Yellow Roof 's Museum
黄色い屋根の博物館
【日付別索引】 【テーマ別索引】

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帷子川


帷子川のアオサギコサギ (横浜市旭区帷子川) 2016/12/09
この写真は母親がデジカメで撮ったもので、実家から歩いて数分の帷子川上流域である。


帷子川のアオサギコサギ (横浜市旭区帷子川) 2016/12/09
アオサギとコサギがいるのは清来寺の近くの岩塊で、背景には枯れたヨシやシャクチリソバの群落がある。自分が所有する中では、これが帷子川が写る最も古い写真である。


帷子川のコサギ (横浜市旭区帷子川) 2016/12/09
サギ類が集まっているからには、餌となる魚類や両生類、甲殻類、昆虫や哺乳類などの小動物が多数生息していることになる。


帷子川のアオサギコサギ (横浜市旭区帷子川) 2016/12/09
サギ類は生物多様性の証左として都市部では受け入れられているが、これが田んぼや畑となると踏み荒らして餌を探すので農作物被害を引き起こす害鳥となる。これを「踏害」と言う。


帷子川のカワセミ (横浜市旭区帷子川) 2021/12/29
カワセミとの距離は6~7メートルで1分程度で上流の方に飛び去ってしまった。


帷子川のシャクチリソバオオブタクサ (横浜市旭区帷子川) 2022/06/24


帷子川のシャクチリソバ (横浜市旭区帷子川) 2022/06/24
帷子川にシャクチリソバが群生していることに気づいたのは最近だが、似たように群生しているクズの葉と混同していたかもしれない。シャクチリソバがあっても良さそうな場所をクズが占めていることもあり、棲み分けしているのか競争結果なのか判然としないが、少なくともシャクチリソバは川の周辺でしか見かけない。


希望が丘水の森公園の帷子川湧水池 (横浜市旭区希望が丘水の森公園) 2022/06/25
池の奥が帷子川源流点でヘラオモダカが群生しているが、歩道からは少し遠く、目視では点々と見えるものが白い花なのか照り返しなのか、そもそもヘラオモダカかどうか確認できない。


帷子川のシャクチリソバオオブタクサ (横浜市旭区帷子川) 2022/08/07


帷子川のシャクチリソバ (横浜市旭区帷子川) 2022/08/07
左の方にはクズやオオブタクサ、カナムグラなどの葉が見えるが、それ以外はシャクチリソバの葉で専有されている。もっとも、他種と同居しているような場所もある。


帷子川のシャクチリソバ (横浜市旭区帷子川) 2022/08/07


帷子川の雑草群 (横浜市旭区帷子川) 2022/08/07


帷子川上流 (横浜市旭区帷子川) 2022/08/07


帷子川のオギ (横浜市旭区帷子川) 2022/08/07


帷子川のカルガモ (横浜市旭区帷子川) 2022/08/07


注意掲示 (横浜市旭区帷子川) 2022/10/22
「注意/この階段は川の一部です。/雨が多く降ると、階段の上のところまで川の水がきます。/雨の時や雨の後など水の多い時はときはキケンですから階段の中に入らないでください。」


帷子川のムクゲの花 (帷子川遊歩道) 2022/10/22
このムクゲは花壇から抜け出したものだろう。護岸の下に散見できるが、ここが一番多く生えている。奥の白い点々はシャクチリソバの花、手前にはヌルデの実も見える。


帷子川のハクセキレイ (横浜市旭区帷子川) 2022/10/29
帷子川沿いで見かけるハクセキレイはたいてい川の中にいる。雑食性でクモやミミズを好むそうなので、ここでも似たようなものか水棲生物を求めているのだろう。


帷子川のカルガモ (横浜市旭区帷子川) 2022/11/19
田畑や里山がなくなって減少して見えるのは植物量であり、生物種の減少ではない。地球の誕生以来、生物種は増減を繰り返しており、人の責任が問えるようになったのはつい最近のことである。江戸時代は緑が多かったが、外来種の流入が少なく生物種も少なかったそうで、最近見た大田区の調査では外来種と在来種の割合は同じ程度になっていた。外来種と在来種は善か悪かではなく単なる出自である。


畠山重忠公碑付近の帷子川 (横浜市旭区帷子川) 2022/11/19
神奈川県全域・東京多摩地方の地域情報誌「タウンニュース」の2021年の記事に【帷子川 水質向上で生物増加】という記事があった。詳細は横浜市の【横浜の川と海の生物(第15報・河川編)】にある。


帷子川上流のカルガモ (横浜市旭区帷子川) 2022/11/19


帷子川上流域 (横浜市旭区帷子川) 2022/11/19


帷子川上流域 (帷子川遊歩道) 2022/11/19


帷子川上流域の歩道とカンザン (帷子川遊歩道) 2022/11/19


帷子川上流のシジュウカラ (横浜市旭区帷子川) 2022/11/19
帷子川上流のカンザン並木辺りにシジュウカラがたくさんいるが、人が近づくとすぐに逃げ出す。しばらく動かずに立ち止まっているとすぐに戻ってきて頭の上で囀り始める。


帷子川上流域 (横浜市旭区帷子川) 2022/11/19


帷子川のヒメガマ (横浜市旭区帷子川旧川) 2022/11/19


矢畑・越し巻きの碑 (帷子川遊歩道) 2022/11/19
矢畑・越し巻きの碑には「北条勢から射た矢がこの辺り一面無数に落下し、矢の畑のようになった」と記載されている。この先には小さな図書館(現在は鶴ヶ峰コミュニティハウス)と公園、プールがある。ここには中三の夏に受験勉強のために通っていたことがある。当時は雑草に埋もれた白ペンキ塗りの板か角材に黒い筆文字の碑で、左は畑で右は雑木林、正面は低い野山を背景に林の陰から3階建ての図書館が覗いていた。二俣川駅に「重忠最中」の売店があった頃のことで、重忠最中は長らく姿を消していたが、現在は白根にある別の和菓子屋が復活させている。


帷子川捷水路トンネル上の畠山重忠公碑 (横浜市旭区帷子川) 2022/11/19
畠山重忠公碑の下に川を通すトンネルが出来たのは1988年で、それまで帷子川は離れたところを流れていた。大規模な河川工事は今も続いており、かつて自分が知っていた帷子川とは位置も様相も変わってきている。自分が今宿南町に移り住んできた頃は投棄された廃材が目立ち排水で泡立っていることもあり、しばしば台風で氾濫する暴れ川でもあった。母親が星川に住んでいた頃は夏には泳いたそうで、反物の水洗作業をする川でもあった。上星川には古くからの染物工場が今もあるが、現在は川の水は使っていない。


