Yellow Roof 's Museum
2022/12/30
畠山重忠公碑のヒサカキ (横浜市旭区畠山重忠公碑)
畠山重忠公碑のヒサカキには今は蕾しか付いていないようだ。
畠山重忠公碑のウメの蕾 (横浜市旭区畠山重忠公碑)
点々とした粒はつい実だと思ってしまうが、実ではなく芽である可能性もある。
畠山重忠公碑から見下ろす帷子川 (横浜市旭区帷子川)
正面が希望ヶ丘から二俣川へと続く支流で、右側が帷子川の本流である。昔は本流は右上のマンションの前を流れていて、公園のところは畑で、そこまで丘陵があって商店や飲食店、住宅が建っていた。かつてここにはアルバイト時代の同僚の家があり、偶然出遭って飲み屋で何回か話をしたことがある。どこに移り住んだのかは知らない。飲み屋ごと消え失せた。
畠山重忠公碑直下の帷子川捷水路トンネル (横浜市旭区帷子川)
帷子川捷水路トンネルが完成したのは1988年3月である。
ノイバラの実 (横浜市旭区帷子川埋立地)
ノイバラはよく見ればバラの葉であり、茎には棘もある。ただ、他の植物と絡み合って判りにくい。
ノイバラの実 (横浜市旭区帷子川埋立地)
よく参照する松江の花図鑑にはノイバラとよく似たものとしてミヤコノイバラが載っている。
ノイバラの実 (横浜市旭区帷子川埋立地)
スマホの標準設定でもかなり細かいところまで撮れるが、他の植物と仕分けまではしてくれない。
ノイバラの実と枝葉 (横浜市旭区帷子川埋立地)
ミヤコノイバラのような細かな棘が見つからないので、これはノイバラなのだろう。ノイバラの実は「偽果」で、子房ではなく萼の部分が膨らんだものだ。
ノイバラの棘と新芽 (横浜市旭区帷子川埋立地)
緑の枝に直接浮き出る赤い瘤のようなものが新芽である。
ウキツリボクの花 (横浜市旭区帷子川埋立地)
赤いものが萼で黄色が花弁、紫色のものが雄蕊と雌蕊である。蒴果や分果という情報があり、先の方の少々黒くなってきた部分には種ができているようだ。ブラジルでは極彩色が重要な訴求力になるのだろう。日本の植物も競争の中にあるが、これほど目立つ必要はない。
ウキツリボクの花 (横浜市旭区帷子川埋立地)
ウキツリボクはブラジル原産で、多種多様な生物が密集する地域で育つ。
シャクチリソバ (横浜市旭区帷子川埋立地)
後から気づいて写真を何枚か撮ったが、既に実らしきものはなかった。
ソメイヨシノの花芽と葉芽 (帷子川遊歩道)
サクラの冬芽は花になるものと葉になるものが同じところに付く。花の芽の方が養分と容量が必要なため葉の芽よりも比較的丸みを帯びるようだ。
カルガモとマガモ (横浜市旭区帷子川)
カモやサギはずっと川底を啄いていたので水生生物がたくさんいるのだろう。
カルガモとコイ (横浜市旭区帷子川)
野鯉は大物が集まっている場所があるのだが、写真では大きさが判らない。50~60センチの大人のカルガモがコイより遠いので3尺近いかもしれない。
コイ (横浜市旭区帷子川)
コイは昔から見掛けるが、いるのは比較的温かい止水域で渓流にはいない。雑食性で何でも食うが、巨体を養うだけの餌は必要なのでこの水域には豊かな生物がいるはずだ。
ユキヤナギの花と蕾 (帷子川遊歩道)
本来は冬芽のはずなのだが、現に咲いている花がある。この場合は冬芽ではなく蕾と呼ぶべきだろう。
メジロ (横浜市旭区帷子川)
メジロが枝に留まる前の残像が映っている。こんなことは珍しく、大抵は単にボケてしまうだけだ。
メジロ (横浜市旭区帷子川)
冬になると野鳥を多く見かけるような気がするが、冬は葉が少ないので目立つだけではなかろうか。
メジロ (横浜市旭区帷子川)
メジロは雑食性で、虫も食べれば花の蜜や果実も食べる。この桜はおそらくオオシマザクラだろうが、まだ冬芽の状態である。ただ、隣の梅の木はだいぶ蕾が膨らんでいるので品定めでもしているのかもしれない。
メジロ (横浜市旭区帷子川)
距離は5メートルもないが、スズメよりも小さいメジロがサクラの枝にいたのは約3秒で、4枚とも偶然にも明瞭に写っていた。図鑑やネット上には高性能なレンズで明瞭に写ったものがいくらでもあるが、自分の写真は記憶代わりなので見える通りに写っていれば上等である。
川遊び (横浜市旭区帷子川)
自分の母親の生家は星川で、子供時分には帷子川で泳いだり水遊びをしていたそうだが、現代の子どもたちも同じ川で遊んでいる。どこそこでカメやザリガニを捕まえたとか、赤い目ならシマヘビだよという話声が響いて聞こえた。
ウメの花 (横浜市旭区帷子川)
この冬初めてしっかりとウメの花を確認したのは実家近くだった。
ウメの花 (横浜市旭区帷子川)
