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Yellow Roof 's Museum
コヒガンザクラ (ヒガンザクラ) バラ目バラ科 Cerasus subhirtella
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2025/03/25
フユザクラにしては遅く、カワヅザクラも既に終わり、ソメイヨシノはまだ咲いておらず、カンザンには早く、オオシマザクラの色でもない。この細い幹と細い枝はマメザクラの類かも知れないが、花が大きく少々紅色が濃い。かなり咲いているが、葉は見えず、枝垂れてもいない。コヒガンザクラとしてみたもののまったく確証はない。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2025/03/25
ズームすると、やはり樹皮は桜である。花ばかりで葉は見えず、枝や幹は細い。ただ、背後に別の木かも知れないが、葉ばかりの枝も見える。小さな公園なのに去年は気づかなかったが、一種類を多く植えるのではなく、多種類で彩るような公園ではある。
コヒガンザクラ (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2025/03/26
ポケットの裁縫用のメジャーで測ってみると、花の直径は2センチほどで、取り敢えずはコヒガンとしておくことにした。現在満開のようである。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2025/03/26
昨日は遠くからの撮影だけだったが、今度は築山に登って近づいてみた。花は目線より上に咲いているが、樹高は4~5メートルというところである。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2025/03/26
萼は濃い赤紫で、花柄がついた萼筒は丸い壺のように膨らんでいる。花弁は薄桃色、花弁は一重で5枚、捩れのある楕円形で、先が割れている。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2025/03/26
上の方の枝には針のような形状の葉が突き出しており、開き始めた葉もある。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2025/03/26
枝の冬芽の残滓から2本ずつ花柄が出ており、葉の萌芽もある。花柄には毛が密生している。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2025/03/26
同じ公園の別の築山にも2本のコヒガンザクラを見つけた。どちらも目測では4メートルほどの樹木で、枝は細いが、先ほどのコヒガンよりは太めである。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2025/03/26
ただ、こちらはまだ満開に至っておらず、花柄は4本ずつ出ている。しかし、花の大きさと形状はまったく同じである。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2025/03/26
萼筒が丸く膨らんで、花弁がやや長い。これはコヒガンザクラの特徴ではあるが、コヒガンザクラだけの特徴でもない。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2025/03/26
この一本はこれだけほぼ満開状態に近いが、公園の沿道にあるソメイヨシノはいずれもまだ咲き始めである。しかも、花の色が少し濃い。ソメイヨシノと区別するために、分類ラベルを別に設けるしかない。さらに萼筒が丸いなどコヒガンザクラの特徴といくつか共通点があるというだけである。
コヒガンザクラの花 (帷子川遊歩道) 2025/03/30
コヒガンザクラとすべきかマメザクラとすべきかは微妙な違いである。ソメイヨシノより早く咲き、同じように花が先、樹高が低く、小さな花を付けるという特徴だけ採れば、これはコヒガンザクラである。マメザクラは花と葉の展開がほぼ同じである。
コヒガンザクラの花後 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2025/04/08
コヒガンザクラは花弁が少し残っているだけで、ほとんど散っている。そして、若い実が少しずつ膨らんできている。
コヒガンザクラの若い果実 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2025/04/14
オオシマザクラより先に花を散らしたコヒガンザクラの果実には、既に赤みがある。
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