Yellow Roof 's Museum
イヌビワ (イタビ) バラ目クワ科 Ficus erecta var. erecta
イヌビワの雌花嚢 (横浜市旭区南希望ヶ丘) 2022/12/03
イヌビワはビワではなく雌雄異株のイチジクの仲間で、イチジクと同様に内側に花ができる。
イヌビワの雌花嚢 (横浜市旭区南希望ヶ丘) 2022/12/03
花嚢という形態は割ってみなければ中が雄蕊なのか雌蕊なのか明確に判断できない。ただ、花嚢の基部に直接柄がついてヘタのようになっていれば雌花嚢である可能性が高いそうである。
イヌビワの雌花嚢 (横浜市旭区南希望ヶ丘) 2023/02/05
イヌビワの花嚢の中には特化した蜂(イヌビワコバチ)が寄生する。イヌビワコバチは雄花嚢には卵を産み付けたり出入りすることはできるが、雌花嚢の中に入ると受粉させる役割を果たすだけで、雌蕊がぎっしり詰まっており卵を産みつける隙間はない。雌花嚢の入口は狭く羽根が引っかかって脱落してしまうので実の中で死んでしまうことになる。なお、花の時期は花嚢、実の時期は果嚢と言う。
イヌビワの雄花嚢 (横浜市瀬谷区長屋門公園) 2023/07/30
これは入口が開いているので雄花嚢だと思われる。雄花嚢は先が開くと球形ではなく扁平になるようだ。
イヌビワの花嚢 (横浜市瀬谷区長屋門公園) 2023/07/30
寄生専門のイヌビワコバチが間違えるぐらいなので、花嚢が若いうちは外見からは雌雄の区別はほとんど付かない。
イヌビワの雌果嚢 (横浜市瀬谷区長屋門公園) 2023/08/12
シワが寄っているのでこれは熟した果嚢であり、入口が閉じているので雌果嚢だと判る。
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