JavaScript searchbox
Yellow Roof 's Museum
2022/10/22
畠山重忠公碑のクロガネモチ (横浜市旭区畠山重忠公碑)
クロガネモチの名はサンゴジュを調べた時に画像検索で何度か上位の方に出てきていたが、初めて本物を認知したのは畠山重忠公碑の入口である。鶴ヶ峰駅への交差点にあり中学生時分から知っているが、整備されてから入るのは初めてのことだ。たぶん40年ぶりである。
畠山重忠公碑のクロガネモチ (横浜市旭区畠山重忠公碑)
畠山重忠公碑のクロガネモチは6~7メートルほどで、実は南側には多く付いているが、碑側は北側で実が少ない。クロガネモチは白っぽい木肌と黒に近い紫色の葉柄が特徴で、実は葉の付け根に生る。
キンモクセイ (横浜市旭区畠山重忠公碑)
畠山重忠公碑の小公園のキンモクセイは満開で、帷子川沿いのキンモクセイもほとんど咲いている。大田区と同様に二度咲きだろう。条件さえ揃えば三度咲きもしそうである。
ヤダケ (横浜市旭区畠山重忠公碑)
「さかさ矢竹の由来/鎌倉武士の鑑 畠山重忠公は、この地で僅かの軍兵で、北條勢の大軍と戦って敗れた。公は戦死の直前に「我が心正しかればこの矢にて枝葉を生じ繁茂せよ」と、矢箆二筋を地に突きさした。やがてこの矢が自然に根付き年々二本ずつ生えて茂り続けて「さかさ矢竹」と呼ばれるようになったと伝えられる。/このさかさ矢竹も昭和四十年代の中頃までは、現在の旭区役所北東側の土手一面に繁っていたが、その後すべて消滅してしまった。/この度重忠公没後八百年にあたり、ここにさかさ矢竹を植えて再びその繁茂を期待いたします。/平成十七年六月二十二日/横浜旭ロータリークラブ」
畠山重忠公碑からの景観 (横浜市旭区畠山重忠公碑)
今は碑の下に帷子川捷水路トンネルがあり帷子川が流れ込んでいるが、50年ほど前はこの高台を迂回して流れており、周囲には畑もあった。藪の中を分け入ると碑があり、ヤマドリやウズラなどが棲んでいるのを何度か見掛けたことがある。たった50年前とも違っているのだから800年前は地形も自然もまるで違っていただろう。
キンモクセイの花 (横浜市旭区畠山重忠公碑)
キンモクセイは雌雄異株だが、日本のキンモクセイは中国からの帰化植物で、牧野新日本植物図鑑には「わが国にあるものは雄樹であるため、子房は縮小していて結実しない」とある。もっとも、中国ではなくウスギモクセイの雄株から日本で選抜された栽培種という学説もあり、中国に同種があるかどうか事実確認はされていない。いずれにしても果実はできない。
キンモクセイの花 (横浜市旭区畠山重忠公碑)
このキンモクセイは畠山重忠公碑に隣接した緑地のもので満開である。三嶋大社のキンモクセイは樹齢1200年だそうで、同じく国の天然記念物の麻生原のキンモクセイは樹齢750年を超えると推定されているが、いずれもキンモクセイではなくウスギモクセイである。キンモクセイが17世紀に中国から渡来したという説に従えば日本のキンモクセイの老木は樹齢300年未満ということになるが、ウスギモクセイの栽培種という説に従えば寿命は1000年を超えるかもしれない。
ヘクソカズラの果実とカナムグラ (帷子川遊歩道)
近づかなければただの雑草しか見えないが、左端には実らしき紫色で写っていて葉のほとんどがカナムグラだと分かる。茶色の丸い実は近くにノブドウがあるので撮った時は勘違いしたが、変色した葉はどうもヘクソカズラのようで、実もほぼオレンジか茶色に近い。ヘクソカズラは多年草で低木程度に太くなる蔓もあるようだ。
トウネズミモチの果実 (横浜市旭区帷子川)
帷子川の土手にはトウネズミモチをよく見かける。川沿いの鶴ヶ峰本町公園の周囲にも高く育ったトウネズミモチが数十本ほど生えていた。
キンカンのキマダラカメムシ (帷子川遊歩道)
キマダラカメムシは東南アジアからの外来種で、近頃は東京や横浜でも大発生してニュースになったりしている。カメムシ亜科最大種でこれも2センチほどあった。この大きさはクマバチと同じである。主に広葉樹の樹液を餌としているというが、害虫とまではされていないようだ。
アイノコセンダングサの花と種 (帷子川遊歩道)
アイノコセンダングサというのはコシロノセンダングサとコセンダングサの雑種である。黄色い筒状花のうち周囲の何個かが白く大きくなる。もっとも、花が咲いている時期にしか明確には区別できない。
セイタカアワダチソウ (横浜市旭区帷子川)
帷子川では南向きの土手にセイタカアワダチソウが群生し、向かい岸にクズの群落がある。ブタクサは子供の頃の記憶にある。もしかするとクワモドキ(オオブタクサ)だったかもしれないが、名などどうでもいい。ホコリのように花粉を舞い上がる実物を知っていた。大人になってからブタクサが花粉症の一因と知っても、セイタカアワダチソウとブタクサを区別できなくなってしまう。
