサギとサルスベリ (大田区平和の森公園) 2022/08/05


ダイサギ、アオサギ、コサギ (大田区大和大橋) 2022/08/22
この映像は朝と夕方に撮った映像を繋げたものだ。朝方にただ立っているのがアオサギとダイサギ、手前の小鳥はハクセキレイだろう。夕方にちょこちょこ餌を啄いて回っていたのは動きからいってコサギだと思う。別の鳥もいるかもしれないが遠すぎる。


ひょうたん池のアオサギとカルガモ親子 (大田区平和の森公園) 2022/08/22
アオサギはいないことがあるが、カルガモの親子はいつもいる。アオサギもカルガモも互いに無関心のようで、大した距離も採っていない。


ひょうたん池のアオサギとカルガモ(2022/07/29-22/09/16) (大田区平和の森公園) 2022/09/16
動画の最初の方には子供を連れ戻す親ガモが映っている。ちょうど向かい側から歩いてくる人がいて、避けるように縦列になって脚を運んでいたが、人の方も遠慮して道を塞いだりもしない。アオサギは大和大橋でたびたび見かけていたが、平和の森公園では間近で見ることができる。地元の人は慣れたもので何も気にせず釣り糸を垂らしている。ハスも写真を撮っている人が多かったが、鳥の方はさらに多い。


ゴイサギとアオサギ (大田区平和の森公園) 2022/09/21
ゴイサギが留まる枝を目掛けてアオサギが飛んできた。羽を広げると大人ぐらいの大きさがある。


ゴイサギとアオサギ (大田区平和の森公園) 2022/09/21
アオサギはゴイサギのすぐ前の枝に舞い降りた。ゴイサギは目を向けたぐらいで逃げようともしない。


ゴイサギとアオサギ (大田区平和の森公園) 2022/09/21
対岸の桜の木までは約10メートルある。池の水面が真下なので魚が見やすいのだろう。アオサギがよく留まっているが、写真は巧く撮れない。動画でも鮮明な映像は撮れないが、動物は動きがある分、写真よりは分かりやすい。


潮溜まりのアオサギ (大田区大和大橋) 2022/09/22
アオサギやシラサギ、ハクセキレイ、カワセミなどが海辺でも餌を獲ることはここに来て初めて知った。自分の目には対象は大きく鮮明に見えているが、橋の上から護岸にいる鳥は近くても10メートルは離れており、とっさに見つけて望遠にしたり明るさ調整したりするのはなかなか困難である。


ひょうたん池のアオサギとダイサギ? (大田区平和の森公園) 2022/10/06
アオサギと並んで桜の枝に留まっているのは色と大きさからしてダイサギだと思うのだが、両方ともこの体勢から動かない。小雨が降っており、10メートル先は少々暗くてピントも合わせづらかった。


蓮池のアオサギ (大田区平和の森公園) 2022/10/24
蓮池でアオサギを見るのは初めてで、ここでアオサギが歩いているのを見たのも初めてかもしれない。待ち伏せするばかりではなく餌を求めて歩き周ることもあるのだ。ただ、動作は機敏とは言い難い。


蓮池のアオサギ (大田区平和の森公園) 2022/10/24
10月末の蓮池は泥が剥き出しになり、枯れかけたハスの葉の間をアオサギが餌を漁って歩いていた。


蓮池のアオサギ (大田区平和の森公園) 2022/10/26
アオサギがひと所を動かないことは今年初めの通勤電車の中から見て知っていた。横浜に到着という車内放送が入ると文庫本を鞄に仕舞って窓外を眺める。するとアオサギが目に入る。駅舎に電車が滑り込む寸前、3箇所だけ架線の支柱が立つ橋脚が突き出ていて、いつも一番手前の橋脚に大きなアオサギが同じ姿勢でうずくまっていた。ちょうどこの写真のように前かがみで羽根を膨らませた姿勢である。毎日いるとは限らない。1週間ほど見なかったと思うと、再び毎日のように居座った。2月前後のことで、1ヶ月以上はそんなことが続いた。夕方は暗くて見えないから朝だけいるものと思っていたが、1日中そこでずっと帷子川の魚を狙い続けていたのかもしれない。


蓮池のアオサギとカルガモ (大田区平和の森公園) 2022/10/26
羽毛の色も形態もかなり変わるので雌雄も区別しやすいかと思ったのだが、アオサギは専門家でも外見からの区別は困難らしい。


蓮池のアオサギ (大田区平和の森公園) 2022/10/26
いくぶん前かがみに首を縮めているアオサギは、猛禽類とまではいかないが肉食の鳥に共通する迫力を持っている。