帷子川 (横浜市旭区帷子川) 2022/11/26
カワセミはよく見かける。ただ、カワセミは飛んでいる派手な翼の色彩で気づくもので、慌ててシャッターを押しても川と植物が写っているばかりである。


帷子川のカワセミ (横浜市旭区帷子川) 2022/11/26
帷子川では昨年とほぼ同じ時期にほぼ同じところでカワセミを見た。どういうわけか見かけるのは通勤途中か買物途中で、撮る道具は相変わらず一眼レフではなくスマホである。


帷子川旧川護岸整備工事 (横浜市旭区帷子川埋立地) 2022/11/26
帷子川ではまた新たな整備工事が始まっていた。水流を新川に逃して一度旧川を枯渇させてから工事するようだ。神奈川県の【河川整備基本方針と河川整備計画】の中に帷子川水系河川整備計画のPDFファイルがある。計画当時は下流域の処理能力は毎秒100トンほどで、これを最大流入量毎秒350トンにするそうだが、横浜駅近くは開発が遅れており進捗は7割を超えたところである。都市計画を実行するためには、田畑や野山を切り崩したり並木を刈り倒したりもすれば、住民を立ち退かせて建造物を壊したり、古い道や古い河川を埋めたりすることが必要になる。整備工事とは古い物を壊して新しい物に置き換えていくことである。


帷子川旧川護岸整備工事 (横浜市旭区帷子川埋立地) 2022/11/26
帷子川は何度も大雨で氾濫している。よく憶えているのは30年ほど前の台風の時で、実家近くの道路では乗用車の屋根まで沈むほど水位が上がった。横浜駅前も何度か浸水している。横浜市の【川のはなし】のページに「帷子川の由来と河川改修」にいくつか具体的な写真が載っている。


帷子川源流 (横浜市旭区南希望ヶ丘) 2022/11/27
帷子川の源流は道路や住宅の間に水路としてしばらく顔を見せては、また地下に消えていく。


帷子川源流 (横浜市旭区南希望ヶ丘) 2022/11/27
見た目には川というよりドブだが、希望が丘水の森公園からの帷子川源流である。


帷子川のコイと魚影 (横浜市旭区帷子川) 2022/12/04
動画もかなり撮っているのだが、写真の方を先に選抜しているうちに動画を忘れてしまうことがある。これは半年ほど経って動画だけ見直していた時に見つけた映像である。冒頭に小魚の魚群が映っており、その後もコイと一緒に泳ぐ小さな魚が何度も映っている。ただ、肉眼で捉えたのは翌年の5月になってからである。


帷子川のオギヨシ (横浜市旭区帷子川) 2022/12/04


帷子川 (横浜市旭区帷子川埋立地) 2022/12/10
帷子川旧川と記載しているところは埋め立て計画があり本流とはほぼ切り離されたところである。ここは旧川の形と護岸が残っており、170メートルほどUの字を描いて歩くと元の道の先に出る。アスファルト舗装と土の境界がはっきりしているのは除草シートを取り去った跡で、花壇になりそうである。


畠山重忠公碑直下の帷子川捷水路トンネル (横浜市旭区帷子川) 2022/12/29
国土交通省の説明によれば、捷水路(しょうすいろ)とは「河川が弓のように曲がっている部分をまっすぐに直して、洪水を安全に流し下すために削り開かれた人工の水路をいいます。」


帷子川 (横浜市旭区帷子川) 2022/12/29
手前が帷子川の本流で、奥が希望が丘水の森公園から二俣川を経て流れる帷子川の支流で、帷子川捷水路トンネルの前で合流している。


帷子川 (横浜市旭区帷子川) 2022/12/29
帷子川の水は澄んでいるが、小魚などは見えない。道端で言葉を交わしたご老人によれば上流の方にはたくさんいるそうで、自分は単に目が悪いだけだろう。コイやカメなら見えるのである。


帷子川のキセキレイ (横浜市旭区帷子川) 2022/12/29


帷子川のヒヨドリ (横浜市旭区帷子川) 2022/12/29
これも鳴き声からの推測に近いが、おそらくヒヨドリで早咲きのウメを啄いている。


畠山重忠公碑から見下ろす帷子川 (横浜市旭区帷子川) 2022/12/30
正面が希望ヶ丘から二俣川へと続く支流で、右側が帷子川の本流である。昔は本流は右上のマンションの前を流れていて、公園のところは畑で、そこまで丘陵があって商店や飲食店、住宅が建っていた。かつてここにはアルバイト時代の同僚の家があり、偶然出遭って飲み屋で何回か話をしたことがある。どこに移り住んだのかは知らない。飲み屋ごと消え失せた。


畠山重忠公碑直下の帷子川捷水路トンネル (横浜市旭区帷子川) 2022/12/30
帷子川捷水路トンネルが完成したのは1988年3月である。


帷子川のコサギカルガモマガモ (横浜市旭区帷子川) 2022/12/30
この日はカモを数十羽見かけ、サギもチュウサギ以外の3種類を見かけた。


川遊び (横浜市旭区帷子川) 2022/12/30
自分の母親の生家は星川で、子供時分には帷子川で泳いだり水遊びをしていたそうだが、現代の子どもたちも同じ川で遊んでいる。どこそこでカメやザリガニを捕まえたとか、赤い目ならシマヘビだよという話声が響いて聞こえた。


川面への階段 (横浜市旭区帷子川) 2022/12/30
帷子川の名前の由来には定説はない。神奈川県の【帷子川水系の紹介】によれば、太田道灌の平安紀行に天王町付近の地名に「帷子」があるという。


遊水地 (帷子川遊歩道) 2022/12/30
子供の頃にはこの遊水地まで水が上がっているのを何度も見ている。下りたことはなかったが、手摺りが付いた階段が付いていて、犬を散歩させている人が上がってきたので入れ替わりに下りてみた。


遊水地から見下ろす帷子川 (横浜市旭区帷子川) 2022/12/30


帷子川のヨシの皮を啄くシジュウカラ (横浜市旭区帷子川) 2022/12/30
シジュウカラはヨシの皮を剥いで中に潜む虫を食べる。


帷子川のコサギ (横浜市旭区帷子川) 2022/12/30
20分程の道程を1時間ほど掛けて362枚の写真と動画を撮った。何枚も別角度から撮るので約30種類の動植物になる。


