Yellow Roof 's Museum
2025/03/30
ソメイヨシノの花 (横浜市旭区今宿東町)
商業施設やマンション、住宅に挟まれた国道へと続く狭い道に、50メートルばかり続くソメイヨシノの並木がある。ここは既に満開である。
ソメイヨシノの花 (横浜市旭区今宿東町)
少し蕾が残るだけで、もう葉芽だけの枝も出てきている。特に日照条件がいいところではない。商業施設や住宅の室外機からの排熱、国道から流れ込む車載エアコンの排熱の影響だろうか。
ソメイヨシノの花 (横浜市旭区今宿東町)
老木なので胴吹きの花も多い。胴吹き桜は他の枝より早く咲くので、葉芽が出るのも早く、散り際に赤みを帯びてくることも目に見える。
ソメイヨシノの花 (横浜市旭区今宿東町)
このソメイヨシノの並木が実家の近所では最も早く満開になる。最も大きなスーパーに至る裏道で、そこを通る住民にはよく知られている。
オオシマザクラとソメイヨシノの花 (帷子川遊歩道)
ソメイヨシノの短い並木を抜けて帷子川沿いに至ると、ソメイヨシノとオオシマザクラ、ヤマザクラが咲いている。葉の赤みでヤマザクラと見当がつくこともあるが、遠目では当たり外れがある。ソメイヨシノは5分咲きぐらいだろうか。右岸のカンザンはまだ咲いていない。
カワウ (横浜市旭区帷子川)
川の岩の上では、カワウが首を曲げて背中の羽毛を手入れしている。羽根が生え替わっているのかもしれない。
ジュウガツザクラの花 (清来寺)
ジュウガツザクラの花はもはや散り始めており、半分は花弁がなく濃い桃色の萼と雄蕊だけ残っている。
ジュウガツザクラの花 (清来寺)
ジュウガツザクラの萼筒は鐘形型というより壺型で、これはマメザクラの形質である。
ソメイヨシノの花 (横浜市旭区今宿南町)
一分か二分咲きの桜並木もある。300メートル歩いただけで、ソメイヨシノの開花状況は大きく異なる。標準木とは何だろうか。
ニワウメの花 (横浜市旭区今宿南町)
1メートルほどのニワウメ(庭梅)は栽培種で、中国から江戸に渡ったものとされる。
ミズキの蕾 (横浜市旭区帷子川)
ミズキの冬芽は、中に葉と蕾が一緒に収まっているものと、葉だけが収まっているものがある。
ミズキの葉芽 (横浜市旭区帷子川)
ミズキの葉芽は花芽より小さく、細長く尖っている。鱗片は樹皮と同じような灰色から暗褐色である。
ミズキの蕾 (横浜市旭区帷子川)
花より先に広がっていく葉は、蕾が成熟するまで保護する役割を果たす。
ミズキの花芽 (横浜市旭区帷子川)
花芽は木の中程から高枝に集中し、赤みを帯びた平たい球形をしている。
ミズキ (横浜市旭区帷子川)
根に近い枝はほとんど葉ばかりである。ミズキは谷川沿いに自生する落葉樹で、樹高7~8メートルのこの木も川の土手に自生している。
カンザンの蕾 (帷子川遊歩道)
カンザンの蕾が膨らんできている。咲くのはソメイヨシノより後で、長く咲く。
カンザン (帷子川遊歩道)
カンザン並木は帷子川の右岸、清来寺を中心に上流まで1キロばかり続いている。
オオアラセイトウの花とユキヤナギの花 (横浜市旭区帷子川)
川岸のオオアラセイトウの写真を見返すと、ユキヤナギの花が一緒に写っているのを見つけた。帷子川の川岸で咲くユキヤナギを見つけたのは初めてである。これまでは土手の上でしか見たことがなく、帷子川では自生しないものと思っていた。
カワウ (横浜市旭区帷子川)
遠くから見た時には、首が折れたカワウかと思っていた。たぶんさっきのカワウだが、この姿勢でずっと動かない。よく見ると、片足で川面に突き立った板切れを掴んで、もう片足で首の後ろを掻いている。換羽の時期である。
オオシマザクラの花 (帷子川遊歩道)
半分開いた咲き始めのオオシマザクラである。完全に開くと上に向いてくるらしい。
オオシマザクラの花 (帷子川遊歩道)