右岸のアオサギ (大田区大和大橋) 2022/11/09
右岸でも鳥類は見かけるのだが、こちらは岩場になっていないからか数を見かけることはない。


ひょうたん池のカワセミとアオサギ (大田区平和の森公園) 2022/11/15
動画ではカワセミが3匹小魚を獲っているうちにアオサギは水面を見回しているだけである。雨天のせいか10メートルの距離のせいか一度も焦点が合わなかった。


ひょうたん池のカワセミとアオサギ (大田区平和の森公園) 2022/11/15
カワセミは帷子川では2000年を過ぎた頃からよく見かけるようになり、大和大橋でも1度見かけた。スズメほどの体長で動きも速いが、オレンジの胸毛に瑠璃色の羽根は派手に目立つ。ただ写真に撮ろうとしてもよほど近くにいてくれないと上手くはいかない。


ひょうたん池のアオサギ (大田区平和の森公園) 2022/11/30
動かぬはずのアオサギがそっと近づこうとしただけで逃げ出した。


平和の森公園コサギ、アオサギ、カルガモ (大田区平和の森公園) 2022/12/09


アオサギとカワウ (大田区平和の森公園) 2022/12/13
池の浚渫工事が前日から始まっており、カモやアオサギは奥の方に集まっていた。小雨の中、頭が白く動きの速い水鳥が1羽混じっていた。


アオサギ (横浜市旭区帷子川) 2022/12/30
アオサギやコサギ、ダイサギは昔から見かけていたが、以前よりはずっと頻繁に見掛けるようになった。


ひょうたん池のアオサギとカワセミ (大田区平和の森公園) 2023/01/13


夜のアオサギ (大田区平和の森公園) 2023/01/13


ひょうたん池のアオサギとカワウカワセミ (大田区平和の森公園) 2023/01/17


アオサギ (大田区平和の森公園) 2023/02/10
アオサギは体長1メートル弱で、日本では最大のサギである。


和泉川シャクチリソバとアオサギ (横浜市泉区和泉川) 2023/03/25
遠目なのでよく見えなかったが、左下の葉はソバ属のものでソバかシャクチリソバではなかろうか。帷子川にも群生しているのだから和泉川で群生していてもおかしくはない。


和泉川のアオサギ (横浜市泉区和泉川) 2023/03/25
アオサギの足元は帷子川でも見られるオランダガラシだろう。


和泉川のアオサギ (横浜市泉区和泉川) 2023/03/25
アオサギは全国に4万羽ほど生息しているという調査結果を何年か前に見たことがある。よく見かける鳥だが、そう思っているだけでは翼の先は白いのか黒いのか、嘴が何色か問われても答えられない。調べれば判るというのは自分は知らないということである。たくさん写真を撮っても細部まで思い出せるものは少なく名前もろくに思い出せないものも多い。いつになれば知っているということになるのか見当もつかない。


平和の森公園のアオサギ (大田区平和の森公園) 2023/05/09


ヒメガマとアオサギ (大田区平和の森公園) 2023/05/11


身繕いするアオサギ (大田区平和の森公園) 2023/05/22


手摺りに留まるアオサギ (大田区平和の森公園) 2023/05/22


帷子川のアオサギとカルガモ (横浜市旭区帷子川) 2023/07/30


和泉川のアオサギ (横浜市泉区和泉川) 2024/03/17


和泉川のアオサギ (横浜市泉区和泉川) 2024/05/05
これまで書かなかったが、アオサギには首から腹にかけて斑紋がある。これは水中から魚が見上げた時にアオサギの輪郭をぼやけさせるためのもので、カワウにもある。また、水鳥とは限らず肉食性の鳥類にしばしば見られる。


アオサギ (横浜市旭区帷子川) 2024/06/01


ナマズを呑むアオサギ (横浜市旭区帷子川) 2024/07/14
帷子川でナマズを捕食するアオサギにちょうど出くわした。捕らえたところは見逃したが、ナマズの側頭部に嘴で突かれた跡がある。


アオサギ (横浜市旭区帷子川) 2024/10/12


首を縮め羽毛を立てて休むアオサギ (横浜市旭区帷子川) 2024/11/16
正確には、アオサギは羽毛を立てているわけではない。冬に向かって胸部が長い羽毛で覆われて膨らんで見えるだけである。休んでさえいないかもしれない。


アオサギ (横浜市旭区帷子川) 2024/11/16
最初は河原にボロ布が捨ててあると思い、そのまま通り過ぎるところだった。アオサギを撮るようになったのはここ3年のことで、それでもまだ現実より思いが先走る。


