Yellow Roof 's Museum
黄色い屋根の博物館
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2024/05/02


レモンの花 (横浜市旭区中希望が丘第六公園)
ミカン科の花はほとんど区別がつかないが、これは特大のレモンが生ると判っている。


ニシキギの花後 (横浜市旭区希望が丘水の森公園)


マユミの雄花 (横浜市旭区希望が丘水の森公園)


樹林育成中の掲示 (横浜市瀬谷区長屋門公園)
「長屋門公園樹林地保全管理計画より抜粋/令和元年11月から令和2年2月の間に、長屋門公園の一部法面を「樹林育成」のため伐採しました。高木を伐採することで、樹林内に日の光が入り生物の多様化や健康な樹木の生育が期待されます。樹林の維持管理に関して、ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。瀬谷土木事務所」


倒木したシラカシ (横浜市瀬谷区長屋門公園)
行く手が倒木で塞がれていた。たぶん昨日の雨で地盤が緩み、根が緩んできていた木が倒れたのだろう。崩れた土砂は見えない。


倒木したシラカシ (横浜市瀬谷区長屋門公園)
擦れ違った3人が3人とも遊歩道ではなく小川沿いの草深い小道を歩いてくるので不思議には思っていたが、遊歩道の方は完全に塞がれていた。


倒木したシラカシ (横浜市瀬谷区長屋門公園)
まだ朝9時で撤去作業はこれからだろう。長屋門公園は1992年7月に開園した自然観察のための自然公園だが、そもそもが原生林ではなく里山で、人々が生活に利用するために出来た里山である。


倒木したシラカシ (横浜市瀬谷区長屋門公園)
シラカシ1本だけでなく何本か一緒に倒れたようで、10メートル以上の範囲が人の高さほどの高さで道が塞がれており、小川沿いの小道がなければ回避できない。人がいれば下敷きだろうが、そんなニュースはなくたぶん夜間に倒れたのだろう。この2年でも何度か倒木の後に出くわしているが、これまでの中では最大規模である。


倒木したシラカシ (横浜市瀬谷区長屋門公園)
長屋門公園は小川と斜面の高低差が15メートル近い地点があり、20メートルほどの高木も見られる。直前に樹林育成中の看板を写していたが、「樹林育成」のためには伐採が必要である。里山は生活のために手入れされてできた景観であり、公園もまた同じように放って置くのではなく保全していかないと崩壊を免れない。


アカシデ (横浜市瀬谷区長屋門公園)


コゴメウツギの花 (横浜市旭区帷子川親水緑道)


コゴメウツギの花 (横浜市旭区帷子川親水緑道)


ノムラモミジ (横浜市旭区帷子川親水緑道)
ノムラモミジ(濃紫紅葉)は江戸時代から庭木として知られており、現在の野村紅葉は誤記が定着したもの。もっとも、濃紫紅葉以前は武蔵野の名で呼ばれていたという。夏でも赤い紅葉は他にもあるが、最もよく見られるものがノムラモミジで、葉の大きさもイロハモミジと同じなのでノムラモミジとしておく。


ノムラモミジ (横浜市旭区帷子川親水緑道)


ノムラモミジ (横浜市旭区帷子川親水緑道)


キショウブの花 (横浜市旭区帷子川親水緑道)


キショウブの花 (横浜市旭区帷子川親水緑道)


帷子川親水緑道エノキ (横浜市旭区帷子川親水緑道)
この木の葉は踏み入れない小川の向こうに落ちていき、舗装された遊歩道からは並行に見える葉もあるが、さらに距離は遠くなる。


帷子川親水緑道エノキ (横浜市旭区帷子川親水緑道)
巨木のヒコバエと思われるものもあるが、どれも枯葉の厚い急斜面上にあって親木が判然とせず伐採されている可能性もある。養分を吸い取るヒコバエを伐採したりするのはこの公園でも同じである。


帷子川親水緑道 (横浜市旭区帷子川親水緑道)
こうした微細な緑色のグラデーションから食草や薬草、その他の生活必需品を見分けて生活してきた歴史が、世界に類を見ないと言われる日本人の色彩感覚を作り出してきたのかもしれない。しかし、植物にデザインや癒やしを求めるばかりの時代になり、日本人の自然観と共に色彩感覚も変わりつつある。


モンカゲロウ (横浜市旭区帷子川親水緑道)
トサミズキの葉陰に逆さまに止まっているのは、カゲロウ目モンカゲロウ科のおそらくモンカゲロウ(紋蜉蝣)で、2センチに満たないがカゲロウとしては大型である。


モンカゲロウ (横浜市旭区帷子川親水緑道)
横浜市内ではフタスジモンカゲロウの情報ばかり見つかり、旭区内にはそれらしき情報が見つからない。ただ希少種というわけでもなく近場では相模原市青野原で撮った写真が見つかった。


モンカゲロウ (横浜市旭区帷子川親水緑道)
モンカゲロウは1本のトサミズキの下に個々離れて10匹はいる。他のトサミズキも同じようなものである。


モンカゲロウ (横浜市旭区帷子川親水緑道)
2022年9月に相模原市緑区でカゲロウが大量発生してスリップ事故が発生したニュースが民放で流れ、YouTubeなどでも映像が見られるが、オオシロカゲロウと書いた記事は1つで、しかも推測である。ニュースではなくごく少数の一般人のSNSにオオシロカゲロウという名がある。昆虫は大多数の人にとって四季の風物でさえなく名も無く退治される虫でしかない。セミの声を左脳で聞き分けると言われる日本人も、聞き分ける必要がなくなれば右脳で処理する西欧人と同じに変化していくかもしれない。


