Yellow Roof 's Museum
黄色い屋根の博物館
【日付別索引】 【テーマ別索引】

***< [602] スギタケ◆[604] スグリコスカシバ >***

スギナ (ミモチスギナ) トクサ目トクサ科 Equisetum arvense


ツクシハナニラヘクソカズラの実 (横浜市旭区帷子川) 2023/03/11
ツクシンボウはスギナの胞子茎で、隙間が開いたものを指で弾くと煙のような緑色の粉が出てくるが、それがスギナの胞子である。


スギナの胞子茎と栄養茎 (横浜市旭区帷子川) 2023/03/11
スギナの地下茎が少し地上に出ていた。同じ地下茎とは限らないが、たまたま胞子茎と栄養茎の生え際が同時に写っていた。


スギナ (横浜市旭区帷子川) 2023/03/11
スギナはこのような形で地面から生えてくる。


ツクシハナニラの花 (横浜市旭区帷子川) 2023/03/11
ツクシンボウは久しぶりに見た。鮮烈に憶えているのはツクシの味噌汁で、4歳か5歳頃のことだった。長過ぎるものや緑色のものは美味しくないと父親に言われ、裏山で短いツクシを妹と競うように集めた。料理は母親がして父親が味見をしていた。おひたしにもしていたが、それは苦すぎたようで全部を味噌汁に入れていた。味噌汁は粉っぽく苦かったが、ツクシ自体は美味しかった。胞子が飛んだ長いものは苦味は減るが、その代わり味気ない。不思議な食感が忘れられず翌年もねだったが、食べたのは一度きりである。


ツクシハナニラの花 (横浜市旭区帷子川) 2023/03/11
スギナとツクシを別々に呼んでいたが、根を掘り起こして同じ植物と示してくれたのは父親だった。スギナの方は栄養茎で光合成を行う。節のところで抜いたり繋げたり出来るので、どこで繋いだか当てっこ遊びをしたものだ。


ツクシハナニラの花 (横浜市旭区帷子川) 2023/03/11


ツクシ (横浜市旭区帷子川) 2023/03/11
ツクシ誰の子スギナの子という言葉は聞くが、メロディは知らない。ツクシはスギナの果実のようなもので、最初にツクシという胞子茎が出て、それからスギナの栄養茎が出てくる。子供の頃から知っていたのは野遊びするのが日常だったからで、山菜を食卓に出さざるを得なかった第二次世界大戦を経てきた両親や祖父母の存在があるからだ。


スギナ (横浜市旭区帷子川) 2023/03/11


ハナニラとスギナとエゾスズシロの花 (横浜市旭区帷子川) 2023/03/19
ハナニラの葉よりも細い葉はエゾスズシロのものではないかと思う。


ツクシ (大田区平和の森公園) 2023/03/24


防草シートツクシホトケノザ (横浜市泉区和泉川) 2023/03/25
防草シートは基本的には埋め立てずに土壌を保持しつつ遮光することで雑草の繁茂を防ぐためのものである。むろん敷く前に除草したり整地することが必要になるが、目的や環境によって様々なものが販売されている。ただ、スギナなどのように地下茎を張る植物には別対策が必要になるそうだ。舗装路はまだ真新しく、川沿いなのでいずれ桜並木か花壇にでもするのだろう。


タチツボスミレツクシ (横浜市旭区大池公園) 2023/04/01


ツクシ (帷子川遊歩道) 2024/03/24


ツクシ (帷子川遊歩道) 2025/03/30
ツクシの胞子嚢は緑色で、右は胞子嚢床が開いて胞子が出払った後で、左は放出中である。


ツクシシラホシムグラ (帷子川遊歩道) 2025/03/30
これはまだ胞子嚢床が閉じている。ツクシを取り巻く鞘状のものは退化した葉とされている。


スギナとシロハラコカゲロウ (帷子川遊歩道) 2025/03/30
スギナの頭に留まっているのは体長5ミリほどのカゲロウである。おそらくシロハラコカゲロウだろうと思うが、まだ成虫になりきっていないらしく全体に体色が薄い。


***< [602] スギタケ◆[604] スグリコスカシバ >***

Yellow Roof 's Museum
黄色い屋根の博物館
【日付別索引】 【テーマ別索引】