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タチバナモドキ (ホソバノトキワサンザシ、ホソバトキワサンザシ) *栽 バラ目バラ科 Pyracantha angustifolia


タチバナモドキ (大田区平和の森公園) 2022/07/04
これも撮った時には葉だけしかないと思った。後日見直すとタチバナモドキの看板のすぐ側や上の方に緑色の実が生っていた。タチバナモドキを含むピラカンサ属を自分は見分けられないので、ここでは名札が付いたものだけをタチバナモドキとしている。


タチバナモドキの名札 (大田区平和の森公園) 2022/07/04
Pyracantha angustifolia タチバナモドキ 橘擬。橙黄色の果実が美しい常緑低木。枝に刺があり、葉裏に白毛があります。バラ科 中国


生垣展示のタチバナモドキの実 (大田区平和の森公園) 2022/10/11
7月初めに行ったきりの生垣展示の方を歩いてみると、タチバナモドキの生垣に蒼い実とオレンジ色に変わり始めた実が付いていた。


生垣展示のタチバナモドキの実 (大田区平和の森公園) 2022/10/11
ピラカンサはトキワサンザシ属の一種であることを示し、ピラカンサスは複数形でトキワサンザシ類のことを指す。トキワサンザシ属には主なものだけでもタチバナモドキ、トキワサンザシ、カザンデマリ、タイトウカマツカの4種がある。


生垣展示のタチバナモドキ (大田区平和の森公園) 2022/10/20
タチバナモドキの名札の実は橙色のものもあるが、それは一時的で段々赤くなっている。そして、他の場所のピラカンサの実とそっくり同じ色に見える。実の色がオレンジ色から変わらないのがタチバナモドキの特徴であれば、これはタチバナモドキではないことになる。


生垣展示のタチバナモドキ (大田区平和の森公園) 2022/11/28
写真検索ソフトは植物専門のものも含めて年々増えていき精度も高まってきてはいるが、検索結果は類似画像の集計で、目の前の植物のDNA検査結果ではなく、自分で確かめたことにもならない。


タチバナモドキの蕾 (大田区平和の森公園) 2023/04/05


タチバナモドキの蕾 (大田区平和の森公園) 2023/04/05


タチバナモドキの蕾 (大田区平和の森公園) 2023/04/14


タチバナモドキの花と蕾 (大田区平和の森公園) 2023/04/24


タチバナモドキの花と蕾 (大田区平和の森公園) 2023/04/24


タチバナモドキの花 (大田区平和の森公園) 2023/05/02


タチバナモドキの花 (大田区平和の森公園) 2023/05/02
タチバナモドキの花は固まって咲いていると遠目からはとコデマリの花のようにも見える。


タチバナモドキの実 (大田区平和島公園) 2023/05/08


タチバナモドキの実 (大田区平和の森公園) 2023/05/17


タチバナモドキの実 (大田区平和の森公園) 2023/05/17


タチバナモドキの若い実 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2023/06/13
これをタチバナモドキとしたのは、冬になって実がオレンジ色のままだったからである。名札があっても属名のピラカンサとだけ記されるものが圧倒的に多く、タチバナモドキと記されていた平和島公園の実は真っ赤になった。大学の運営サイトなどでも明確な区別点が指摘できず、注意点として交雑種が多いことを記していることが多い。自分としては熟した実がオレンジならタチバナモドキ、赤ならカザンデマリ(ヒマラヤトキワサンザシ)とし、それ以外はピラカンサにしておこうと思う。


タチバナモドキの実 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2023/09/07
タチバナモドキの葉の裏が有毛という特徴では今のところ他種と区別が付かない。葉に鋸歯がないという情報もあるが、鋸歯がある葉とない葉が同じ木に混在する。また、葉の幅も形も大きさも葉によりけりである。近くのカザンデマリは葉がもっと細長く、先端が幅広のトキワサンザシの特徴を示す葉もある。


タチバナモドキの実 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2023/09/14


タチバナモドキの実 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2023/09/14


タチバナモドキの実 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2023/09/20
実がオレンジ色であることがタチバナモドキの1つとされるが、葉ではあまり区別できない。典型ではなく雑種かもしれない。


タチバナモドキの実 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2023/09/20


タチバナモドキの実 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2023/09/21


タチバナモドキの実 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2023/10/03


タチバナモドキの実 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2023/10/17
オレンジ色のまま実が弾けてきており、これはタチバナモドキではあるのだろう。


タチバナモドキの蕾 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2024/04/17


タチバナモドキの蕾 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2024/04/17


ガマズミタブノキトウネズミモチ、タチバナモドキの茂み (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2024/04/18
中央の薄緑色の葉がガマズミで、右下がトウネズミモチ、左がタブノキの幼木、後ろの黒い茂みがタチバナモドキの枝である。