トサミズキの若い実 (横浜市旭区帷子川親水緑道)


ベニバナシャリンバイの花 (横浜市旭区鎧の渡し緑道)


イロハモミジの実 (横浜市旭区鎧の渡し緑道)
イロハモミジ(伊呂波紅葉)の和名は、5~9に避ける葉を「いろはにほへと」と子供が数えることから来ているという記述しか見つからないが、イロハモミジの葉を使った遊びがあったのかもしれない。自分がこの名を初めて聞いたのは日光の修学旅行のバスガイドからで、長らくイロハモミジは「いろは坂」から来ているものと勝手に想像していた。


新型マルチプルタイタンパー「ぷるたん」 (横浜市旭区鶴ヶ峰本町)
マルチプルタイタンパーというのはレールの歪みを矯正するための機械で、相鉄の「ぷるたん」はマルチプルタイタンパーを取り付けた保守用車両である。


新型マルチプルタイタンパー「ぷるたん」 (横浜市旭区鶴ヶ峰本町)
この時は鶴ヶ峰駅近くに停車しており、ネット上にも同位置の写真があるので定位置なのかもしれない。動かすのは終電から始発までの間である。


オオキンケイギクの蕾 (横浜市旭区今川町)
オオキンケイギク(大金鶏菊)は、北アメリカ原産のキク科の多年生草本で、環境省によれば1880年代に観賞用、緑化用に導入されている。特定外来生物に指定されているので栽培も売買も禁止である。相模原市では市内全域に分布して在来種を駆逐しており、2023年に分布調査に乗り出して、道端で294地点、次いで個人宅で52地点、全体で518地点で確認している。


オオキンケイギクの蕾 (横浜市旭区今川町)


ハクチョウゲナミアゲハ (横浜市旭区今川町)
ハクチョウゲ(白丁花、六月雪)はイヌツゲと似ており花も似ている。ただ、ハクチョウゲは花が枝先のみ付くため見分けが付く。


サルトリイバラ (横浜市旭区今川町)
このサルトリイバラは葉に含まれるタンニンが部分的に蓄積されて褐色に変わっているが、健康状態が悪いわけではない。


サルトリイバラ (横浜市旭区今川町)
タンニンは害虫や病気から植物が身を守るためのもので、むしろ今まで見たサルトリイバラの中で最も生きが良く、棘もはっきり確認できる。


ニワトコの若い実 (横浜市旭区今川町)
ニワトコ(接骨木、庭床、庭常)の名は、枝を黒焼したり煮詰めたり、煎じた粉末をキハダ(黄柏)の樹皮の粉末と練りあわせたりして、飴状にしたものを打ち身や骨折に外用薬として用いるため、常に庭に植えられていたことに由来する。接骨木をニワトコとも読ませるがそのままセッコツボクとも読む。


ニワトコの若い実 (横浜市旭区今川町)
どういうわけかニワトコの実には気づくが、花は2年連続で見逃している。


ニワトコの若い実 (横浜市旭区今川町)


ヤブジラミの花 (横浜市旭区今川町)


ネズミムギ (横浜市旭区帷子川旧川)
ネズミムギ(鼠麦)は牧草や芝草として利用されてきたため栽培品種が多く、ホソムギとの雑種も多いのでほぼ見分けがつかない。ここでもネズミムギに区分しているだけである。


ネズミムギ (横浜市旭区帷子川旧川)


ハクウンボクの花 (横浜市旭区帷子川旧川)


タラヨウ鳥の巣 (横浜市旭区帷子川旧川)


エゴノキの蕾 (横浜市旭区帷子川旧川)
ハクウンボクの近くにエゴの木もあり蕾を付けているようだが、枝が高くて十分に確認できない。


ジョウカイボン (帷子川遊歩道)
初めカミキリムシ科かと思ったが、よく見ればホタル上科のジョウカイボンである。ジョウカイボン(浄海坊)科の分類は、岐阜聖徳学園大学によれば「主にオス交尾器と爪の形により行われている。 がこれまで詳細な検討をされなかった事実があり、問題の多い領域である。」とある。


ジョウカイボン (帷子川遊歩道)
以前アオジョウカイを見つけたが、これはジョウカイボン科でも代表種のジョウカイボンのようで、ススキの葉の上でじっとしていた。大きさは人差し指の幅よりは小さい。ジョウカイボンはホタル上科ジョウカイボン科で、幼虫も成虫も肉食である。


ヒメヒオウギの花 (帷子川遊歩道)


クサイチゴの実 (横浜市旭区今宿南町)


クサイチゴの実 (横浜市旭区今宿南町)


タマサンゴの花 (横浜市旭区今宿町)


ヒメヒオウギの花 (横浜市旭区中希望ヶ丘)
このヒメヒオウギの色違いも花壇などではなく路上の角に咲いている。10数本、まとまってではなく飛び飛びに生えている。自分が見ていなかっただけで、観賞用として移入されたのは大正時代で、現在は黄色や紫色など5色セットが販売されている。


ヒメヒオウギの花 (横浜市旭区中希望ヶ丘)
ヒメヒオウギが道端にあるのは種にエライオソームが付いているためで、スミレと同じようにアリに種を運ばせる植物である。


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