帷子川へと続く水路 (横浜市旭区今宿南町) 2022/12/30
今川公園の入口近くにも水路がある。これは方向からいって早咲きのウメがあった辺りで帷子川本流に合流しているようだ。


帷子川のハクセキレイ (横浜市旭区帷子川) 2023/03/05
ハクセキレイはよく見かけるものの忙しく動くから写真にはろくな形で残らない。群れで行動してくれれば1羽や2羽にはピントがあるが、そもそも単独かつがいで行動しており、なわばりも広いらしく去った後に次を待っても無駄である。


帷子川のカンザン (帷子川遊歩道) 2023/04/08


帷子川 (横浜市旭区帷子川) 2023/04/08
セイヨウヅタに覆われていてよく見えないが、ここが畠山重忠公碑直下の帷子川捷水路トンネルの出口になる。西川島町の方にはもっと大きな帷子川分水路トンネルがあるらしいが、行ったことはない。神奈川県と横浜市の【帷子川分水路】によると「帷子川分水路トンネルは、全長約5.3km 幅11.2m、高さ9m で新幹線のトンネルより一回り大きく、水路トンネルとしては国内最大級のものです。」


帷子川のカロライナジャスミン (横浜市旭区帷子川) 2023/04/08
カロライナジャスミンは観賞用に栽培されるもののようでネット上には育て方ばかりが出てくるが、ここでは雑草同然に野生化している。


帷子川 (横浜市旭区帷子川) 2023/04/08
自分が引っ越してきた当時はここに川はなく、急勾配の谷間に雑木林と小川があり住宅が点在するところだった。右側の歩道を少し行った帷子川親水緑道は元々の谷間の様相を色濃く残しているが、何も知らなければ帷子川からポンプで水を汲み上げて自然風の小川を模した公園に見えるかもしれない。実際は小川ではなく帷子川の方が人工物である。畠山重忠公碑がトンネルの上に作られたと現地で写真を撮っても気づかない人もいる。事実と想像はまったく異なることがある。


帷子川 (横浜市旭区帷子川) 2023/04/08
この新造された川の上にはかつて何十軒かの家々があり、谷戸の自然があった。伐採された古木は数知れない。当たり前のことだが、古くからの町や自然を改変しなければ都市計画は出来ない。


帷子川のカンザン (帷子川遊歩道) 2023/04/16
この写真を撮って1ヶ月ほどしてから、このカンザンのすぐ手前に緑色の花が咲く桜があるらしいことを知った。もっとも、自分はまだろくに桜を見分けてもいない。


帷子川のオランダガラシの花 (横浜市旭区帷子川) 2023/04/16


帷子川のヒメコウゾの花 (横浜市旭区帷子川) 2023/04/16
帷子川沿いにはヒメコウゾかコウゾの木が何本も生えている。ヒメコウゾは雌雄同株、コウゾは雌雄異株である。雌花と雄花には明確な違いがあり、目立つのは赤い雌蕊を持つ雌花である。この枝は雌花ばかり見える。


帷子川のオオデマリの花 (横浜市旭区帷子川) 2023/04/16


帷子川のシャクチリソバカンザン (横浜市旭区帷子川) 2023/04/16


帷子川のカワウ (横浜市旭区帷子川) 2023/04/22


帷子川の遊歩道 (帷子川遊歩道) 2023/04/22


帷子川の遊歩道 (帷子川遊歩道) 2023/04/22


帷子川埋立地の防草シート (横浜市旭区帷子川埋立地) 2023/04/22


帷子川埋立地の防草シート (横浜市旭区帷子川埋立地) 2023/04/22


帷子川のカワウ (横浜市旭区帷子川) 2023/04/29
この個体は羽の色が茶色に近く身体に比して水かきも大きく、若鳥と思われる。


帷子川のコイ (横浜市旭区帷子川) 2023/04/29


帷子川のカルガモ (横浜市旭区帷子川) 2023/04/29


帷子川のオランダガラシの花 (横浜市旭区帷子川) 2023/04/29


帷子川のシャクチリソバ (横浜市旭区帷子川) 2023/04/29


帷子川のクワ (横浜市旭区帷子川) 2023/04/29


帷子川のクワ (横浜市旭区帷子川) 2023/04/29


帷子川のクワの実 (横浜市旭区帷子川) 2023/04/29


帷子川の旧川工事後 (横浜市旭区帷子川埋立地) 2023/04/29


帷子川の防草シート (横浜市旭区帷子川) 2023/04/29


帷子川の防草シート (横浜市旭区帷子川) 2023/04/29


帷子川の防草シート (横浜市旭区帷子川) 2023/04/29


帷子川捷水路トンネルの銘板 (横浜市旭区畠山重忠公碑) 2023/05/04
畠山重忠公碑の鉄柵にある銘板はクロガネモチの陰にある。「帷子川遊水路トンネル/1988年3月/横浜市下水道局/延長 141.1m 高さ 9.548m 幅員 16.30m/施工:鹿島・奥村・保土ヶ谷建設共同企業体」と記されている。河川は「下水道」に当たることを改めて思い出した。


帷子川のスイカズラの花 (帷子川遊歩道) 2023/05/04
花がたくさん咲くのを見てやっと馴染みのある植物であることに気づいたが、冬の丸まった葉とは全く異なる印象で、葉の形状も違って見える。着物と化粧で見違えた娘のようなもので、スイカズラという名前を見失ってしまう。


帷子川沿いの歩道 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04


帷子川のシャクチリソバ (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04


帷子川のヨシ (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04


帷子川上流の魚影 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04
帷子川本流の中に初めて鯉以外の魚影を見た。これまでは覗き込んでもなかなか見えなかった。たまたま流れが穏やかで風もなく天気の良い日だったのかもしれない。


帷子川上流の魚影 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04
そもそも小さな魚影がどんな風に見えるものか知らなかったのかもしれない。一度捉えれば魚の動きにしか見えないが、これまでは川底の水草かゴミがうごめいているとしか見做さなかったということだろう。


帷子川上流の魚影 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04
一緒に買い物に連れ出っていた母は自分より目が悪いが、しばらくは目を凝らすようにして指し示す先を探していたが、やがて手摺りにしがみついた。その時、足元の真っ黒な塊が動きだした。それは何百匹か何千匹かの稚魚の群れだった。母は面白い面白いと口にしながら見入っていた。


帷子川上流の魚影 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04
川底を覗き込んでいると、ベビーカーを押して通りがかった二人の若い主婦も川底を覗き込んで驚いていた。みな地元の人間である。子供たちが釣り道具を持ち込んだり、川面に下りて何やら採っている姿は見ているだろうし、鯉以外の魚の話も耳に入っているはずだ。しかし、聞くのと見るのでは大違いである。


