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帷子川旧川


帷子川旧川の雑草群 (横浜市旭区帷子川) 2022/08/07
ほんの一昔前まではこうした光景が鶴ヶ峰駅の方まで延々と続いているのが帷子川だった。雑草の生い茂る川辺や空地、野原などは子供にとっては冒険と発見の場で、綺麗も汚いも無く自分自身が真っ黒になるまで踏み入っていたものだ。


帷子川旧川のヒメガマの穂に留まるシオカラトンボ (横浜市旭区帷子川旧川) 2022/08/07
帷子川の旧川にはヒメガマがびっしり生えているところがある。二段構えのヒメガマの穂はここではそう珍しくもない。日本にはヒメガマ、ヒメガマ、コガマの3種が自生しており、コガマは希少種らしい。なお、傷や火傷に効く「ガマの油」とはカエルではなくガマの花粉のことである。子供の頃に浅草でガマの油売の口上が人を集めているのを見たことがある。実際に薬も売っていたのだが、本物のガマの油だったかどうかは知らない。


帷子川旧川のヒメガマ (横浜市旭区帷子川旧川) 2022/08/07
この旧川はほぼ本流と切り離されており、数年もすれば太い水道管を通して埋め立てられる運命にある。


帷子川ヒメガマ (横浜市旭区帷子川旧川) 2022/11/19


帷子川旧川護岸整備工事 (横浜市旭区帷子川埋立地) 2022/11/26
帷子川ではまた新たな整備工事が始まっていた。水流を新川に逃して一度旧川を枯渇させてから工事するようだ。神奈川県の【河川整備基本方針と河川整備計画】の中に帷子川水系河川整備計画のPDFファイルがある。計画当時は下流域の処理能力は毎秒100トンほどで、これを最大流入量毎秒350トンにするそうだが、横浜駅近くは開発が遅れており進捗は7割を超えたところである。都市計画を実行するためには、田畑や野山を切り崩したり並木を刈り倒したりもすれば、住民を立ち退かせて建造物を壊したり、古い道や古い河川を埋めたりすることが必要になる。整備工事とは古い物を壊して新しい物に置き換えていくことである。


帷子川旧川護岸整備工事 (横浜市旭区帷子川埋立地) 2022/11/26
帷子川は何度も大雨で氾濫している。よく憶えているのは30年ほど前の台風の時で、実家近くの道路では乗用車の屋根まで沈むほど水位が上がった。横浜駅前も何度か浸水している。横浜市の【川のはなし】のページに「帷子川の由来と河川改修」にいくつか具体的な写真が載っている。


帷子川旧川遊歩道 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/05/21


おねがいの掲示 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/05/21


帷子川旧川 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/05/21
ここはかつて帷子川本流だったが、現在では増水時の水量を逃がすための分流水路となっており、住宅地の間を縫って大きく半円を描いて元の本流と繋がっている。遊歩道として整備されてはいるが、増水時には入れない。


帷子川旧川 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/05/21
水流はごく浅く透き通っていてアメンボはいるが、魚の姿はないように見える。


帷子川旧川のオランダガラシ (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/05/21
帷子川には急流のようなところはないので小石が敷き詰められた河原はほとんど見られない。こういう小石があるところは今川公園にもあるが、たいていオランダガラシ(クレソン)が生えている。オランダガラシの葉は生え始めはほぼ円形である。


帷子川旧川 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/05/21


フラップゲート(大雨等の時に河川からの逆流を防止) (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/05/21


帷子川旧川 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/05/21


帷子川旧川の遊歩道 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/05/21


帷子川旧川の遊歩道 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/05/21


帷子川旧川 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/05/21


帷子川旧川の遊歩道 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/05/21


帷子川合流地点 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/05/21


帷子川本流合流地点 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/05/21


帷子川旧川の河川界 (横浜市旭区帷子川親水緑道) 2023/08/27
帷子川親水緑道の中には、昔の帷子川の河川界が残っているところがある。


帷子川旧川の魚群 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/10/14
この帷子川旧川は深いところでも腰下ぐらいの水路だが、水面下には小魚がたくさんいる。


帷子川旧川 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/10/14


帷子川旧川の魚群 (横浜市旭区帷子川旧川) 2023/10/14
水深5センチもないところもある。20センチほどの大きな魚もいたが、そっと近づいてじっと待っても逃げ出したまま戻ってこず、メダカほどの魚しか撮れなかった。


帷子川旧川のカルガモ (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/04/29
どうやらカルガモは雌に雄が付いて回るのが常態のようである。ここは400メートルほどの小川沿いの小道で、街灯もなく滅多に人と行き交わない。出入口は草木に埋もれて判りにくく、水量が増えると危険という警告看板の方が目立つ。昨年の5月に初めて踏み入った時には途中で草木を掻き分けたが、秋には除草されて、この日初めてジョギングする親子の姿があった。


警告掲示 (横浜市旭区帷子川) 2024/05/04
帷子川の河川敷に入るところには大抵似たような看板が立っている。


帷子川旧川 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/05/04
本流に降りる階段もあるが、支流や旧本流に降りる階段もある。


帷子川旧川 (横浜市旭区帷子川旧川) 2024/05/04
人の手が入っていない帷子川の植生も見てみたいものだ。しかし、都市の中ではそうしたものは雑草や雑木と見なされて鳥獣ごと除草伐採されるのが常である。


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