セイタカアワダチソウ群とクズ群 (横浜市旭区帷子川)
セイタカアワダチソウで思い出すのは山崎ハコの『織江の唄』で、二番の歌詞で「月見草 いいえそげんな花じゃなか あれはセイタカアワダチソウ」と歌われていたのが耳に残っている。五木寛之原作の映画『青春の門』(1981年)のイメージソングで作詞も五木寛之である。劇中には使われていないが、テレビCMで流され、映画館の幕間にも繰り返し流されていた。
トウネズミモチの剪定跡 (鶴ヶ峰本町公園)
公園に沿ったトウネズミモチが剪定されていた。切り口は真新しく、おそらく夏頃に剪定されたものだろう。
アレチウリ (横浜市旭区帷子川)
アレチウリの葉は、シャクチリソバの葉と少し似ているので混同することもあるかもしれない。
チカラシバ (帷子川遊歩道)
チカラシバは猫じゃらしのでかいものだと思っていたが、穂が大きく柔らかすぎて手の中でエノコログサのようには遊べず、簡単には引っこ抜けない。ただ穂の果実の部分は指で簡単に剥ぎ取れて、手の中でふさふさの毛玉のようになる。実も大きくイネ科なので脱穀すれば食べられそうである。
カリンの果実 (帷子川遊歩道)
歩道沿いの樹木の多くは人の背丈の枝は剪定されており、歩行時の視線のままでは梢の変化には気づかない。地面に落ちた実には気づいても、歩みを止めなければ数歩で通り過ぎてしまう。
カリンの果実 (帷子川遊歩道)
カリンの果実は初めて見た。10センチ以上はある大きな実は、無造作に枝先に突き刺したように見える。1本や2本ではない。いつからここにあったのだろう。
注意掲示 (横浜市旭区帷子川)
「注意/この階段は川の一部です。/雨が多く降ると、階段の上のところまで川の水がきます。/雨の時や雨の後など水の多い時はときはキケンですから階段の中に入らないでください。」
ほとんど結実していないナンテンの花柄 (帷子川遊歩道)
帷子川沿いには結実していないナンテンも多々あった。これは花は咲かせたものの花粉を媒介する昆虫が少なかったためかもしれない。あるいは単純に日陰のナンテンしか目に入らなかっただけだろう。ただ、平塚市博物館の
【湘南の種子植物 (メギ科)】によればメギ科は西日本には自生するが湘南では「稀」となっている。自分が見ものもほとんどは庭木か公園などの植栽で、雑草などと一緒に林の中に野生化しているものは稀である。
ノブドウの果実とヌルデ (横浜市旭区帷子川)
手前はノブドウのみだが、右上の果実はヌルデの果実かもしれない。
オオマツヨイグサ (帷子川遊歩道)
メマツヨイグサはあまり背は高くならないと思っていたが、水道道沿いには2メートル以上に育っているものがあった。しかし、これがオオマツヨイグサかもしれない。
オオマツヨイグサの花 (帷子川遊歩道)
オオマツヨイグサは咲く直前の蕾が赤く染まり、また茎に長い毛があり毛の根元には赤色の点のような小さな膨らみがある。
帷子川のムクゲの花 (帷子川遊歩道)
このムクゲは花壇から抜け出したものだろう。護岸の下に散見できるが、ここが一番多く生えている。奥の白い点々はシャクチリソバの花、手前にはヌルデの果実も見える。
ミツバアケビの果実 (横浜市旭区今宿南町)
これは実家近くの家庭菜園のミツバアケビで、掌状に3枚ずつ葉が生え、葉の縁が波型になる。アケビでは葉が5枚ずつになる。いずれも落葉性である。
ヤマブドウの果実 (産業技術短期大学校東キャンパス)
ヤマブドウの果実 (産業技術短期大学校東キャンパス)
ヤマブドウの果実 (産業技術短期大学校東キャンパス)
ギョリュウバイ (横浜市旭区中尾町)
あまり見かけない色彩に目が留まった。
ピラカンサ (保健福祉大実践教育センター)
写真を撮っていると、通りがかりの老人に「ずいぶん赤くなりましたね」と声を掛けられた。「凄いですね」と返したが、老人は立ち止まりもせず先へ行ってしまった。
ピラカンサとハナミズキ (保健福祉大実践教育センター)
これは教育施設の庭先を撮ったもので、ハナミズキとピラカンサの果実が並んで植わっていた。
ハナミズキの果実 (保健福祉大実践教育センター)
写真の仕分けのために適当にラベルを付けていくだけで、自分がいかに周囲に気づかないものか分かってくる。知識も無いが、そもそも見てもいない。
歩道上のセイタカアワダチソウとアカメガシワの茂み (横浜市旭区中尾町)
県立公文書館へと続く歩道には雑草がびっしり生えていた。このセイタカアワダチソウは3メートル近い。本国北アメリカではゴールデンロッドなどと呼ばれ、1メートル程度にしか育たない。セイタカアワダチソウの根からは周囲の植物の成長を抑制する化学物質が放出されており(アレロパシー)、これが抵抗力のある植物が少ない日本で大繁殖した要因とされている。
Yellow Roof 's Museum