帷子川上流の合流点 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04
正面は支流の矢指川の終点で、帷子川との合流地点ではカワセミをよく見かける。


帷子川上流 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04


帷子川上流 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04


帷子川上流 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04


帷子川ルート (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04
「●ルートについて/鶴ヶ峰駅と上川井町の帷子川源流域付近を帷子川に沿って結ぶ約6kmのコースです。コース途中には由緒あるお寺や、全長約300mの水路橋、源流域には自然の景観をそのまま残した小川アメニティーもあります」。由緒あるお寺とは清来寺のことである。


帷子川の歴史と畠山重忠 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04
区役所に近く、畠山重忠公碑が見える小さな公園の前に大きな案内板があった。昭和14年、昭和59年、改修後の帷子川の地図、鶴ヶ峰周辺史跡マップ、畑やわら編著「畠山重忠」からの図版がある。


帷子川捷水路トンネル付近 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04


帷子川捷水路トンネル付近 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04
土日は遠くから訪れたと思われる人たちとよく擦れ違うようになってきた。旅する者は服装や持ち物も違うし、案内地図らしきものを手にしていたりする。そもそも歩の進め方や目線の配り方から違うので見当が付く。


帷子川支流 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04


帷子川支流 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/04


帷子川源流 (横浜市旭区南希望ヶ丘) 2023/05/14


帷子川合流地点 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/05/21


帷子川本流合流地点 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/05/21


帷子川のカルガモ親子 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/21


帷子川のカルガモ親子 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/21


帷子川捷水路トンネル (横浜市旭区帷子川) 2023/05/21


帷子川 (横浜市旭区帷子川) 2023/05/27


暴風雨での倒木 (帷子川遊歩道) 2023/06/04
前々日からの暴風雨での倒木で遊歩道が塞がれており、1人が通る分だけ枝が避けられていた。


暴風雨での倒木 (帷子川遊歩道) 2023/06/04
たぶんエノキの枝を誰かが折って通れるようにしたのだろうと思う。


暴風雨での倒木 (帷子川遊歩道) 2023/06/04
倒木したのはエノキとミズキとクワの木である。かなりの傾斜があるが、土砂崩れほどではなく地盤が緩んだことで根が浅い若い木が倒れたのだと思われる。残った根に支えられているのか単に引っかかっているだけなのかは判然としない。


暴風雨での倒木 (帷子川遊歩道) 2023/06/04


帷子川中流域 (横浜市旭区帷子川) 2023/06/04


帷子川中流域 (横浜市旭区帷子川) 2023/06/04


帷子川合流地点 (横浜市旭区帷子川) 2023/06/04


帷子川新流 (横浜市旭区帷子川) 2023/06/04


川遊び (横浜市旭区帷子川) 2023/06/10


帷子川中流のカワウ (横浜市旭区帷子川) 2023/07/15
カワウの羽根干しは、毛づくろいをしたり尾脂線の脂を塗りつけたりして結構な時間がかかるようである。


帷子川の花火の集い (帷子川遊歩道) 2023/07/22


帷子川上流の魚影 (横浜市旭区帷子川) 2023/07/30


帷子川のアオサギカルガモ (横浜市旭区帷子川) 2023/07/30


帷子川中流の魚影 (横浜市旭区帷子川) 2023/07/30


帷子川上流の魚影 (横浜市旭区帷子川) 2023/08/05
コイ以外の魚を一度見つけると、不思議なことに頻繁に魚影を見るようになった。半世紀以上見てきているはずの帷子川の中である。これまで自分は小魚がいないと思い込んでいたわけではなく、機会があるごとに川の中に目を凝らしてもいたにも関わらず見つけられなかった。つまりこれは、植物観察を重ねることで実践的な識別力、つまりは技術が身に付いてきたということだと思う。


鶴ヶ峯稲荷神社の夏祭り (帷子川遊歩道) 2023/08/20


帷子川中流のアユ (横浜市旭区帷子川) 2023/08/27
アユは川底の敷石の苔を身を捩って上下の歯でこそげ取るようにして食べ、縄張りからあまり離れようともしない。なお、映像の最後に急に波紋が広がるのは、一瞬映るカワセミの仕業である。


親水拠点警報装置 (横浜市旭区帷子川) 2023/09/02


親水拠点警報装置 (横浜市旭区帷子川) 2023/09/02


親水拠点警報装置 (横浜市旭区帷子川) 2023/09/02


帷子川上流の魚影 (横浜市旭区帷子川) 2023/09/10


帷子川のシマヘビ (帷子川遊歩道) 2023/10/14


帷子川上流 (横浜市旭区帷子川) 2023/10/21
川の中のこの岩塊は2016年に撮ったアオサギとコサギが群れていた岩塊と同じである。どれほど前からあったものかは思い出せもしない。自然が豊かになったのか自分の目が豊かになってきたのか、記憶からは動植物の一つ一つを洗い出すこともできず、今昔の自然の豊かさを比較するにはタイムマシンを使う他はない。


帷子川のダイサギ (横浜市旭区帷子川) 2024/02/24


帷子川のヒヨドリ (横浜市旭区帷子川) 2024/02/24


帷子川捷水路トンネルのソメイヨシノ (帷子川遊歩道) 2024/04/06


帷子川のカワウ (横浜市旭区帷子川) 2024/04/13
カワウを撮っていると、80代ぐらいの女性が「いつもはカメが2匹いるんです」と話しかけてきた。カワウの近くの岩にミシシッピアカミミガメが1匹甲羅干しをしている。「いつもここか、あそこにいるんです」と離れた岩を指差す。よく見れば川の中にもう1匹、岩に前脚を伸ばして首を上げている。「いますよ、川の中にもう一匹」と教えると、「ああ、やっぱり」と安心したように離れて行った。振り向くとまだ熱心に川の中を覗き込んでいる。


帷子川のカンザン (帷子川遊歩道) 2024/04/13
桜は帷子川の上流域の方、つまり内陸の方から開花していくようである。写真を撮っていると目の前に自転車が停まった。70代ぐらいの男性が「綺麗ですね」と話しかけてきた。満面の笑顔である。「そうですね」と頷いたが、こちらは綺麗かどうかは頭にない。「満開ですかね」と訊くので「いや、まだ少し蕾がありますね」と答えると、「こんな綺麗なら遠くに行く必要ないですね」と走り去っていく。


