Yellow Roof 's Museum
黄色い屋根の博物館
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ホタルブクロ キク目キキョウ科 Campanula punctata var. punctata


ホタルブクロ (大田区平和島公園) 2022/07/06


ホタルブクロ (大田区平和島公園) 2022/07/06


ホタルブクロ (大田区平和島公園) 2022/07/06


ホタルブクロの花 (帷子川遊歩道) 2023/05/21


ホタルブクロの花 (帷子川遊歩道) 2023/05/27


ホタルブクロの花 (帷子川遊歩道) 2023/05/27


ホタルブクロの花 (横浜市旭区今宿南町) 2023/05/27


ホタルブクロの花 (大田区平和島公園) 2023/05/31
ホタルブクロを初めてみたのは小学校3~4年生頃のことで、こども医療センターへと抜ける「橋」の途中だった。橋と呼んでいたが、本物の橋ではない。雑木林の急斜面に板を敷き、手すり代わりにロープや竹、細い丸太を竹や樹木にロープで括り付けた手作りの「橋」だった。立ち木や急勾配を躱すために「橋」はつづら折りで、剥き出しの地面だったり、木の根の天然の階段もある。斜面の下方は竹藪で足元はクマザサの茂み、上の方も雑木がびっしりで、昼間でも見通しが悪く薄暗い。だが、20メートル弱のちょっとした冒険をすればバスターミナルのあるこども医療センターの広大な敷地に出る。


ホタルブクロの花 (大田区平和島公園) 2023/05/31
ホタルブクロの名をどうして知ったかは憶えていないが、たぶん父から聞かされたのだろうと思う。雑木林の「橋」を利用していたのは近所の数十軒ぐらいだろう。橋はこども医療センターと引越坂を繋ぐ近道で、別系統のバス停があった。橋を使えば300メートルばかり距離は近くなるが、虫が多い時期や雨の日、夜などは橋を通る人はほとんどいなかった。10年ほど前に訪れてみたが、橋の入口までの路地しか残っておらず、抜け道もなく雑木林は全て住宅地になっていた。


ホタルブクロの花 (大田区平和島公園) 2023/05/31
自分にとっては最も自然が身近にあったのは六ツ川に住んだ4年間だった。小学生の頃の南区六ツ川周辺には田畑があり、土道や砂利道も多く残っており、野原や雑木林が身近にあった。だが、虫採りをしていた雑草だらけの野山は畑を手放した農家の空地であり、ザリガニやメダカがいた小川は元は田んぼの用水路であり、そうしたものが有刺鉄線で囲まれてブルトーザーで次々と潰されていくのを見つめてもいた。自分は最期を迎えた里山の中で遊んでいたのだった。


ホタルブクロの花 (横浜市旭区希望が丘ふれあいの森公園) 2023/06/03
これは萼の部分が盛り上がった変種のヤマホタルブクロである。里山が消えて緑のない都市となり、自分もまた長らく自然から遠ざかった。今は公園の中で昔あった自然のかけらを見つけて歩いている。


ホタルブクロの花 (横浜市旭区今宿南町) 2023/06/04


ホタルブクロの花 (横浜市旭区今宿南町) 2023/06/04


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