既に散った花弁もあるので1週間以上前から咲き始めたものと思われるが、満開はこれからだろう。
ウメの花 (横浜市旭区帷子川)
去年まではウメの花見物は遠出するものと思っていた。遠出しないと見事なウメを見ることができないと思っていれば、身近なウメは気にも留めず大して見もしないものだ。
カンザンの木で休むキジバト (帷子川遊歩道)
よく晴れた日で風もあまりなかったが、昼前の気温は10度にも満たなかった。
川面への階段 (横浜市旭区帷子川)
帷子川の名前の由来には定説はない。神奈川県の
【帷子川水系の紹介】によれば、太田道灌の平安紀行に天王町付近の地名に「帷子」があるという。
遊水地 (帷子川遊歩道)
子供の頃にはこの遊水地まで水が上がっているのを何度も見ている。下りたことはなかったが、手摺りが付いた階段が付いていて、犬を散歩させている人が上がってきたので入れ替わりに下りてみた。
イタドリの果実 (横浜市旭区帷子川)
初めて見るような気がして撮ったのだが、後で調べるとイタドリで、写真を見るにつれて初めてどころか昔よく見かけていた植物であることを徐々に思い出し、今も変わらずあちこちに生えているのを見つけていった。子供時分は名前を知らないまま見えるがままに認識していたが、大人になるといちいち見たり認識もしなくなり、細々と記憶に残った名前と古いイメージもやがては消えていく。
アオサギ (横浜市旭区帷子川)
アオサギやコサギ、ダイサギは昔から見かけていたが、以前よりはずっと頻繁に見掛けるようになった。
ヤマブキ (帷子川遊歩道)
サクラの周りに無数の細い青々とした細い棒が生えていた。
ヤマブキの葉と (帷子川遊歩道)
間に枯葉が挟まっているのかと思ったが、正月になって見直すと枯れかけたヤマブキの葉である。
ヤマブキの芽 (帷子川遊歩道)
画像検索しても怪しげな植物名しか出てこないが、よく見れば新芽が付いている。
帷子川のコサギ (横浜市旭区帷子川)
20分程の道程を1時間ほど掛けて362枚の写真と動画を撮った。何枚も別角度から撮るので約30種類の動植物になる。
ポプラ (横浜市旭区今宿南町)
この枯れ木が何なのか分かったのは翌年の5月、葉が出てきてからである。
ヒヨドリジョウゴの実 (横浜市旭区今宿南町)
60年ほど前まで日影という地名だった丘陵地に、帷子川まで続く細い水路がいくつかある。水路際に雑木林に隠れた小さな墓地があり、その入口の茂みにヒヨドリジョウゴが繁茂している。
スイカズラの実 (横浜市旭区今宿南町)
変色した葉ではなく緑の葉のほうがより丸まっている。
スイカズラ (横浜市旭区今宿南町)
葉が妙に細く丸まった蔓はこのところ何度か見かけていたが、黒い実を付けているのは初めて見た。
ツルウメモドキの実 (横浜市旭区今宿南町)
ツルウメモドキは落葉性だが、これは雑草に埋もれていたせいか葉がずいぶん残っている。黒い目玉のような実のキヅタや笹の茂みの中でも頑健である。
ツルウメモドキの実 (横浜市旭区今宿南町)
ツルウメモドキの果実には筋があって三裂し、それぞれに黒い種が入っている。
マサキの雌木 (横浜市旭区今宿南町)
遠くから樹木に赤い点々がたくさん見えて近づいていくとマサキの実が鈴なりだった。休耕地に雌木と雄木が分けて植えられていた。
マサキの実 (横浜市旭区今宿南町)
マサキの果実は子供の頃に生垣から採って手慰みに分解したりしたこともある。ネットでマサキの写真を見てもピンとこなかったが、現実に目の前で見ると一度に記憶が蘇る。現実の情報量は圧倒的である。
マサキの林 (横浜市旭区今宿南町)
マサキは常緑低木だが、ここのものは5メートル以上はある。
マサキの林 (横浜市旭区今宿南町)
大量の実を付けたマサキの雌木の林は、ほんの少し前までは雑木林に過ぎなかった。多少は剪定されていると思うが、これがマサキの自然樹形に近いのかもしれない。
マサキの実 (横浜市旭区今宿南町)
実は4裂しており、オレンジ色の果肉を剥くと中には白い種が1つか2つ入っている。
マサキの雄木 (横浜市旭区今宿南町)
歩道沿いには雄木ばかり全面を刈り揃えている。
アブラナ (横浜市旭区今宿南町)
今宿庚申塔から下ると畑に菜の花が咲いていた。ずいぶん時期が早い。
帷子川へと続く水路 (横浜市旭区今宿南町)
今川公園の入口近くにも水路がある。これは方向からいって早咲きのウメがあった辺りで帷子川本流に合流しているようだ。
野鳥の森の立札 (横浜市旭区今川公園)
立札の下には鳥のカラー写真が3枚あり、ヒヨドリ、アオジ、シジュウカラの簡単な説明がある。アオジは聞いたことがない。「チョッピーチョ」と鳴くとある。試しに検索すると「チョッピーチョ、チチクイチリ」と続くようだ。
