Yellow Roof 's Museum
2022/07/19
入口反対側のトウネズミモチ (大田区平和の森公園)
似たような花を咲かせた樹木が通勤路のあちこちにあり、それどころか通勤電車の窓から気付くようになっていた。目には入っていても気づかないのは識別力がないためであり、識別力がなければ気づかないので知らないということになる。
ポールとトウネズミモチ (大田区平和の森公園)
公園への曲がり角には金属製のポールが立っている。一見すると街灯に見えるが、ポールの先は絶縁器具の碍子であり、これは電設引込用ポールである。植物観察による識別力の向上は様々な発見に繋がり、現実が日に日に違って見えてくる。そうしたことは充実感として自覚され、外を歩いたり見ることが愉しみになる。
ハスとキムネクマバチ (大田区平和の森公園)
初日の花や蕾が最も色が濃く、最終日の花は若干色褪せる。これはおそらく初日の花だろう。蜜がたっぷりでクマバチが花托に潜り込んで出てこない。
キャンプ場の炊事棟 (大田区平和島公園)
連休明けの朝にはテントが1つ、遊歩道から少し離れた木立の中に見えた。帰りには小雨が降る中、炊事棟に20人ぐらい大人や子供が集まってバーベキューをしていた。ほんの半世紀ほど前の横浜には土道や砂利道がたくさん残っており、焚火のための赤錆びて黒焦げになったドラム缶や灯油缶を道端でよく見かけたものだ。自然の中に町を造る発想と町の中に自然を造る発想は真逆で、自然に対する感覚もまるで違ってきているだろう。
クスノキの新芽 (大田区平和島公園)
平和島公園のクスノキは歩きながら見える範囲では花柄は付けておらず、葉の生成に専念している。
アオギリの実 (平和島第2歩道橋)
歩道橋から見下ろすアオギリの樹冠に花だか実だかが付いている。通勤路の途中には6本の道路を横切るために250メートルほどの長さの平和島第2歩道橋がある。そこからは道路の中央帯の植物や緑地の植物を見下ろすことができる。
アオギリの実 (平和島第2歩道橋)
平和島第2歩道橋の下は東京都建設局管理下の緑地で遊歩道らしきものもない。たまには除草されるが公園よりは野放しで、植樹されたものもあれば野生化したものもある。アオギリの実は初めてはっきりと見た。よく剪定される街路樹のアオギリはほぼ花も実も付かない。
ユキヤナギの枝と葉 (大田区大和大橋)
野生化のユキヤナギの果実は洪水で剥ぎ取られると水面に浮いて遠くに運ばれる。水流に運ばれて分布を広げる植物である。大和大橋周辺に生えているユキヤナギの葉がヤナギの葉のように細長くないのは、冠水もなく水圧をかわす細い葉である必要が無いからだろう。陽光を効率よく吸収できれば十分なのだ。
剪定後のユキヤナギ (大田区大和大橋)
ユキヤナギは根本近くまで刈っても毎年復活する。年に2度3度とユキヤナギは剪定されるが、余分な枝を刈ることで風通しを良くしたり、共倒れを防いだりして全体を生かしているようだ。
ビロードモウズイカの生える大和大橋のジョイント部分 (大田区大和大橋)
橋の継ぎ目からは雨水が流れ込みやすい。流れ込む土砂にビロードモウズイカの種子が混じっていても不思議はない。ただ、下の空地から生えているとすると6メートルはあることになる。
アオギリのナンバープレート (流通センター駅前)
樹木番号プレートは地区番号+通し番号である。Aはアオギリの略だろう。交差点から7番目の木に末尾「07」が振られている。
高平橋のスプリング式の桁連結装置 (流通センター駅前)
通勤路にはいくつもの橋がある。橋の継ぎ目は寒暖差や地震などの影響で材料が伸縮するので、その分を見込んで隙間が空けられている。隙間がないとぶつかり合ってそこから壊れ易くなる。人や車が通る橋の上は伸縮構造のジョイントでなだらかに繋ぎ、横側はスプリング構造の桁連結装置を設け、下には落橋防止装置と太い橋脚がある。見た目からスプリングの連結装置は珍しいが、高平橋は昭和49年6月に完成した環七と羽田線を繋ぐ平和島ランプの道路橋である。
Yellow Roof 's Museum