アオサギ (横浜市旭区帷子川) 2024/11/16
いつもと変わらぬいつもの景色に見えるのは、現実ではなく頭の中の景色を見ているからだろう。その河原にはアオサギではなく粗大ごみがあるようだ。


アオサギ (横浜市旭区帷子川) 2024/11/16
自分はアオサギほども現実が見えていないのかもしれない。物事に対して価値観や信念、知識や経験といったバイアスを当て嵌めると認知や判断が自動的になる。現実や事実を逐一確認して判断するより思念を当てた方が遥かに楽だが、それは同時に落とし穴でもある。


ビオトープのアオサギ (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2024/12/13
以前にも書いたが、ごく小さなビオトープでも水鳥たちは見つけることができる。アオサギの狙いはウシガエルのオタマジャクシやヤゴ等だろう。カルガモも1月に見かけた。確かな情報によればカワセミも来るそうである。


アオサギとカワウカルガモ (横浜市旭区帷子川) 2025/02/22
歩きながら、この距離から坂道に二人の女性がいることが判るのは、人を見慣れているからである。川面にアオサギやカワウ、カルガモがいることに気づくには、同様に経験を積み重ねていくしかない。どこに注意を向けるかは人それぞれの嗜好の違いもあり、この距離から車種の違いを判別できる人もいるだろう。


アオサギとカワウカルガモ (横浜市旭区帷子川) 2025/02/22
実際には、少なくともカルガモは泳いでいて動きがあるため、写真よりも判りやすい。しかし、30倍に拡大しても写真ではこの程度の認識しかできない。判断は知識だけではなく能力も関わる問題である。能力を維持し、向上させなければ、知識も次第に薄れて自分では使えなくなっていく。検索すれば、AIを使えば、そして自分以外に正しさを求めるといったことが常態になると、自分自身で考える力や判断する力が衰え、次第に主体性を失っていく。その結果、知識や情報に依存するばかりで、洞察や創造性を発揮する機会まで失われていくことになる。


和泉川のアオサギ (横浜市泉区和泉川) 2025/02/23
向こう岸で立ち止まった夫婦の視線でアオサギに気が付いた。望遠鏡代わりにデジカメのモニターを見ようとすると、ちょうどアオサギがこちらに向かって飛んできた。


アオサギ (横浜市泉区和泉川) 2025/02/23
アオサギは川面を一瞥すると川から出て駆け上がりを歩いて登り、元いた方向に戻り始めた。アオサギはテリトリーを持つ鳥で、繁殖期以外は単独行動する。自分はまだ見ないが、高木の枝や梢に巣を作って集団繁殖するそうである。


アオサギ (横浜市旭区帷子川) 2025/03/01
体長1メートル近くにもなるアオサギは、長い時間、同じ場所でほぼ動かないことがあり、橋の上や手すりから見下ろしていても気づかないことは多々ある。人には選択的視覚性能があり、視覚情報処理において特定の刺激に優先的に注意を向け、他の情報を抑制する脳のメカニズムが働く。ここにアオサギがいるという事前情報があれば見つけることができても、それがなければ、漠然と川や護岸や草木しか認識できなかったり、自分の思考や内省に注意が向かっていれば、視野に入っている情報に気づかないこともある。


アオサギ (横浜市旭区帷子川) 2025/03/01
アオサギを視野に捉えてしまえば、周囲との対比によって実際より大きく見える場合もあるが、望遠鏡やカメラのズームを使わなくとも、拡大したように見えることがある。これは、注意を向けた視覚情報が強調されて他の情報が抑制されたり、眼球の微小な運動によって分解能を高める仕組みによる。また、過去の経験や知識からの補完もあり、さらには、心理的期待も視覚体験を鮮明にする一因となる。


アオサギ (横浜市旭区帷子川) 2025/03/01
アオサギの脚の筋肉はほとんど上部に集中していて、下部はほぼ薄い腱や靭帯で構成されている。飛ぶための軽量化と水辺での効率的な運動に適応した結果である。


アオサギ (横浜市旭区帷子川) 2025/03/20
和泉川より帷子川周辺の写真が多いのは、たまたま自分の住処に近いからで、和泉川の方が自然が少ないからではない。和泉川は自分にとっては遠出で、帷子川では用事ついでに写真が撮れる。隣の芝生は青く見える。隣の住人にはこちらの芝生の方が青く見える。違いはある。しかし、最大の違いは自分自身の見方に起因する。


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