帷子川のカンザンオオシマザクラ (帷子川遊歩道) 2024/04/13
この日は「花吹雪」という言葉を何度か聞いた。杖をつく夫に「花吹雪が」と話しかける妻や、「花吹雪」と叫んで掴もうとする男子中学生たち、バギーの赤ん坊に「花吹雪だよ」と教える母親と擦れ違った。桜の時期は季節の変わり目で、雨の日や風が強い日が多い。


帷子川のカンザン (帷子川遊歩道) 2024/04/13
カンザンは上部が広がって高木となるのが自然樹形なので、放っておいてもあまり通行の邪魔にならず剪定の必要性はあまりないとされている。帷子川沿いのカンザンの植栽には母親も参加しており、1メートルほどの苗木だったと言う。カンザンは丈夫で成長が早く、海外でも好んで植えられているそうである。


首洗い井戸、鎧の渡し (帷子川遊歩道) 2024/04/27
首洗い井戸と鎧の渡しの史跡は、旭区役所の敷地内にある。畠山重忠存命当時、鎌倉「中の道」を横切る帷子川は川幅が広く、武者が鎧を頭に乗せて渡ることから「鎧の渡し」と呼ばれていたそうである。


首洗い井戸 (帷子川遊歩道) 2024/04/27
「首洗い井戸/畠山重忠公は鎌倉時代の智・仁・勇を備えた武将でした。しかし、幕府の実権を巡る争いに巻き込まれ、鎌倉に至急参上せよという北条時政からの命に接して鶴ヶ峰にさしかかったところ、北条勢の大軍に待ちぶせされました。熱戦を繰り広げましたが、弓の名手愛甲三郎李隆(すえたか)の放った矢に当たり、四十二才の生涯をこの地に閉じました。元久二年(千二〇五年)六月二十二日 のことです。/ここには重忠公の首を洗い清めたといわれる井戸がありました。以前は帷子川の河原に直径1メ ートル程の穴があり、水が湧いていたといいますが、川の流れが変わって失われてしまいました。/平成二十二年二月吉日 設置/旭区誕生40周年記念事業実行委員会/旭区観光協会」


帷子川のミシシッピアカミミガメ親子 (横浜市旭区帷子川) 2024/04/29
大亀は泳ぎ寄ってきた小亀に向かって水に入ると近くの茂みに向かって泳ぎだし、小亀がそれを追っていき背中に這い上がろうとしている。ミシシッピアカミミガメの親子に見えるが、そういうことではない。亀は他の爬虫類と同様に骨の形成に必要なビタミンDを食物からは吸収できず、紫外線によるビタミンD生成に頼らざるを得ない。そのためには岩だろうが他の亀の上だろうがよじ登って太陽光を浴びようとする。甲羅干ししようとした場所が動けば追うこともある。


帷子川のマガモカルガモ(HANDYCAM) (横浜市旭区帷子川) 2024/05/04
最初に映っているのはマガモのメスで、次にカルガモのオス、メス、最後は羽繕い中のオスで、羽根の上に紫外線で生成されるビタミンDを水で喉に流し込んでいる。ビタミンD類は骨格や免疫系で使われ、食物からの摂取のみでは不足する。獣類は毛繕いでビタミンDを舐め取るが、人では日光浴で皮膚下に直接生成される。ただ、国立環境研究所によれば「2000年代以降、日本国民の間にビタミンD不足が顕在化」しており、主因として紫外線を有害とする認識の拡大を挙げている。


帷子川のスッポン(HANDYCAM) (横浜市旭区帷子川) 2024/05/04
野生下でスッポンが泳いでいるのを見たのは初めてである。目視で長い首と鼻先でスッポンと気付いたが、清来寺近くの川面が遠いところで歩道からは15メートルほど離れている。息継ぎか甲羅干しに出てきたようだが、何かに気づいて急いで川底に潜り込み、見つけてから1分足らずで視界から消えた。使い慣れたスマホのの方が長く撮れたとは思うものの、ハンディカムほどクリアな映像は撮れない。対象が動く場合はいつ視界から消えるか判らない。取り敢えずハンディカムの早撃ちを試行錯誤しようと思う。


帷子川のカワウ(HANDYCAM) (横浜市旭区帷子川) 2024/05/04
スッポンの近くの岩にいたのは若いカワウである。成鳥はもっと羽色が黒い。オスかメスかは判らない。メスよりオスのほうがやや大きいが、通常は単独行動しており、一緒にいる繁殖期は大きさより婚姻色でオスと判る。


帷子川のミシシッピアカミミガメ(HANDYCAM) (横浜市旭区帷子川) 2024/05/04
目測30センチほどのミシシッピアカミミガメと擦れ違う野鯉は3尺はありそうに見える。今日はカメ探しする老人ではなく、ロードバイクでカワセミを追う若者を見かけた。軽装でカメラを持っている様子もなく、手すりにバイクごと身体を持たれかけてはカワセミが消えた茂みを覗き込んでいた。カワセミには定位置があり縄張りもあり、清来寺近くが折り返し地点の一つである。


鎧橋と帷子川 (横浜市旭区鶴ヶ峰公園) 2024/05/14
以前は、鶴ヶ峰の鎧橋商店街の中程を帷子川が横切っており、青銅色の欄干の鎧橋が掛かっていた。鎧橋のたもとに大きなバスターミナルがあり狭い水道道は常に渋滞していた。現在は鎧橋は撤去され、鶴ヶ峰商店街に名称を変え、バスターミナルは駅の西側に移動し、埋め立てた川は2つの公園になった。この碑は鶴ヶ峰公園の入口に平成15年に区役所が設置したもので、水道道を挟んで「鎧の渡し緑道」の小公園がある。地形には名残があり、水道道は鎧橋付近で最も低くなっており、両公園はかつての川底に向かって下り坂になっている。


鎧橋と帷子川 (横浜市旭区鶴ヶ峰公園) 2024/05/14
「鶴ヶ峰公園のこのあたりは、古くは帷子川として流水をたたえたところですが、河川改修により埋め立てられ誕生しました。/鎧橋は、明治時代に横浜水道敷設のために造られた水道みちと帷子川が交差していたこの場所に架けられました。当初、木で造られていた橋は、時代とともに架け替えられながら永く親しまれてきましたが、平成15年の道路改修工事によりはずされました。/鎧橋という名の由来は定かではあり ませんが、一説には、やや上流の旭区役所付近に「鎧の渡し」と呼ばれた渡し場があったことから名づけられたといわれています。」