ガマズミとタチバナモドキの蕾 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2024/04/18
ガマズミは背丈ぐらいの高さで、ちょうど目線の位置あたりに蕾を付けている。


タチバナモドキの木 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2024/04/18
タチバナモドキの枝先は4メートルほどである。


タチバナモドキの蕾 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2024/04/24
さいわいふるさと公園のタチバナモドキはあまり剪定されている様子はなく自然樹形に近い。おそらくビオトープ内にあるからだろう。


タチバナモドキとカザンデマリの葉 (川崎市幸区) 2024/04/24
上がタチバナモドキの葉で、下がカザンデマリの葉である。かなり大きさに違いがあるが、これはたまたまで、平均的にはカザンデマリの葉の方が大きくなる。この公園のタチバナモドキには鋸歯があるが、植物図鑑や植物サイトによってはタチバナモドキの葉には鋸歯がないとだけ書かれていることもある。


タチバナモドキとカザンデマリの葉 (川崎市幸区) 2024/04/24
下のカザンデマリは鋸歯が明確で先が尖っている。タチバナモドキの方は鋸歯が不明瞭で比較的先が丸くなっている。これで識別がつくのかもしれない。


タチバナモドキの葉 (横浜市旭区中希望ヶ丘) 2024/04/24
どんな植物でもそうだが、タチバナモドキの葉も同じ個体でも部位によって大きさが異なり、個体によって形状の違いもある。この個体には新葉の数ミリから8センチに達するものまである。葉の形状も典型的な細長いタチバナモドキではなく幅広の先太りのトキワサンザシに近いものもある。しかし、その実は最終的にオレンジ色に留まるタチバナモドキである。


タチバナモドキの葉(小) (横浜市旭区中希望ヶ丘) 2024/04/24
これはタチバナモドキの最も小さな若い葉で、拡大すれば長い毛があることが確認できる。ネット上には拡大しなくとも判るほど毛が目立つ写真もあるが、若い木の若い葉ほど毛が目立ち、成長とともに脱落するという情報もある。


タチバナモドキの葉(中) (横浜市旭区中希望ヶ丘) 2024/04/24
中程度に成長した葉では目立つ毛はあまりなくなっている。葉の成長にしたがって毛が脱落していくようである。


タチバナモドキの葉(大) (横浜市旭区中希望ヶ丘) 2024/04/24
最も大きな葉でも毛が残ってはいるが、拡大しないと確認は難しい。ただ、小さな白い点々もごく短い毛ではあるだろう。いずれにしても、かなり接近しないと毛は見えない。遠目からは鋸歯も定かには見えず葉の形も識別できず、オレンジ色が赤くなるかどうかも時期を待たねばならず、ピラカンサのような属名に留めざるを得ない場合が多い。


タチバナモドキの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2024/05/09
歩くついでに目に映るものを調べてみようと思ったのが始まりで、植物好きでも写真好きでもなく対象は気が向くままである。ただ、見るだけでなく撮るなら無許可は避ける。すると対象は公共物か公共施設、自然の景観や動植物になる。中でも植物は撮りやすく誰にも警戒されない。


タチバナモドキの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2024/05/09
通りがかりに初めて見たと思ったら撮り、変化に気づけばまた撮る。2年も続ければ撮ることに慣れ、馴染みも増え、調べる要領も色々と憶えるが、いまだに誤認や勘違いが判って仕分けし直したり、初めて見るものも増えるばかりで、名前が出てこないこともしばしばである。


タチバナモドキの花 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2024/05/09
カメラの解像性能が向上するように、試行錯誤を続けていれば自分のパターン認識は細分化し続けるらしい。見たことがあるかどうかに気づく能力が識別力で、自分で判ったことは自分の実践知識になる。他人の知識を当てるのは足腰が動かなくなってからで十分だろうと思う。


タチバナモドキの蕾 (横浜市旭区帷子川) 2024/05/11


タチバナモドキの蕾 (横浜市旭区帷子川) 2024/05/11


タチバナモドキの蕾 (横浜市旭区帷子川) 2024/05/11
これはタチバナモドキらしく毛が多く、昨年実をつけた時にも葉は同じような状態だった。ただ、実の色はやや赤みが強いオレンジ色で、昨年はピラカンサ(トキワサンザシ属)の方に入れた。結局、雑種が多いということだろう。


タチバナモドキの蕾 (横浜市旭区帷子川) 2024/05/11


タチバナモドキの花 (横浜市旭区帷子川) 2024/05/25


タチバナモドキの花 (横浜市旭区帷子川) 2024/05/25


タチバナモドキの実 (川崎市幸区さいわいふるさと公園) 2024/09/30


タチバナモドキの実 (横浜市旭区帷子川) 2024/12/21
帷子川の左岸に見られるピラカンサのほとんどはタチバナモドキの特徴が強く、鋸歯のない葉に細かな毛が密生している。そして、果実は赤というよりオレンジ色に近い。


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