Yellow Roof 's Museum
2023/05/31
ハゼランの蕾 (大田区平和の森公園)
転勤のため、この日をもって大田区でのデータ収集は終了となる。1年弱の間に大田区で撮った写真及び動画は11307で、500種以上仕分けた。
平和の森公園の遊歩道 (大田区平和の森公園)
ナラ枯れの掲示はところどころ剥がされている樹木もある。林野庁の
【ナラ枯れ被害】に詳しいが、秋から春にかけてナラ菌を媒介するカシノナガキクイムシの侵入を防ぐためには、ビニールシートを巻き付けたり、この公園のように粘着剤などを塗布したりするようだ。
遊歩道埋込プレートのウメ (大田区平和の森公園)
歩道に嵌め込まれたプレートには梅が大田区の区の花で、江戸時代には梅の名所として知られていたことが記されている。梅屋敷の名は文政年間に東海道沿いにあった薬屋和中散の敷地3000坪に数百本植えた梅と花見茶屋に由来する。現在は聖跡蒲田梅屋敷公園として残されており、傍を走る京浜急行には梅屋敷駅があり、駅に通じる梅屋敷通りがある。
ホタルブクロの花 (大田区平和島公園)
ホタルブクロを初めてみたのは小学校3~4年生頃のことで、こども医療センターへと抜ける「橋」の途中だった。橋と呼んでいたが、本物の橋ではない。雑木林の急斜面に板を敷き、手すり代わりにロープや竹、細い丸太を竹や樹木にロープで括り付けた手作りの「橋」だった。立ち木や急勾配を躱すために「橋」はつづら折りで、剥き出しの地面だったり、木の根の天然の階段もある。斜面の下方は竹藪で足元はクマザサの茂み、上の方も雑木がびっしりで、昼間でも見通しが悪く薄暗い。だが、20メートル弱のちょっとした冒険をすればバスターミナルのあるこども医療センターの広大な敷地に出る。
ホタルブクロの花 (大田区平和島公園)
ホタルブクロの名をどうして知ったかは憶えていないが、たぶん父から聞かされたのだろうと思う。雑木林の「橋」を利用していたのは近所の数十軒ぐらいだろう。橋はこども医療センターと引越坂を繋ぐ近道で、別系統のバス停があった。橋を使えば300メートルばかり距離は近くなるが、虫が多い時期や雨の日、夜などは橋を通る人はほとんどいなかった。10年ほど前に訪れてみたが、橋の入口までの路地しか残っておらず、抜け道もなく雑木林は全て住宅地になっていた。
ホタルブクロの花 (大田区平和島公園)
自分にとっては最も自然が身近にあったのは六ツ川に住んだ4年間だった。小学生の頃の南区六ツ川周辺には田畑があり、土道や砂利道も多く残っており、野原や雑木林が身近にあった。だが、虫採りをしていた雑草だらけの野山は畑を手放した農家の空地であり、ザリガニやメダカがいた小川は元は田んぼの用水路であり、そうしたものが有刺鉄線で囲まれてブルトーザーで次々と潰されていくのを見つめてもいた。自分は最期を迎えた里山の中で遊んでいたのだった。
ポプラ (大田区平和の森公園)
35年以上前のことになるが、自分は北大のポプラ並木を見たことがある。だが、その経験はポプラの木を見分ける役には立たなかった。
ポプラ (大田区平和の森公園)
ポプラの木は100種ほどあるらしい。
ポプラ (大田区平和の森公園)
この円形の葉はカロリナポプラという種かもしれない。
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