帷子川のスッポン (横浜市旭区帷子川) 2024/05/18


帷子川のウツギ (横浜市旭区帷子川) 2024/05/21
ヒメウツギよりは樹高が高く葉が大きいように見えたのでウツギとしたのだが、遠くてよく確かめることができない。


帷子川の鎧橋跡 (横浜市旭区鎧の渡し緑道) 2024/05/25
「昭和二十四年一月 横浜市水道局」の石版は、おそらく元の鎧橋にあったものを記念碑として残したものだろう。


帷子川の鎧橋跡 (横浜市旭区鎧の渡し緑道) 2024/05/25
鎧橋があったところにだけ欄干風のガードレールがあり、始点と終点に「鎧橋」の名を刻む円柱塔がある。左は鶴ヶ峰公園の入口で下り階段とスロープがあり、傍らに「よろいばし」の四角い説明プレートと「水道みちトロッコの歴史」の丸いプレートが設置されている。中央の建物の1階には「リバーサイド」という赤い看板のパブがある。書店勤めをしていた時に店長と何度も通った店で、トウジュロの下には帷子川が流れていた。


帷子川の鎧の渡し緑道 (横浜市旭区鎧の渡し緑道) 2024/05/25
鎧の渡し緑道は公園というよりは200メートルほどの植え込みのある歩道で、付近の住民の通り道である。緑道の右側は、半世紀前にはバスターミナルだったが、現在は車両専用の駐車場となっている。左側は元々自家用車の駅前駐車場で、現在は自転車やバイクの駐輪場になっている。


鎧橋 (帷子川遊歩道) 2024/06/08


鎧橋 (帷子川遊歩道) 2024/06/08


帷子川のアオダイショウ (横浜市旭区帷子川) 2024/06/09
川を遡上するアオダイショウを見たのは初めてである。2メートルはあると思ったが、石垣と比較するとせいぜい150センチほどだろう。アオダイショウは魚類や鳥類も食べるが、主として両生類や爬虫類を好むため水辺周辺に生息する。


帷子川のオイカワ (横浜市旭区帷子川) 2024/06/09


帷子川のカワウ (横浜市旭区帷子川) 2024/09/28


御殿橋の水位計 (横浜市旭区帷子川) 2024/10/12
帷子川の水位観測地点の1つが御殿橋である。水面に向けて水位計が設置されている。


帷子川のカワセミ (横浜市旭区帷子川) 2024/10/14
嘴の基部から半分ほどは赤く見えるが、先の方は黒く、この映像からはカワセミの雌雄は判然としない。この時のカワセミはアユの群れに狙いを定めて何度も川面を掠めていた。


矢指川(帷子川支流) (下川井町) 2024/10/20
相鉄バス旭営業所の脇に流れているのが帷子川支流の矢指川で、矢指町に源流がある。


矢指川(帷子川支流) (矢指町) 2024/10/20


矢指川(帷子川支流) (矢指町) 2024/10/20


耕地橋 (横浜市旭区矢指川) 2024/10/26
耕地橋は今宿南町にある矢指川にかかる小さな橋で、帷子川との合流地点のすぐ側にある。


帷子川との合流点 (横浜市旭区矢指川) 2024/10/26
耕地橋から帷子川との合流点が見下ろせる。


畠山重忠公の足跡 (横浜市旭区鶴ヶ峰) 2024/10/26


帷子川の量水標 (横浜市旭区帷子川) 2024/11/16
下川井町の御殿橋(ごてんばし)の欄干にカメラやパトライトと共に水位計があるのは先月12日に写真を撮ったが、反対側の欄干の下には水位を目視するための量水標があった。


帷子川の量水標 (横浜市旭区帷子川) 2024/11/16
水面は量水標の120センチほどのところにある。これは水深で、横浜市水防災情報では、この日この時刻の御殿橋水位観測地点の水位は2センチである。水位とは個々の観測値で定めた基準面からの高低差のことで、言わば平常時の平均水深のことである。基準面を120センチとすれば水位2センチなら水深は122センチとなる。


矢指川合流地点 (横浜市旭区帷子川) 2024/11/16
右から左の流れが帷子川で、正面が支流の矢指川である。


帷子川の朝 (清来寺) 2024/11/27
雨上がり、朝7時の清来寺前。


御殿橋の水位計 (横浜市旭区帷子川) 2024/12/07
電波式水位計。マイクロ波インパルスを発信し、水面からの反射を受信して距離を測定する。デジタル表示は「0.065m」で、水位に換算してある。公開情報ではこの時間の水位は1センチとなっているので、55mmが基準面だろう。


御殿橋の水位計 (横浜市旭区帷子川) 2024/12/07
水位計が付いた柱にはIPカメラもあり、総合的な情報は、ioTステーションを通じて演算・統計処理されてサーバに送信される。御殿橋の情報は【横浜市水防災情報(水位観測地点詳細)】にあり、現在の水位と川面の写真が公開されており、1年前までの10分ごとの水位が確認できる。市内各地の情報は【横浜市水防災情報】の地図から辿る。


浚渫工事 (横浜市旭区帷子川) 2024/12/08
鶴ヶ峰交差点付近の帷子川と二俣川の合流地点、通称三角公園の下では浚渫工事が行われていた。黒っぽい袋は川底の泥や石を浚って詰めたものである。


浚渫工事 (横浜市旭区帷子川) 2024/12/08
大田区の京浜運河では作業船を浮かべて泥を掬っていたが、ここは船が浮かぶ水位はなく、ショベルカーの動線を敷くしかない。


浚渫工事 (横浜市旭区帷子川) 2024/12/08
大きな石が入った袋はロックユニットと呼ばれるもので、浚渫工事のために持ち込まれたものである。ここでは川底に並べて流れを止めない基礎として使われている。このロックユニットの上に直接鉄板を敷いたり、砂利を固めてスロープや足場が作られている。


御殿橋の水位計 (横浜市旭区帷子川) 2024/12/14
月に何度となく通る道でも、いつもの橋、いつものスーパーの看板、いつもの道といった認識は何ヶ月も何年も、何十年経っても更新されないことがある。


御殿橋の水位計 (横浜市旭区帷子川) 2024/12/14
写真を撮るようになってから自分の頭の中の世界と現実とのズレに気付いて、毎日のように穴だらけの記憶を埋め直している。頭の中では見えているつもりでも現実に見えていないことは無数にある。


御殿橋の水位計 (横浜市旭区帷子川) 2024/12/14
水位計は東京計器のレベルショットという製品である。


御殿橋の監視カメラ (横浜市旭区帷子川) 2024/12/14
監視カメラはMOBOTIXの製品で、全天候・耐候性の連続8倍ズームの二眼レンズでパン・チルト機能や録画機能、温度センサーがあり、マイクとスピーカー内臓で、電話やメール、アラームなどが付いており、カメラ部分が可動する。