オオシマザクラの萼筒は太く短い釣鐘型だが、中には細長い萼筒もある。現地では樹皮の色艶や葉の色などを併せて確かめることができても、写真だけでは推定するしかない時もある。
ヤマザクラの花 (帷子川遊歩道)
帷子川沿いにはヤマザクラとオオシマザクラがあり、花はどちらもソメイヨシノと似たところがある。ヤマザクラは、樹皮がやや艶っぽく、萼筒や新葉が赤みがかっている。さらに芽鱗の先が少し開いているので、萼の先も花弁から少し浮いて見えることが多い。対して、オオシマザクラの萼の先は、花弁に密着しているように見える。
ツクシ (帷子川遊歩道)
ツクシの胞子嚢は緑色で、右は胞子嚢床が開いて胞子が出払った後で、左は放出中である。
ツクシとシラホシムグラ (帷子川遊歩道)
これはまだ胞子嚢床が閉じている。ツクシを取り巻く鞘状のものは退化した葉とされている。
スギナとシロハラコカゲロウ (帷子川遊歩道)
スギナの頭に留まっているのは体長5ミリほどのカゲロウである。おそらくシロハラコカゲロウだろうと思うが、まだ成虫になりきっていないらしく全体に体色が薄い。
コゴメイヌノフグリ (帷子川遊歩道)
コゴメイヌノフグリの写真を撮ったのは2年ぶりである。ただ立ち止まっただけでは見えず、しゃがんで子供に還らないと見えてこないものは多い。
モミジイチゴの花 (帷子川遊歩道)
モミジイチゴとカジイチゴの花はそっくりで、類似画像検索ではカジイチゴと出ることが多いのは、ネット上にカジイチゴの花の写真が多いからである。カジイチゴには棘がなく、赤い冬芽もない。
ヤマブキの花 (帷子川遊歩道)
ヤマブキの冬芽は赤紫色で、葉になる葉芽と花になる花芽の両方が含まれている。
レンギョウの花 (横浜市旭区帷子川)
枝が直立し、密に花を咲かせているので、これはシナレンギョウかもしれない。
レンギョウの花 (横浜市旭区帷子川)
レンギョウは葉よりも先に花を咲かせる。春の始まり頃に咲く黄色い花は、一般にハチやチョウより発生が早いアブ類から狙っていくためである。もちろん、ハチやチョウもレンギョウの花粉を媒介するが、競争が激化する前に結実を狙う戦略である。
クワの雌花の蕾 (横浜市旭区帷子川)
クワの花も葉より先に咲く。葉がないと幹から直接花が咲いているように見えるが、短いながら小枝があり、花柄がある。
旭土木事務所 (帷子川遊歩道)
旭土木事務所は1971年の竣工である。以前はクリーム色の外壁だったが、外観は変わっていない。部分的に改装しているのかもしれないが、敷地内のソメイヨシノと同様に老朽化は進んでいるだろう。
旭土木事務所 (帷子川遊歩道)
プラインドはたいてい閉じており、土日は門が締まっているが、夕方に前を通ると窓に灯りが付いているのを見かける。敷地には真新しい部材が並んでおり、正面玄関前には車が停めてある。管轄内の公園や道路、インフラ設備の問い合わせ対応だけでも相当な仕事だろう。24時間対応のはずである。
スミレの花 (帷子川遊歩道)
スミレの花を見かけるのは春先のほんの一時期、歩道際の土気もなさそうなところに生えている。
スミレの花 (帷子川遊歩道)
細長い丸葉で紫から青の花を咲かせるのが、狭義の本スミレである。他種と区別するために学名のViola mandshuricaからマンジュリカと呼ぶこともある。
スミレの花 (帷子川遊歩道)
自分の見かけるスミレは、どれもこれも蟻の道沿いにあり、エライオソーム目当てで運ばれた種子が根付いたものである。
スミレの花 (帷子川遊歩道)
ソメイヨシノの開花と前後して咲くスミレは、歩道脇の雑草と入り混じって足元に咲く小さな花で、ごくたまに纏まって咲いているのを見かける程度である。気づく通行人はほとんどいない。しかし、スミレは花粉を媒介する昆虫に気づかれれば十分である。
ソメイヨシノの花 (帷子川遊歩道)
