Yellow Roof 's Museum
タイワンリス
帷子川親水緑道のタイワンリス (横浜市旭区帷子川親水緑道) 2024/03/24
タイワンリスは特定外来生物に指定されており、輸入、飼養・栽培、野外への放出等が原則として禁止となっている。餌やりはもちろん、その場で殺処分しない限り持ち運びも禁止である。昨年は鎌倉市で15年間に捕獲数が4倍となったとの報道があり、年末には神奈川県が広域に駆除を進める方針を打ち出した。横浜市では既に捕獲許可証の交付を行っている。この辺りにニホンリスは生息していないので固有種の保護というよりは植物や木造家屋への被害防止の意味合いが強いと思われる。
タイワンリス (横浜市旭区帷子川親水緑道) 2024/03/24
旭区では大池公園が最もタイワンリスの目撃例が多いが、自分は何年か前に鎌倉で見かけて以来である。神奈川県内では1950年代あたりから鎌倉市を中心に増え始め、現在は横浜市中央部にまで分布域を広げている。なお、クリハラリス(栗腹栗鼠 Callosciurus erythraeus)の亜種がタイワンリスで、台湾から持ち込まれたものが日本で野生化したので、日本でクリハラリスと言えばタイワンリスを指す。
帷子川親水緑道のタイワンリス (横浜市旭区帷子川親水緑道) 2024/03/24
この日は雨天で薄暗くピントが合わなかったが、タイワンリスが梅の花を食べている様子は写っている。タイワンリスには樹木を齧って歯を研ぐ習性があり、樹液を舐めたりもするが、神社仏閣、民家などの木造物も齧り取ってしまう。雑食性で、果実や花、作物、昆虫や小動物、鳥の卵なども餌とする。
大池公園のタイワンリス (横浜市旭区大池公園) 2024/05/08
林道の中を歩いていると子猫ほどのサイズのタイワンリスが藪に逃げ込んだ。姿が消えた藪の中にハンディカムを向けると、犬の鼻息のような鳴き声を上げて木の陰に移動し、頭を少し見せただけで林の中に消えていった。NTT東日本では、こども自然公園で2024年2月19日~2月26日に5回、5箇所で録音した音声をAIに解析させて識別精度の検証を行った。「AIがタイワンリスと検知した音声を人が聞き、タイワンリスと判定」して精度70%と確認されている。センサカメラによる検知などとも比較検証しており、課題は残るものの実用可能なレベルとしている。
追分市民の森 (追分市民の森) 2025/03/02
森のあちこちからタイワンリスの太い鳴き声が聞こえてくる。高い声も出すが、遠くまで響き渡るのはもっぱら太く短い犬のような鳴き声である。一匹だけ高枝に尾を巻き付けながら移動する姿を見かけたが、撮ることはできなかった。
大池公園のタイワンリス (横浜市旭区大池公園) 2025/04/05
タイワンリスは幹を駆け上がり、駆け下り、枝から枝へと飛び移る。ごく近くから鳴き声が聞こえ、あちこちから複数聞こえてもくる。目では捉えられてもシャッターが間に合わない。そこで、録画しながら探すことにした。帰ってから確かめると、動画にはタイワンリスの鳴き声と共に、林の中を縦横自在に疾駆するシルエットがいくつも写っていた。
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