Yellow Roof 's Museum
カザンデマリ (ヒマラヤピラカンサ、インドトキワサンザシ) *栽 バラ目バラ科 Pyracantha crenulata
カザンデマリの実 (川崎市幸区創造のもり) 2023/10/18
カザンデマリやトキワサンザシの果実は扁平した球形で赤くなる。トキワサンザシは葉が少し幅広で鋸歯の先端が尖っており、実はトマトのような球形に近くタチバナモドキ属の中では最も小さいそうである。もっとも、並んでいないとはっきり比較できず、両種とも雑種が多いとしている人もいる。
カザンデマリの実 (川崎市幸区創造のもり) 2023/10/19
カザンデマリの葉は表裏ともに無毛で細長い形が標準的なものとして挙げられるが、枝先の若い葉には円形に近いものもあり表面には多少の毛がある。しかし、光沢があり表裏とも触るとすべすべしている。
カザンデマリの実 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2023/10/27
カザンデマリの実はピラカンサの中ではいちばん大きい。
カザンデマリの実 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2023/10/27
カザンデマリの葉長は長いもので7センチはあり、これもピラカンサの中では最も長い。鋸歯のついた葉が多く、実が赤くなればカザンデマリということにしておきたい。
カザンデマリの蕾 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2024/04/24
カザンデマリは藤棚とベンチのある小広場の脇にあり、横枝を剪定して縦長のコンパクトな形になっている。
カザンデマリの蕾 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2024/04/24
カザンデマリのほうがタチバナモドキと比べると葉先が丸い。
タチバナモドキとカザンデマリの葉 (川崎市幸区) 2024/04/24
上がタチバナモドキの葉で、下がカザンデマリの葉である。かなり大きさに違いがあるが、これはたまたまで、平均的にはカザンデマリの葉の方が大きくなる。この公園のタチバナモドキには鋸歯があるが、植物図鑑や植物サイトによってはタチバナモドキの葉には鋸歯がないとだけ書かれていることもある。
タチバナモドキとカザンデマリの葉 (川崎市幸区) 2024/04/24
下のカザンデマリは鋸歯が明確で先が尖っている。タチバナモドキの方は鋸歯が不明瞭で比較的先が丸くなっている。これで識別がつくのかもしれない。
カザンデマリの蕾 (川崎市幸区創造のもり) 2024/04/25
カザンデマリの葉にはたいてい鋸歯があるが、蕾の直下の葉や若い葉には鋸歯がないものがある。
カザンデマリの葉 (横浜市旭区中希望ヶ丘) 2024/04/25
カザンデマリの葉の裏にも僅かに毛があり、完全に無毛とは言えず、タチバナモドキと似たようなものである。若い葉には鋸歯がなく、葉脈はほぼ縁に達しない。
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