御殿橋の水位計 (横浜市旭区帷子川) 2024/12/14
デジタル表示は0.057mとなっており、ミリ単位で数値が変わる。


御殿橋の水位計 (横浜市旭区帷子川) 2024/12/14
この日の水防災情報によれば基準値未満で水位0となっている。つまり、前回の数値と合わせて推定すれば、この御殿橋ではおそらく水位60~65mm辺りを基準値0として切り捨て数値を水防災情報に載せているようである。


御殿橋の水位計 (横浜市旭区帷子川) 2024/12/14


水位計直下の川面 (横浜市旭区帷子川) 2024/12/14
御殿橋の下流側、水位計の真下は水位6センチほどの流れがあるが、上流側に設置された量水標は水位120センチほどを示していて水が滞留しておりコイがたくさん泳いでいる。


浚渫工事 (横浜市旭区帷子川) 2024/12/15
三角公園から川に降りる階段は長らく立入禁止となっている。たぶん流量の割に浅く、流れが速いので危険なためだろう。


浚渫工事 (横浜市旭区帷子川) 2024/12/15
手前が帷子川、奥が二俣川である。ブルーシートの辺りにあった大きなクスノキやトウネズミモチ、それにムベの蔓は跡形もない。現実は刻々と変わりゆく。半世紀前の川の流れはもっと南にあり、ここは商店や住宅が立ち並ぶ丘陵だった。そしてここは畠山重忠の古戦場跡でもある。


帷子川(鶴ヶ峰白根地区)改修工事(その2) (横浜市旭区帷子川) 2024/12/21
三角公園の改修が中心かと思われたが、帷子川の浚渫工事のようである。川底に堆積した泥濘を浚うと倍ほどの深さになるらしい。浚渫工事が済めば流れが穏やかになると思われる。


帷子川のコガモ (横浜市旭区帷子川) 2024/12/21
冬が近づくと帷子川にはコガモがやってくる。常駐のカルガモより一回り小さく、日本で見られる鴨の中で最も小さい。頭が緑色なのがオスである。


旭土木管内河川水路維持工事(その3) (横浜市旭区帷子川) 2024/12/21
「河川・水路の維持管理を行っています」とあるが、内容は高山橋から清来寺橋間の歩道の転落防止柵設置工事である。


帷子川のマガモ (横浜市旭区帷子川) 2024/12/21
コガモは固まって行動するが、マガモやオナガガモなどはカルガモと一緒にいることが多い。マガモのオスの頭は全体に緑色がかっており、メスの方は地味な黒褐色である。しかし、嘴はオスと同様に黄色いため区別できる。


遊歩道 (帷子川遊歩道) 2024/12/28
現在の帷子川は整備がかなり進んだが、半世紀前は右に左に蛇行しており真っ直ぐな流れなどほとんどなかった。大雨が降れば遊水池に水が溢れ、床上まで浸水する家もあり、下流の横浜駅が水に浸かったりしていた。


帷子川(鶴ヶ峰白根地区)改修工事(その2) (横浜市旭区帷子川) 2024/12/28
ここは秋にカワセミがアユを獲っていたところである。帷子川は「アユが遡上する街、ヨコハマ」のモデル河川なので、アユ合わせの工事である。アユが降河してから工事を始め、遡上する前の3月28日に改修工事を終える。


帷子川(鶴ヶ峰白根地区)改修工事(その2) (横浜市旭区帷子川) 2024/12/28
昨年10月の【帷子川で時間降雨量60mm対応の河川整備に着手します】と題した記者発表資料が掲示されている。これまで市内河川の時間降水量は50mmが対応基準だったが、これを60mm対応に改めたとある。「近年の気候変動により大雨が増加し、自然災害リスクが高まっている」ためだそうである。


ソーラー・省エネ照明灯 (帷子川遊歩道) 2025/01/11
この道はここ2年で50回は通ったが、この日初めてソーラーパネル付きの照明灯に気が付いた。視界にあっても認識されないものは無数にある。それは写真を頻繁に撮るようになってから思い知ったことで、現実がそのまま知覚されるわけではなく、むしろ現実は脳が作り上げた幻影のようなものである。


ソーラー・省エネ照明灯 (帷子川遊歩道) 2025/01/11
横浜市によれば、2003年に帷子川河川管理用道路にソーラー・省エネ照明灯を8基設置したとのことである。ちょうどここには川沿いに「帷子川1」~「帷子川5」の5本が並び、歩道を挟んで3本の照明灯がある。


ソーラー・省エネ照明灯 (帷子川遊歩道) 2025/01/11
ここに街灯やベンチがあると知っていても形どころか数も思い出せはしない。視界には捉えていても認識されることはほんの一部でしかない。現実と脳内は別物で、いくら前を通ったところで、太陽光パネルや切り株型のベンチの脚、落葉したネムノキや常緑のシラカシといったものは認知以前は見えておらず、場所すら特定できなくても不思議はない。


鶴峰橋の量水標 (横浜市旭区帷子川) 2025/01/18
鶴ヶ峰稲荷神社の正面は帷子川にかかる鶴峰橋である。その橋から川下を見下ろすと左岸に量水標がある。


鶴峰橋の監視カメラ (横浜市旭区帷子川) 2025/01/18
量水標があれば近くには水位計か監視カメラが設置されているはずである。確かに向かい岸には監視カメラがあって川面にレンズが向いている。ただ、このカメラの情報はWEB上に見つからない。


鶴峰橋の監視カメラ (横浜市旭区帷子川) 2025/01/18
ハクモクレンの枝に埋もれて見える角度がある。ごく近くまで大きなエノキも枝を伸ばしており、冬季以外は視界が狭くなりそうではある。


今川橋の水位計 (横浜市旭区帷子川) 2025/01/18
畠山重忠公碑に近い今川橋の上にも水位計があった。工事の様子を見るため普段は通らない橋を渡って気が付いた。WEB上の防災システムで可視化されている水位計は、旭区内ではここと御殿橋の2箇所のようである。ただここは水位計だけで、映像は150メートル下流の畠山重忠公碑の敷地にあるWEBカメラのものである。