ソメイヨシノの萼筒は釣鐘型である。この形状を短い期間に憶えて、来年も思い出せるかどうかは分からない。だから写真は備忘録でもある。
コガモ (横浜市旭区帷子川)
群れではなく、つがいで見かけることが多くなった。そろそろコガモは繁殖のために帷子川を去るだろう。
交通事故の掲示板 (帷子川遊歩道)
事故の目撃や心当たりを求める警察の掲示板はよく見かけるが、自転車と歩行者の接触事故の掲示板は初めて見た。歩道が整備されるほど歩きやすくなるが、走りやすくもなる。
ハナモモの花 (帷子川遊歩道)
立ち止まって見上げたり、写真を撮る人が多い立性の八重咲きのハナモモ。そのすぐ傍らを、駆け抜ける人や自転車で走り抜ける人たちもいる。広い歩道ほどスピードを上げることができるが、注意力は人それぞれである。
コヒガンザクラの花 (帷子川遊歩道)
コヒガンザクラとすべきかマメザクラとすべきかは微妙な違いである。ソメイヨシノより早く咲き、同じように花が先、樹高が低く、小さな花を付けるという特徴だけ採れば、これはコヒガンザクラである。マメザクラは花と葉の展開がほぼ同じである。
ヤエベニシダレの花 (帷子川遊歩道)
ヤエベニシダレはエドヒガンの栽培品種で、萼筒がひょうたんのように膨らんでいるのが特徴である。
フユザクラの花 (帷子川遊歩道)
これは秋にも一度咲いているためフユザクラとしているが、その前は萼筒が壺形であったためマメザクラとしていた。同じように季節変化を見届けないと区別できない植物は多数ある。
ヤエベニシダレの花 (帷子川遊歩道)
ヤエベニシダレはソメイヨシノよりは遅く咲く。葉より先に花が咲くが、枝先の葉芽は細長く伸びて目立つことがある。
エノキの花 (帷子川遊歩道)
エノキの花は微かに赤みを帯びた薄い黄緑色で、下から見上げると新葉と区別がつかない。しかし、川の上に張り出した枝を橋から見下ろせば、葉には見えない。
アカバナトキワマンサクの花 (横浜市旭区鎧の渡し緑道)
アカバナトキワマンサク(ベニバナトキワマンサク)は中国原産である。虫媒花だが、チョウ類は留まりにくい。花粉の媒介者は花弁の間に潜り込める小型の昆虫だろう。
アカバナトキワマンサクの花 (横浜市旭区鎧の渡し緑道)
アカバナトキワマンサクの蕾には、花弁の1枚1枚が巻かれて格納されている。夜店で売られていた「吹き戻し」の玩具のように、息が吹き込まれてスルスルと伸びていく。
ヨウコウザクラの花 (横浜市旭区鎧の渡し緑道)
時々通りすがりに「ヨウコウザクラ」の名札は見かけていたが、紅色の花だとは思っていなかった。もっとも、既に散り始めている早咲きの桜である。咲き始めはもう少し薄い色だろう。
ヨウコウザクラの花 (横浜市旭区鎧の渡し緑道)
ヨウコウザクラを作ったのは伯方の塩の初代社長で、「陽光」が正式名である。萼筒は太く短い釣鐘型で、赤みがある。
アメリカザイフリボクの蕾 (横浜市旭区鎧の渡し緑道)
曇り空の夕方である。4枚撮って1枚しかまともに撮れていなかった。アメリカザイフリボク(ジューンベリー)であることは、その場では判らなかった。創造のもりで蕾の状態を見たのは、昨年の数日だけである。
ヨウコウザクラの花 (横浜市旭区鎧の渡し緑道)
ヨウコウザクラは何本も植えられており、どの木にも名札がある。満開か満開を過ぎた桜で、自分がここに来れるとしても来週になる。
ヨウコウザクラの花 (横浜市旭区鎧の渡し緑道)
夕方の曇り空では、赤いものがさらに赤く映る。
ノムラモミジの蕾 (横浜市旭区鎧の渡し緑道)
名札には「もみじ」と書かれていた。赤い葉で、黄色いものも開きかけの葉である。柄が長いので雌花だろう。
ノムラモミジの蕾 (横浜市旭区鎧の渡し緑道)
帰宅後に確認すると、昨年4月13日にこの木の写真を撮っていた。既に冬芽の段階は過ぎており、葉も成長して紅葉していた。今年は、ノムラモミジの開花も遅い。
Yellow Roof 's Museum