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黄色い屋根の博物館
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タラヨウ モチノキ目モチノキ科 Ilex latifolia


タラヨウの蕾 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/04/06
タラヨウは滅多に通らない帷子川旧川沿いに1本だけ生えている。昨年から葉の形だけからタラヨウかもしれないとは思っていた。


タラヨウの蕾 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/04/06


タラヨウの蕾 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/04/06


タラヨウの蕾 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/04/13


タラヨウの雄花 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/04/20
タラヨウは雌雄異株で、これは雄蕊しかないので雄株の雄花である。


タラヨウの雄花 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/04/20
タラヨウは郵便局の木として有名で、葉書の木という別名にある通り、葉の裏を棒で傷つけると黒い跡が残るので文字が書ける。宛先を書いて切手を貼れば「第一種定形外郵便物」扱いで届くそうで、ネット上には相手先に届いたタラヨウの葉の写真がたくさんある。


タラヨウの雄花 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/04/20
タラヨウにはまだ蕾が多く五分咲きというところだろうか。雄蕊だけで雌蕊はない。徳善寺の雌株に実がつくかどうかといった具体的な情報はネット上にはほぼない。しかし、調べている人はいるはずで、自分と同様に黙々と自然観察している人は時折見かける。


タラヨウの雄花 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/04/20


タラヨウの雄花 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/04/27
タラヨウ(多羅葉)にはチョウやハナムグリも蜜を吸いにくるが、主な花粉媒介者はミツバチである。もっとも、雌株は近くに見当たらず、自生地は静岡県以西なのでこれも植樹だろう。近場では瀬谷の徳善寺のタラヨウが雌株で、横浜市の名木古木指定一覧表(2023年9月)にあり、樹齢369年、樹高14.m、目通周1.8m、枝張り7.0mとある。しかし、ここから5キロ以上は離れている。


タラヨウの雄花 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/04/27
タラヨウは寺社によく植えられている。ネット上の情報を総合すれば、タラヨウの葉は傷つければ黒く変色し、火に炙れば黒い円紋が浮き上がる性質がある。神社では吉凶禍福を神前で葉を炙って卜占したので拝殿前に御神木として植えられ、寺院でも護摩堂の前に植えて占いに用いられもしたが、そもそも経文を書く仏教の聖木多羅樹(オウギヤシ)を模して門前や境内に植えられるものだった。古代インドでは木の葉をパットラ、オウギヤシをターラと呼び、その漢語訳が貝多羅葉(バイタラヨウ)で、これが略されて多羅葉の名となった。


タラヨウの鳥の巣 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/05/02


タラヨウの若い実 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/05/04
タラヨウの木をもう一本見つけた。10メートル以内にもう一本、歩道から少し離れて生えていた。そしてこれは蕾ではなく、どうやら若い実のようである。


タラヨウの若い実 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/05/04


タラヨウの若い実 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/05/04
実は樹冠近くに集中しており、これは高倍率のハンディカムのキャプチャで撮ったものである。雌株に気づかず雌花も見過ごしたが、熟した実は見ることができそうである。


タラヨウの若い実 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/05/04


タラヨウの若い実 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/06/01


タラヨウの雌株 (横浜市旭区帷子川旧川) 2025/04/20


タラヨウの雌株 (横浜市旭区帷子川旧川) 2025/04/20


タラヨウの雌株 (横浜市旭区帷子川旧川) 2025/04/20


タラヨウの雌株 (横浜市旭区帷子川旧川) 2025/04/20


タラヨウの雌株 (横浜市旭区帷子川旧川) 2025/04/20


タラヨウの雄花 (横浜市旭区帷子川旧川) 2025/04/20


タラヨウの雄花 (横浜市旭区帷子川旧川) 2025/04/20


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