帷子川のコゲラ (帷子川遊歩道) 2025/01/18
コゲラを見かけたのは2度目なので、ろくに映っていないものの記録として挙げる。やがては目が慣れてよく見かける野鳥になるだろう。横浜市環境科学研究所の【よこはまのいきものハンドブック】(令和5年3月発行)によれば、「例えばキジバトが都市に進出してきたのは1960年代後半、ヒヨドリは1970年代、コゲラは1980年代、イソヒヨドリは2000年代です。冬にしか見られなかったハクセキレイが神奈川県に定着、繁殖するようになったのは1970年代」とある。


小公園 (帷子川遊歩道) 2025/02/01
帷子川の遊歩道沿いにいつの間にか小さな公園が出来ており、いくつかベンチが設けられていた。帷子川の遊歩道にはほとんどベンチがなく、高齢者が腰を休める場所は限られる。


遊歩道 (帷子川遊歩道) 2025/02/01
遊歩道沿いに新たに花壇も造られており、意図してはいないだろうが、煉瓦の高さは腰を下ろせるぐらいである。自分は歩いていて座りたいと思うことはないが、母を連れて歩く時には休む場所が必要になる。少し休みさえすればもっと歩くことができるのだ。


遊歩道の舗装工事 (帷子川遊歩道) 2025/02/08
歩道側の枝を除伐したのは舗装工事の都合かもしれないが、掲示には特に書かれていない。ただ主管が旭土木事務所なのでおそらくそうだろう。この日、桜に絡みついた蔓性植物や根回りの雑草を長鋏みで切って歩く一人の老人に遭遇した。確かにそうしておけば樹勢は衰えず、長持ちするかもしれない。


帷子川(鶴ヶ峰白根地区)改修工事(その2) (横浜市旭区帷子川) 2025/02/15
先月まで敷かれていた鉄板はなく、持ち込まれていた重機類や発電機、ポンプなどが撤去されていた。残っているのはロックユニットとバイブロハンマー工法で打ち込まれた土留め用の鋼矢板である。来月末までが工期なので主要工事はほぼ終了ということだろう。


帷子川(鶴ヶ峰白根地区)改修工事(その2) (横浜市旭区帷子川) 2025/02/15
バイブロハンマーはまだ公園の敷地に停めてある。これからロックユニットを撤去して、その後に残った鋼矢板をバイブロとクレーンで順次撤去していくのだろう。


鳥の巣 (帷子川遊歩道) 2025/03/01
落葉樹の鳥の巣は、春になれば見つかるまい。


シダレヤナギウメの花 (帷子川遊歩道) 2025/03/02
国それぞれに象徴する植物があるが、枝垂れ柳や枝垂れ梅、枝垂れ桜は、日本の伝統的美意識と自然観の象徴だろう。枝垂れ花火も江戸の花火職人の技術が生み出したものである。他の言語に「枝垂れ」に相当する言葉は見当たらない。例えば、中国語の「垂柳」は垂れた柳で、英語の"weeping willow"は泣いている柳である。


旭警察署の掲示板 (横浜市旭区帷子川) 2025/03/15
旭警察署の掲示物は、自動車や電化製品といった廃棄物を赤丸で囲んで斜線を引いたもので、左右に逃げる影法師に「犯罪」の赤文字がある。「法人の場合3億円以下の罰金」と明記されている。


帷子川(鶴ヶ峰白根地区)改修工事(その2) (横浜市旭区帷子川) 2025/03/15
放流した鮎は毎年のように戻ってきて、今では定着している。鮎の生息環境用に設計された疑似岩は、コンクリートやモルタルで作られている。


手すり工事後 (横浜市旭区帷子川) 2025/03/15
手すりの交換が終わり、アスファルトも敷き直され、多少道幅も広くなったようである。歩道のインフラ整備によってシルバーカーや歩行器、自転車も走りやすくなる。昔ここは泥道で、そんな道は珍しくもなかった。しかし、舗装路ばかりになると、ジョギングが推奨される世の中になった。たぶん無意識的なバランス感覚で、自分は子どもの頃から長距離を歩くようになり、AIが出てくると自分の脳にテコ入れをするようになった。


手すり工事後 (横浜市旭区帷子川) 2025/03/15
手すりの向こうは除伐した跡に防草シートが設置されている。以前も手すりはあったが、夏には歩道にまで様々な野草が迫り出してして歩道が狭くなった。もっとも、自分はその野草を写真に収め、様々な昆虫の営みを撮ってきた。


帷子川と自分 (横浜市旭区帷子川) 2025/03/20
川面に映る影は自分で、これは自分用の観察記録である。読者を想定していないので新聞記事より無味乾燥なはずである。ところが、他人が読むと違うらしい。たぶん、それは行間に映った読者自身の影である。


帷子川土手の除草作業 (横浜市旭区帷子川) 2025/03/22
この日は鶴ヶ峰駅近くから上流に向かって、帷子川左岸の除伐作業をしていた。


旭土木事務所 (帷子川遊歩道) 2025/03/30
旭土木事務所は1971年の竣工である。以前はクリーム色の外壁だったが、外観は変わっていない。部分的に改装しているのかもしれないが、敷地内のソメイヨシノと同様に老朽化は進んでいるだろう。


旭土木事務所 (帷子川遊歩道) 2025/03/30
プラインドはたいてい閉じており、土日は門が締まっているが、夕方に前を通ると窓に灯りが付いているのを見かける。敷地には真新しい部材が並んでおり、正面玄関前には車が停めてある。管轄内の公園や道路、インフラ設備の問い合わせ対応だけでも相当な仕事だろう。24時間対応のはずである。


交通事故の掲示板 (帷子川遊歩道) 2025/03/30
事故の目撃や心当たりを求める警察の掲示板はよく見かけるが、自転車と歩行者の接触事故の掲示板は初めて見た。歩道が整備されるほど歩きやすくなるが、走りやすくもなる。


帷子川(鶴ヶ峰白根地区)改修工事(その2) (横浜市旭区帷子川) 2025/04/12
3月28日に改修工事を終える予定だったが、延長されているようである。階段の後ろには、新たに舗装されたスロープが作られている。


帷子川(鶴ヶ峰白根地区)改修工事(その2) (横浜市旭区帷子川) 2025/04/12
広いスロープで、石垣も整備されている。白い路面の先もコンクリートが敷かれており、2本の川の合流地点辺りまでは延ばすようである。後片付けのための工事車両も入れるが、川の観察路にでもするのだろうか。


帷子川のロックユニット (横浜市旭区帷子川) 2025/04/19


帷子川 (横浜市旭区帷子川) 2025/04/19


帷子川 (横浜市旭区帷子川) 2025/04/19


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Yellow Roof 's Museum
黄色い屋根の博物館
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