Yellow Roof 's Museum
黄色い屋根の博物館
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2024/05/04


帷子川親水緑道エノキ(HANDYCAM) (横浜市旭区帷子川親水緑道)
高木の遠い葉を確認するために光学30倍レンズのハンディカムを持ち込むと、あっさりエノキの葉が見えて若い実も確認できた。もっとも、ハンディカムは重いので普段持ち歩けるコンパクトデジカメの購入を検討している。


ノムラモミジ (横浜市旭区畠山重忠公碑)
ノムラモミジのノムラ(濃紫)の本領はこのぐらいの濃い紫色だろうが、季節によっては緑色にも黄色にもなる。イロハモミジかオオモミジの園芸種で、色彩の他には成長スピードが異なるぐらいの違いしかないようである。つまり、位置を記録しておかないと同じ木をノムラモミジとしたりイロハモミジとしたりしてしまう。この木も初めはイロハモミジとしていた。


ノムラモミジ (横浜市旭区畠山重忠公碑)


カザンデマリの花 (横浜市旭区帷子川)


カザンデマリの花 (横浜市旭区帷子川)


帷子川マガモカルガモ(HANDYCAM) (横浜市旭区帷子川)
最初に映っているのはマガモのメスで、次にカルガモのオス、メス、最後は羽繕い中のオスで、羽根の上に紫外線で生成されるビタミンDを水で喉に流し込んでいる。ビタミンD類は骨格や免疫系で使われ、食物からの摂取のみでは不足する。獣類は毛繕いでビタミンDを舐め取るが、人では日光浴で皮膚下に直接生成される。ただ、国立環境研究所によれば「2000年代以降、日本国民の間にビタミンD不足が顕在化」しており、主因として紫外線を有害とする認識の拡大を挙げている。


帷子川スッポン(HANDYCAM) (横浜市旭区帷子川)
野生下でスッポンが泳いでいるのを見たのは初めてである。目視で長い首と鼻先でスッポンと気付いたが、清来寺近くの川面が遠いところで歩道からは15メートルほど離れている。息継ぎか甲羅干しに出てきたようだが、何かに気づいて急いで川底に潜り込み、見つけてから1分足らずで視界から消えた。使い慣れたスマホのの方が長く撮れたとは思うものの、ハンディカムほどクリアな映像は撮れない。対象が動く場合はいつ視界から消えるか判らない。取り敢えずハンディカムの早撃ちを試行錯誤しようと思う。


帷子川カワウ(HANDYCAM) (横浜市旭区帷子川)
スッポンの近くの岩にいたのは若いカワウである。成鳥はもっと羽色が黒い。オスかメスかは判らない。メスよりオスのほうがやや大きいが、通常は単独行動しており、一緒にいる繁殖期は大きさより婚姻色でオスと判る。


ガマズミの蕾 (帷子川緑道)
日当たり良好で毎日手入れする人のいる帷子川緑道では植物の成長速度も早く、ガマズミの蕾が大輪のガクアジサイに見える。


カラミザクラの実 (帷子川緑道)
帷子川緑道にもカラミザクラがあるのは、母親がみんなが採って食べる赤い実があるというので気が付いた。3メートル足らずの小さな木で、確かに手の届くところにサクランボはない。まだ完全には熟しておらず、気の早い老人たちが味見しているようである。


カラミザクラの実 (帷子川緑道)
カラミザクラという名を当ててこの実を食べている人がいるかどうかは知らない。名を知らなくとも憶えられるし識別もできる。勝手に名前を付けてもいいし、色や形や場所だけ憶えることもできる。名前や言葉だけ知っていれば識別できたり判断できたり実践できたりすると思い込めるのは人間だけである。


帷子川ミシシッピアカミミガメ(HANDYCAM) (横浜市旭区帷子川)
目測30センチほどのミシシッピアカミミガメと擦れ違う野鯉は3尺はありそうに見える。今日はカメ探しする老人ではなく、ロードバイクでカワセミを追う若者を見かけた。軽装でカメラを持っている様子もなく、手すりにバイクごと身体を持たれかけてはカワセミが消えた茂みを覗き込んでいた。カワセミには定位置があり縄張りもあり、清来寺近くが折り返し地点の一つである。


