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ヒメヒオウギ *栽 キジカクシ目アヤメ科 Freesia laxa


ヒメヒオウギの花 (帷子川遊歩道) 2023/04/22


ヒメヒオウギの花 (横浜市旭区今宿南町) 2024/04/27
ヒメヒオウギ(姫檜扇)はフリージア属で、花は2~3センチほどである。よく似たヒオウギ(檜扇)の花の半分ほどなのでヒメヒオウギと呼ばれるが、ヒオウギの方はアヤメ属である。同じような名にヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)があり、これはヒオウギズイセン属の植物である。


ヒメヒオウギの花 (横浜市旭区今宿南町) 2024/04/27
南アフリカ原産のヒメヒオウギの花のような配色は日本の植物にはない。虫媒花の植物では花の色彩や形状、香りや蜜は昆虫を誘引するための広告塔のようなもので、競争相手が多く様々な客層があるほど広告を目立たせたり特定客に特化させたりといった様々な戦略が生じる。島国では動植物が侵入する機会も少なく広告を差別化する必要性も少ない。つまり、より自然発色に近い微細な色の違いで十分に役割を果たす。


ヒメヒオウギの花 (帷子川遊歩道) 2024/05/02


ヒメヒオウギの花 (横浜市旭区中希望ヶ丘) 2024/05/02
このヒメヒオウギの色違いも花壇などではなく路上の角に咲いている。10数本、まとまってではなく飛び飛びに生えている。自分が見ていなかっただけで、観賞用として移入されたのは大正時代で、現在は黄色や紫色など5色セットが販売されている。


ヒメヒオウギの花 (横浜市旭区中希望ヶ丘) 2024/05/02
ヒメヒオウギが道端にあるのは種にエライオソームが付いているためで、スミレと同じようにアリに種を運ばせる植物である。


ヒメヒオウギの花 (横浜市旭区中希望ヶ丘) 2024/05/03
このヒメヒオウギは歩道の縁石沿いに点々と咲いており、グレーチングの縁にまで生えている。いかにもアリの通り道で、スミレが生えているのもこうしたところである。この日、ここから100メートルほど隔てた個人宅の玄関脇に植えられているものを見かけた。特に探したわけでもないので、他にも庭に植えている家があるのかもしれない。


ヒメヒオウギの花と若い実 (横浜市旭区中希望ヶ丘) 2024/05/18
ヒメヒオウギの果実は、果皮が乾燥すると裂けて種子を放出する球形の蒴果である。この日、60メートルほど離れた個人宅の花壇にも植えられているのを見つけた。一般的なアリの行動範囲は約100メートル内外だそうである。


ヒメヒオウギの実 (横浜市旭区中希望ヶ丘) 2024/06/11


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