Yellow Roof 's Museum
キンモクセイ *栽 シソ目モクセイ科 Osmanthus fragrans var. aurantiacus
ナンテンとキンモクセイ (大田区平和の森公園) 2022/09/28
キンモクセイが開花したのは9月27日だった。近くの「なんてん」に近寄ったのは気まぐれで、その時に初めてナンテンの青い実に気が付いた。つまり、この時に初めて現実のナンテンを意識的に見た。翌日の朝に動画を撮った。人通りが多いところでは動画で撮ることがある。歩きながらでも動画には焦点が合う瞬間があるからだ。もっとも、それは撮影に慣れていなかった時の話で、近頃は静物に対してはもっぱら静止画で撮る。
キンモクセイの花と名札 (大田区平和の森公園) 2022/09/29
これも動画から切り取ったもので、キンモクセイがネズミモチと同じモクセイ科であることを改めて認識した。幹が似ているかもしれない。
ナンテンの実とキンモクセイの花 (大田区平和の森公園) 2022/09/29
その翌日にはもう少しナンテンの前で滞留して再度撮った。実例として両日ともYouTubeに挙げておく。YouTubeでは画質を上げて再生速度を下げれば細かいところが確認できる。
希望ヶ丘くすのき公園のキンモクセイ (横浜市旭区中希望が丘くすのき公園) 2022/10/02
東京都大田区でキンモクセイが咲いていれば横浜市旭区のキンモクセイも咲いている。30km離れているぐらいでは同種の花の開花にさほど違いは出ない。桜開花予想では北に位置する東京の方が横浜より1日~3日早いが、大田区は東京でも海に近く都心よりは2~3度気温が低いためそれほど差は出ず、むしろ内陸の旭区の方が若干早い。大田区のキンモクセイは海まで400mしかなく、このキンモクセイから海までは直線距離で11kmある。
キンモクセイ (大田区平和の森公園) 2022/10/03
平和の森公園の入口でキンモクセイは芳香を放っていたが、花を咲かせたのは日照時間の長い場所にある木で、あまり日の当たらないキンモクセイにはまったく花が付いていない。
キンモクセイ (大田区平和の森公園) 2022/10/05
キンモクセイは10月5日にはほとんど散っていた。約1週間咲いていたことになる。サクラよりも花期は短い。
キンモクセイ (大田区平和の森公園) 2022/10/17
キンモクセイが二度咲きすることは知らなかったが、稀なことではないようだ。今年は10月初めに一度気温が下がり、中盤から気温が上がって晴天が続いた。大して気を付けていたわけではないし継続観察していたとは言えないが、ここから10メートルと離れていない5本ほどの木は何年も花を付けていない。そちらは南側の林で日陰になっているからではなかろうか。
保管所前のピラカンサとキンモクセイ (大田区平和の森公園) 2022/10/18
第3保管所前の石垣の上には1メートルそこそこのピラカンサとキンモクセイの木が並んでいる。日当たり良好のところである。
キンモクセイ (横浜市旭区畠山重忠公碑) 2022/10/22
畠山重忠公碑の小公園のキンモクセイは満開で、帷子川沿いのキンモクセイもほとんど咲いている。大田区と同様に二度咲きだろう。条件さえ揃えば三度咲きもしそうである。
キンモクセイの花 (横浜市旭区畠山重忠公碑) 2022/10/22
キンモクセイは雌雄異株だが、日本のキンモクセイは中国からの帰化植物で、牧野新日本植物図鑑には「わが国にあるものは雄樹であるため、子房は縮小していて結実しない」とある。もっとも、中国ではなくウスギモクセイの雄株から日本で選抜された栽培種という学説もあり、中国に同種があるかどうか事実確認はされていない。いずれにしても果実はできない。
キンモクセイの花 (横浜市旭区畠山重忠公碑) 2022/10/22
このキンモクセイは畠山重忠公碑に隣接した緑地のもので満開である。三嶋大社のキンモクセイは樹齢1200年だそうで、同じく国の天然記念物の麻生原のキンモクセイは樹齢750年を超えると推定されているが、いずれもキンモクセイではなくウスギモクセイである。キンモクセイが17世紀に中国から渡来したという説に従えば日本のキンモクセイの老木は樹齢300年未満ということになるが、ウスギモクセイの栽培種という説に従えば寿命は1000年を超えるかもしれない。
キンモクセイ (大田区平和の森公園) 2022/10/24
キンモクセイはまた1週間ほどで花を散らせた。二度咲きするキンモクセイとそうでないキンモクセイがあると書かれたサイトがあるが、実際には単に気候や土地の問題で、条件が整うかどうかだけではなかろうか。
キンモクセイ (横浜市旭区希望が丘水の森公園) 2023/02/12
キンモクセイは常緑で、短い花期を除けば葉しかないので印象はどうしても薄くなる。丈夫で長生きする樹木だが、秋から冬は様々な虫に襲われるらしく葉は穴だらけだったりする。葉だけでは見当がつきにくくとも虫食いが多ければキンモクセイかもしれない。予防するために花が終わったら虫が付きやすい萎れた花弁を取り除くといったこともするようだ。
キンモクセイの花 (横浜市旭区今川公園) 2023/10/14
キンモクセイの匂いは強烈で数十メートル先から咲いているのが判る。香水を付けた人と擦れ違ったかと考え始めているとようやく木が見えてくる。
キンモクセイの花 (帷子川遊歩道) 2023/10/14
これは薄黄色の花なのでウスギモクセイと呼ばれているものだろう。まだ見ないが、真っ白い花のものがギンモクセイで、いずれにしてもキンモクセイの変種と考えられている。色味にも段階があってどれとも言えないものもありそうだが、花の色が薄いほど匂いも薄いようで、この花はかなり近づかないと匂いがしなかった。白い花はほとんど匂わないらしく、そうなると気づきにくいかもしれない。
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