カキの花 (横浜市旭区今宿南町)
幼稚園に通ったごく短い間、家の庭に甘柿が植わっていた。しかし、柿の花は朧げにしか記憶にない。あちこちで実は見るものの花を見過ごしていたものの一つがカキである。


カキの花 (横浜市旭区今宿南町)
柿は知っていて花が咲くことも知っている。しかし、興味がなければ現実に柿の花を見ても何か判らず、そもそも見えもしない。


ヒメエニシダの花 (横浜市旭区今宿南町)
ヒメエニシダはエニシダの栽培種だが、エニシダで検索すると出てくるのはもっぱらヒメエニシダである。ヒメエニシダをエニシダの名で売っているサイトが多数ある。花自体はそっくりだが、エニシダは葉の間に1つずつ花を付けるが、ヒメエニシダは総状花序で、花専用の枝に花が付く。


ヒメエニシダの花 (横浜市旭区今宿南町)
エニシダ(金雀枝、金雀花)の方は地中海沿岸原産で、明治期に導入されている。多くの草木が文明開化と同時にされて和名が付けられたが、最近の輸入ものはカタカナにするばかりである。日本は四季変化と南北に長い領土で、世界的に見ても生物多様性はトップレベルにあり、環境省によれば約9万種だそうである。明治以降は外来植物の移入によって、首都圏の植物を取り上げただけでも野生植物の半数を占めるほど種が増加している。


ヒメエニシダの花 (横浜市旭区今宿南町)
エニシダはWikipediaでは明治期に導入とありスペイン語か英語読み起源説を載せて「確証はない」としているが、日本薬学会ではオランダから1600年代に入ったとして、旧来の属名Genistaのオランダ読みが「エニスタ」に転訛し「エニシダ」になったという説を載せている。


ヒメエニシダの花 (横浜市旭区今宿南町)
魔女の箒はエニシダを使うので英語ではエニシダを“broom”と言う。箒を後ろに柄を前にして跨って飛ぶ魔女のスタイルが定着したのは20世紀に入ってからで、1505年頃のアルブレヒト・デューラーの『山羊に乗る魔女』は裸で逆さの箒にまたがり山羊にも後ろ向きに乗っており、逆さ箒の魔女や魔法使いの絵はたくさんある。もっとも、全部が逆さまではなく今のスタイルの絵もある。通常と逆に描いて魔女の反社会性や異端を顕したらしい。


ハコネウツギの花 (帷子川遊歩道)
ハコネウツギ(箱根空木)はシーボルトの日本植物誌にも載っているが、命名はそれ以前である。付けられた当時は箱根に多かったのかもしれないが、現在では箱根ではあまり見られず、自生地は北海道南部から九州の沿岸だそうである。


警告掲示 (横浜市旭区帷子川)
帷子川の河川敷に入るところには大抵似たような看板が立っている。


帷子川旧川 (横浜市旭区帷子川旧川)
本流に降りる階段もあるが、支流や旧本流に降りる階段もある。


帷子川旧川 (横浜市旭区帷子川旧川)
人の手が入っていない帷子川の植生も見てみたいものだ。しかし、都市の中ではそうしたものは雑草や雑木と見なされて鳥獣ごと除草伐採されるのが常である。


タラヨウの若い実 (横浜市旭区帷子川旧川)
タラヨウの木をもう一本見つけた。10メートル以内にもう一本、歩道から少し離れて生えていた。そしてこれは蕾ではなく、どうやら若い実のようである。


タラヨウの若い実 (横浜市旭区帷子川旧川)


タラヨウの若い実 (横浜市旭区帷子川旧川)
実は樹冠近くに集中しており、これは高倍率のハンディカムのキャプチャで撮ったものである。雌株に気づかず雌花も見過ごしたが、熟した実は見ることができそうである。


タラヨウの若い実 (横浜市旭区帷子川旧川)


ヤバネヒイラギモチの若い実 (帷子川遊歩道)
ヤバネヒイラギモチ(矢羽柊黐)は中国原産で、矢羽に似た葉が特徴的な雌雄異株のモチノキ科の樹木である。


ヤバネヒイラギモチの若い実 (帷子川遊歩道)
実が赤く熟すのは冬らしく、チャイニーズホーリーやクリスマスホーリーといった名で流通している。


ヤバネヒイラギモチの若い実 (帷子川遊歩道)


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