Yellow Roof 's Museum
2025/03/26
コブシの花とケシキスイの仲間 (川崎市幸区創造のもり)
コブシは花弁が6枚に見えるが、萼がない。つまり、前に3枚の花弁があり、後方は3枚の萼が花弁に変化したものである。ただし、よく見るとさらに花弁化した萼の後ろに反り返った額のように見えるものがある。これは、たぶん冬芽の外殻(鱗片)跡ではなかろうか。
コブシの花とケシキスイの仲間 (川崎市幸区創造のもり)
コブシの花の中にいたのは、おそらくケシキスイの仲間だろう。ただ、この写真からは同定できなかった。
コブシの花 (川崎市幸区創造のもり)
毛のある冬芽が残ったコブシの花もある。後ろから撮ってみると、やはり鱗片が剥がれかけており、鱗片と花弁の間から葉が伸びてきている様子も判る。
コブシの花 (川崎市幸区創造のもり)
コブシの花の雄蕊と雌蕊は、ハクモクレンのそれよりも全体に黄色味が強く、こじんまりとしている。客層も小さな昆虫に絞られるのかもしれない。
コヒガンザクラ (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
ポケットの裁縫用のメジャーで測ってみると、花の直径は2センチほどで、取り敢えずはコヒガンとしておくことにした。現在満開のようである。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
昨日は遠くからの撮影だけだったが、今度は築山に登って近づいてみた。花は目線より上に咲いているが、樹高は4~5メートルというところである。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
萼は濃い赤紫で、花柄がついた萼筒は丸い壺のように膨らんでいる。花弁は薄桃色、花弁は一重で5枚、捩れのある楕円形で、先が割れている。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
上の方の枝には針のような形状の葉が突き出しており、開き始めた葉もある。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
枝の冬芽の残滓から2本ずつ花柄が出ており、葉の萌芽もある。花柄には毛が密生している。
ヤマザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
比較のためヤマザクラも撮ってみたが、まだ5分咲き程度である。ソメイヨシノは日当たりにもよるが、それでもせいぜい2分咲きぐらいである。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
同じ公園の別の築山にも2本のコヒガンザクラを見つけた。どちらも目測では4メートルほどの樹木で、枝は細いが、先ほどのコヒガンよりは太めである。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
ただ、こちらはまだ満開に至っておらず、花柄は4本ずつ出ている。しかし、花の大きさと形状はまったく同じである。
ハナモモの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
ハナモモは日当たりの良い場所では満開か満開近い状態の樹木が多い。ただ、濃い紅色のものはまだ咲き始めである。
ハナモモの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
様々な品種が植えられているが、昨年同定を諦めた。そこまでの同定は園芸家に任せたほうが良さそうである。決定的な違いが見つかればいいとは思うが、せいぜい花の色の違いや花弁の数、立性かどうかといった違いであり、実ができる時期にはどれも同じに見える。
ハナモモの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
白地に紅が入り混じる八重の桃はどういう掛け合わせをするのだろうか。
ハナモモの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
薄桃色の花の中心の濃い紫色は、虫に蜜の在処を示す誘導路だろう。この桃の花だけ他の桃と違って雄蕊が太く、八重ではあるが、花弁の数が少ない。
イソヒヨドリのオス (川崎市幸区)
イソヒヨドリは何度も見かけているが、遠かったり、すぐ飛び去ったり、捉える機会が少なかった。これは高架道路の橋脚の上で、やや日陰で逆光、ズームを最大にまで上げたものである。
イソヒヨドリのオス (川崎市幸区)
一昨年の2月に海辺で一度、イソヒヨドリをスマホで撮ったのが最初である。それから昨年の6月にこの近くの芝生の上でメスを撮り、今年3月にまた1羽。見かけることはあっても、写真を撮る機会は大して多くない。
イソヒヨドリのオス (川崎市幸区)
休みの日には、一眼レフのファインダーを覗きながら鳥の姿を追う人の姿をよく見かける。自分の場合は、まず歩きたいので5分と同じ場所にいない。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
萼筒が丸く膨らんで、花弁がやや長い。これはコヒガンザクラの特徴ではあるが、コヒガンザクラだけの特徴でもない。
コヒガンザクラの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
この一本はこれだけほぼ満開状態に近いが、公園の沿道にあるソメイヨシノはいずれもまだ咲き始めである。しかも、花の色が少し濃い。ソメイヨシノと区別するために、分類ラベルを別に設けるしかない。さらに萼筒が丸いなどコヒガンザクラの特徴といくつか共通点があるというだけである。
ソメイヨシノの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
この木は、昨年も見てソメイヨシノと確かめている。この公園には複数の桜の種があり、通勤途中なので咲く時期がずれたり、各時期に異なる様相を示すのを継続的に観察することができる。しかし、桜には多数の栽培種があり、変種や個体差があり、今のところ自分にはただ別々の桜としか判らない。
ソメイヨシノの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園)
花を比べ、葉を比べ、実ができるかどうか、できれば実を比べ、そうしていつかは区別できるようになるかもしれない。
ヤエベニシダレの花 (川崎市幸区創造のもり)
この公園と隣の公園、どちらも町の小さな公園で、ただ通勤途中にあるだけである。それでも、見つけた動植物は300種を超える。
Yellow Roof 's Museum