Yellow Roof 's Museum
ヒメコウゾ (ナンゴクコウゾ) バラ目クワ科 Broussonetia monoica
帷子川のヒメコウゾの花 (横浜市旭区帷子川) 2023/04/16
帷子川沿いにはヒメコウゾかコウゾの木が何本も生えている。ヒメコウゾは雌雄同株、コウゾは雌雄異株である。雌花と雄花には明確な違いがあり、目立つのは赤い雌蕊を持つ雌花である。この枝は雌花ばかり見える。
ヒメコウゾの花 (横浜市旭区帷子川) 2023/04/16
この枝も雌花ばかりなのでヒメコウゾではなくコウゾの雌株かもしれない。ただ、近くの枝しか確認できないので何とも言えない。コウゾの方はあまり花が咲かないとか、ヒメコウゾをコウゾに含める見解もあり、同じものとする図鑑も実際にあるようだ。
ヒメコウゾの花 (横浜市旭区帷子川) 2023/04/16
枝の基部の方にある白い花粉がついたものが雄花で、枝の先に向かって雌花が多くなる。これは雄花と雌花が同居しているので明らかにヒメコウゾである。
ヒメコウゾの雄花 (横浜市旭区帷子川) 2023/04/16
雄花ばかりの枝や雌花ばかりの枝もある。もしかすると雌雄同株のヒメコウゾばかりではなく、雌雄異株のコウゾも生えているのかもしれない。いずれの木も帷子川の土手に生えており近くの枝しか確認できず、雌雄異株のコウゾはヒメコウゾとカジノキの雑種とされており、どちらともつかないのかもしれない。
ヒメコウゾの実 (横浜市旭区帷子川) 2023/06/04
ヒメコウゾは結実するそうなので、これはヒメコウゾであろう。一方まるで結実していない木もあり、それはコウゾなのかもしれない。もっとも、受粉ができなかった可能性もある。
ヒメコウゾの実 (横浜市旭区帷子川) 2023/06/04
ヒメコウゾの実はヤマグワの実とそっくりな複合果である。クワの実よりも甘いが、種子や花柱が舌に残るので噛まずに吸うようにした方がいい。
ヒメコウゾの雌花と雄花 (横浜市旭区帷子川) 2024/04/20
ヒメコウゾの雌花と雄花が同居している写真がヒメコウゾの典型ということにはなるが、実際は雌花ばかりだったり雄花ばかりだったりする枝もあり、それが同じ木の別枝か隣の木の枝なのか交錯していて判りにくいこともある。
ヒメコウゾの花 (横浜市瀬谷区長屋門公園) 2024/04/21
長屋門公園でも何本かヒメコウゾを見つけた。葉だけではクワ類と見分けにくいので、どこにでもあるものなのかもしれない。
ヒメコウゾの花 (横浜市旭区希望が丘水の森公園) 2024/04/21
水の森公園にヒメコウゾの2メートル足らずの低木があった。雄花ばかりの枝もあるが、雌花と雄花が同居する枝もあり、どういうわけか雌花の大きさが雄花の半分の5ミリ程度しかない。
ヒメコウゾの花 (横浜市旭区帷子川) 2024/04/27
先日ヒメコウゾが雌雄同株であることを再確認してから、クワの木に入り混じるようにヒメコウゾが生えていることにも気づき、雌花ばかりの枝にわずかな雄花を見つけたり雄花ばかりの枝に小さな雌花を見つけたりするのも速くなってきた。
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