Yellow Roof 's Museum
2022/11/09
シモツケの実 (大田区平和島公園)
11月に入るとシモツケは大概実ばかりになる。これを鳥が食べるのか、昆虫が食べるのか、どうやって分布を広げていくのかといった生態学的な情報はほとんど見つからない。果実が裂開するという記述があるので地に落ちたものをアリが運ぶかもしれない。情報量が多いのは害虫に関してで、世に溢れる植物情報は栽培や剪定、除草、料理、薬学、有毒か否かといった人に関わる情報ばかりで、植物生態学ではなく人間生態学のようなものだ。
ナンテンの実 (大田区平和島公園)
自分が知っている果実の毒成分にはもう一つ解釈がある。それは時間が経つと時限爆弾のように腹を下す成分が効いてきて未消化の下痢便、つまりは種が栄養分と共に地面に撒かれる仕組みというものもある。
ナンテンの実 (大田区平和島公園)
どうして鳥たちに食われてすぐに実が無くならないのだろう。南天のど飴のホームページには
【「南天」って何?】というナンテンの歴史的かつ科学的解説がある。果実には多くは口にできない程度の毒成分があり、少しずつ様々な鳥に食われるので様々な土地に運ばれることになるという見解が載っている。
ミヤギノハギの実 (大田区平和島公園)
11月9日の写真にもわずかに果実が写っている。果実の先が尖って雌蕊の跡が残っていることを除けばごく小さな葉にしか見えない。
ユキヤナギの葉 (大田区大和大橋)
ユキヤナギの葉の長さは指1本の幅かせいぜい2本程度の幅しかない。枝は固く葉の付け根にも丈夫そうなコブがあり、洪水に沈んでも水流に耐えられるので風にも耐えるだろう。ただ、花が終われば大量の細かな花弁が落ちる。紅葉が終わればやはり大量の葉が地面に降り積もる。ユキヤナギの葉や花は掃除に苦労するそうである。
右岸のアオサギ (大田区大和大橋)
右岸でも鳥類は見かけるのだが、こちらは岩場になっていないからか数を見かけることはない。
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