今川公園のスギの名札 (横浜市旭区今川公園)
今川公園は1992年開園で、その前までは畑と雑木林しか無いようなところだった。管理しているのは造園業者や設備管理業者の4社で構成される横浜市指定管理者の「緑とコミュニティーグループ」で、現在は市内12箇所の公園を管理している。
ムベの葉 (横浜市旭区今川公園)
既に実の時期は終わっているようで、葉しか無かった。10センチを超える葉もあるが、大方は半分ほどの大きさで掌状に付く。
今川公園のムベ棚 (横浜市旭区今川公園)
今川公園にはムベの棚がある。すぐ側にはバスケットゴールがあって20人ばかり子供が集まっていた。
ムベの棚 (横浜市旭区今川公園)
ムベはキンポウゲ目アケビ科で、アケビと見た目も味もそっくりな実が生る。熟しても実は割れず、常緑性とある。西暦800年頃から不老長寿の薬として栽培され、宮中に献上されてきたらしい。今では生垣にする家もあるようだ。
ハマヒサカキ (横浜市旭区今川公園)
ハマヒサカキの名札はこの公園で初めて見た。ハマヒサカキはこの名札の通り以前はツバキ科だったが、現在はモッコク科に分類されている。公園の名札には古いものもあれば新しいものもある。GreenSnapなど植物専門のサイトにも当然ながら古い情報はツバキ科になっており、自分の頭の中の情報もまた同じことで、自動的に全ての情報が更新されるわけではない。
ユズリハ (横浜市旭区今川公園)
今川公園にはユズリハがそこここで見られる。雌雄異株だが、これなら実を結ぶ機会はあるだろう。
ヘクソカズラとクスノキの実 (横浜市旭区今川公園)
サルトリイバラの実が近くにあってこれもそうだと思って撮ったが、よく見ればヘクソカズラである。ヘクソカズラは万葉集に屎葛(クソカズラ)の名が見え、別名の灸花(ヤイトバナ)は実の先の萼の跡が灸の跡に見えることから来ているそうだ。冬になって鳥の声がうるさいほどのところでも実がかなり残っている。
サルトリイバラの実 (横浜市旭区今川公園)
赤い実はサルトリイバラで、葉のほうはカナメモチである。
サルトリイバラの実と葉 (横浜市旭区今川公園)
サルトリイバラの葉も実も初めて見たが、全国に分布しているという。
サルトリイバラの実と葉 (横浜市旭区今川公園)
この大きな葉がサルトリイバラで、ユリ目サルトリイバラ科である。
サルトリイバラの葉 (横浜市旭区今川公園)
クスノキの高い枝からサルトリイバラの蔓がぶら下がっている。
カナメモチの葉とヒヨドリジョウゴの葉と実 (横浜市旭区今川公園)
ヒヨドリジョウゴの実はサルトリイバラやカナメモチと比べると艷やかである。
レストハウスのイラストマップ (横浜市旭区今川公園)
レストハウスには自動販売機を置いた小さな休憩所と管理事務所がある。ただし、野球場やテニスコートなどの施設の予約はネット上の「横浜市市民利用施設予約システム」で受け付けることになっている。
ナツツバキの名札 (横浜市旭区今川公園)
名札があれば写真を撮ることにしているのだが、ナツツバキというのは聞いたこともない。
ナツツバキの冬芽と果実殻 (横浜市旭区今川公園)
ナツツバキには冬芽がびっしり付いており、果実殻もある。
ナツツバキの冬芽と果実殻 (横浜市旭区今川公園)
たぶん種も残っているのではないだろうか。すぐ開きそうな色をしている冬芽もある。
オオバグミの名札 (横浜市旭区今川公園)
今川公園には切株に白ペンキの名札が多くある。
オオバグミの葉 (横浜市旭区今川公園)
歩道沿いにかなりの数が植わっている。今年はグミの実は今宿南町で一度見かけただけである。
オオバグミの葉 (横浜市旭区今川公園)
オオバグミはバラ目グミ科でマルバグミとも言う。
カツラ (横浜市旭区今川公園)
カツラの木は主として冷温帯域の渓流に生育する樹木で、名は聞いたことがあっても都会では見る機会は少ない。
今川公園の親水広場 (横浜市旭区今川公園)
野鯉が波紋を広げるこの池も帷子川水系だろう。
トキリマメ (横浜市旭区今川公園)
タンキリマメとトキリマメの実は見た目がそっくりだが、トキリマメの葉は先が尖っており葉にも果皮にも産毛が目立たず緑や赤が鮮やかに見えるそうだ。
トキリマメ (横浜市旭区今川公園)
実は目立つが葉の方はクマザサに紛れて見つけにくかった。
カツラの木と竹林 (横浜市旭区今川公園)
竹林からは様々な鳥の声がしていたが、高いところにいるために写真には収められなかった。今川公園に滞在したのは14時過ぎから15時までの小1時間で、訪ねたのは2年振りぐらいである。
Yellow Roof 's Museum