Yellow Roof 's Museum
2023/04/16
ミズヒキ (横浜市旭区帷子川親水緑道)
ミズヒキの葉に時々見られる矢印のような斑紋はタデ科特有のもので、若葉や落葉寸前の葉に多い。これはアントシアニンのような色素の蓄積である。V字型になるのは紫外線や虫害などに対する防衛隊の待機場所として合理的なのだろう。
ヒュウガミズキの剪定 (帷子川遊歩道)
公園や道路際などの植物は人が介在するものだ。剪定や植栽の最中に出くわしたり、剪定や除草や撤去の跡を見ることも多い。ヒュウガミズキもトサミズキと同じように丸坊主に剪定されるようだ。
ヒュウガミズキの剪定 (帷子川遊歩道)
こまめな手入れなどに労力や費用が掛けられない歩道の植栽では、カビなど、うどんこ病対策のために花後に強剪定して風通しを良くしておくということもあるだろうし、来年の花の時期までに歩道に枝葉が張り出さず高さを低く抑えておくために切るということもあるだろう。
ヒュウガミズキの剪定 (帷子川遊歩道)
横浜市では街路樹や公園の維持管理は各区の土木事務所が行っており、この付近は旭土木事務所の管轄である。ただ日頃手入れをしたり清掃しているのは有志や自治会など一般の人々である。ヒュウガミズキは極端な刈り込みにも耐えるので切り花としても流通しているほどで、丈夫で管理しやすく路傍や公園の生垣としてよく見かける。花後に即座に剪定を行えば新しい枝に翌年の花芽が付くという。そんなわけで、若い実は見ることができても黒く熟した実はなかなか見ることができない。
帷子川のカンザン (帷子川遊歩道)
この写真を撮って1ヶ月ほどしてから、このカンザンのすぐ手前に緑色の花が咲く桜があるらしいことを知った。もっとも、自分はまだろくに桜を見分けてもいない。
帷子川のヒメコウゾの花 (横浜市旭区帷子川)
帷子川沿いにはヒメコウゾかコウゾの木が何本も生えている。ヒメコウゾは雌雄同株、コウゾは雌雄異株である。雌花と雄花には明確な違いがあり、目立つのは赤い雌蕊を持つ雌花である。この枝は雌花ばかり見える。
ヒメコウゾの花 (横浜市旭区帷子川)
この枝も雌花ばかりなのでヒメコウゾではなくコウゾの雌株かもしれない。ただ、近くの枝しか確認できないので何とも言えない。コウゾの方はあまり花が咲かないとか、ヒメコウゾをコウゾに含める見解もあり、同じものとする図鑑も実際にあるようだ。
ヒメコウゾの花 (横浜市旭区帷子川)
枝の基部の方にある白い花粉がついたものが雄花で、枝の先に向かって雌花が多くなる。これは雄花と雌花が同居しているので明らかにヒメコウゾである。
オオデマリの花 (横浜市旭区帷子川)
オオデマリはアジサイと同様に装飾花であり、品種改良によって元の花はなくなっている。したがって実もつけない。
ヒメコウゾの雄花 (横浜市旭区帷子川)
雄花ばかりの枝や雌花ばかりの枝もある。もしかすると雌雄同株のヒメコウゾばかりではなく、雌雄異株のコウゾも生えているのかもしれない。いずれの木も帷子川の土手に生えており近くの枝しか確認できず、雌雄異株のコウゾはヒメコウゾとカジノキの雑種とされており、どちらともつかないのかもしれない。
ツボミオオバコの花 (横浜市旭区今宿南町)
ツボミオオバコの特徴はこの丸みを帯びた葉の形と全体に毛が多いということにある。子供の頃にも見かけていたと思うが、北アメリカからの帰化植物で2000年頃から蔓延しだしたという情報があちこちのサイトに書かれている。実際オオバコと同じぐらい見かける。日本で最初に発見されたのは岡崎市で1913年のことだそうである。自分が憶えているのは名前ではなく花茎で、オオバコの花茎より柔らかく指で摘んで簡単に纏めて剥がれてしまう。あれはスズメノテッポウだったかもしれない。
ムラサキカタバミの花 (横浜市旭区今宿南町)
イモカタバミとよく似た花だが、ムラサキカタバミの方は花の中心部の色が濃くないことで区別ができる。
クワの雄花 (横浜市旭区今宿南町)
クワの雄花と雌花が同時に写っているように見えるが、今ひとつはっきりしない。
イチョウの切株 (横浜市旭区今宿町)
イチョウの切株から新芽が生えていた。根が生きているようだ。イチョウはジュラ紀から存在している植物で、ダーウィンは生きた化石と記述している。
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